よったろーのせーさく日記3

よったろーのせーさく日記からの引き継ぎです。
ちょちょいのよったろーと申します。
改めましてよろしくお願いします。

シークレットステージ 第B001話 グラン・ベルト編25

2016-02-29 15:48:34 | 日記
 それは、自分の気持ちを確認する行動でもあった。
 コーサンを倒すが、彼女を愛している。
 その事は自分で再確認しておきたかった。
 三方向の内、カミーロは西に絞った。
 彼女は真っ直ぐ、カミーロから離れた。
 離れて距離を取り、また、戻ってくるために。
 そう考えたのだ。
 その読みはまたしても当たっていた。
 しばらくすると、彼女のアプローチがあった。
 間違いなく、この先に彼女は待ちかまえているだろう。
 居ない方向からは彼女のアプローチはないのだから。
 再びアームベルトの保持者が立ち塞がる。
 このアームベルト保持者を誘いに使うのだから、恐らくはそれ以上のものを見つけたという事だろう。
 とにかく、まずは、このアームベルト保持者を排除する事に集中することにした。
 カミーロはまた記憶をたどった。
 現在までは干上がっていたが、ここはかつて大海原だった場所だ。
 コーサンの力で海が再現されている。
 立ち塞がるのはこの海域を支配していた強者だ。
 名前はスパンキャ。
 能力としては、海水使いといった所か。
 海の水そのものが武器であれば、この場所は厄介でもある。
 辺り一面、塩の水であるこの場所はスパンキャにとっては水を得た魚のようなものだ。
 海の中での戦闘はカミーロにとって自殺行為でもある。
 だとすればカミーロは上空に逃げるのみ。
 スパンキャの海水を使った攻撃がカミーロを追う。
 飛行能力の無いカミーロは神形職人としての能力を使い、簡単な飛行機を作り、その揚力で何とか浮いていられている状態だ。
 飛行機が海に落ちる前に決着をつけなくてはならない。
 残念ながら、一日中浮いている事はエンジンのついていない飛行機ではあり得ない。
 落ちる前にスパンキャをしとめる必要がある。
 カミーロは光影で切り裂こうとするが、スパンキャは海底深くまで潜ってしまっていて、光がそこまで届かない。

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