立ち直れないくらいにこっぴどくフラれた。
それから気まずい関係になっていると思っているのは与粋の方だけで、彼女の方はまるで何事も無かったように振る舞っている。
彼女は気位が高く、自分が特別じゃないと気が済まない女の子らしく、先日、勇者の恋人になれるとはしゃいでいたらしいが、たくさんいる取り巻きの女の子の一人として数えられていた事に腹を立てていたらしい。
では、魔王側にはどうですか?と手紙を忍ばせておいたのだが、考えて見れば魔王側も母親役が13人必要な訳であって、特別って訳にはいかないな~なんて考えていた。
13番目の卵は特別中の特別だって聞いていたからこれを割り当てれば――とも思うのだが、13番目というくらいだから一番最後に孵化するのだ。
その前に孵化する12の卵を無視する訳にも行かないし……と悩んでしまう。
13番目の心配するよりも今はもうすぐ孵化が迫っていそうな1番目の卵の里親になってくれる女の子を探さなくてはならない。
【ちらかし】さんは、
「大丈夫、これで、君に怪しい魅力が備わったから、卵の母親になる子は向こうから近づいて来るよ」
と言っていたが、【なの】は来ない。
もうすぐ、昼休みも終わってしまう。
後、10分しかない。
もう来ないのか――そう思った時にようやく来たようだ。
それから気まずい関係になっていると思っているのは与粋の方だけで、彼女の方はまるで何事も無かったように振る舞っている。
彼女は気位が高く、自分が特別じゃないと気が済まない女の子らしく、先日、勇者の恋人になれるとはしゃいでいたらしいが、たくさんいる取り巻きの女の子の一人として数えられていた事に腹を立てていたらしい。
では、魔王側にはどうですか?と手紙を忍ばせておいたのだが、考えて見れば魔王側も母親役が13人必要な訳であって、特別って訳にはいかないな~なんて考えていた。
13番目の卵は特別中の特別だって聞いていたからこれを割り当てれば――とも思うのだが、13番目というくらいだから一番最後に孵化するのだ。
その前に孵化する12の卵を無視する訳にも行かないし……と悩んでしまう。
13番目の心配するよりも今はもうすぐ孵化が迫っていそうな1番目の卵の里親になってくれる女の子を探さなくてはならない。
【ちらかし】さんは、
「大丈夫、これで、君に怪しい魅力が備わったから、卵の母親になる子は向こうから近づいて来るよ」
と言っていたが、【なの】は来ない。
もうすぐ、昼休みも終わってしまう。
後、10分しかない。
もう来ないのか――そう思った時にようやく来たようだ。