よったろーのせーさく日記3

よったろーのせーさく日記からの引き継ぎです。
ちょちょいのよったろーと申します。
改めましてよろしくお願いします。

以上です。

2016-01-30 11:10:39 | 日記
以上が、【万能師の知財】第一章になります。

まだ、冒険をし始めたばかりの状態ですので、大物のキャラとかは登場させていません。

【ファーブラ・フィクタ】の物語を考えるとどうしてもラスボス、クアンスティータとのバランスを考えて作らないと行けませんが、これは【ファーブラ・フィクタ】とは関係ない話ですので、ある程度、自由に作れるので、これはこれで良いかなと思っています。

【ファーブラ・フィクタ】には随分、スケールの面で差をつけられてしまった感じがしますが、これもコツコツ作って行ければと思っています。

今日のノルマとしては以上になります。

万能師の知財第一章028

2016-01-30 11:09:28 | 日記
 【兵宮】が生み出す鉱物兵器での勢力争いは今も世界中で起こっている。
 いかに、高位の鉱物兵器を生み出せる【兵宮】を手に入れるかに組織は力を注ぎ、他の組織も、バティストの残した知財を解放して、どんでん返しを狙おうと虎視眈々と狙っている。
 周りは全て信用ならない者達しかいない。
 アウローラもどこまで信用していいのかわからない。
 頼りにしていた母とは今は別行動だ。
 頼れるのは自分自身しかいない。
 自分自身の決断如何によっては、事態は好転もするし、暗転もするだろう。
 先が全く見えない。
 不安しかない。
 でも、前に進むしかないのだ。
 姉たちも見つけたい。
 フェリクスは見えない未来をつかむため、知恵を絞るのだった。

 続く。

万能師の知財第一章027

2016-01-30 11:07:22 | 日記
 班の班長からは【ウェポンテイル】の危険性についての説明はあった。
 【紅蓮】の対抗組織の中でも二人が所属している【プレゼントーイ】は【兵宮】は三十機程所有しているが、いずれも【オーソドックススタイル】のみの生産能力しかない。
 【ウェポンテイル】の戦闘能力はしっぽ一本であれば、だいたい、【オーソドックススタイル】の戦闘能力の二倍程度だが、九本になるとその戦闘能力は二十倍になると言われている。
 単純計算して、九本のしっぽの【ウェポンテイル】を相手にするのには、最低でも【オーソドックススタイル】二十体必要となるという事になる。
 【ウェポンテイル】のしっぽは増えれば増える程、操作が難しくなると言われているが、材料さえあれば、作る事自体は難しくないとされている。
 【ウェポンテイル】の創作は【オーソドックススタイル】の創作よりも時間がかかるとは言え、いたずらに量産されたら、【プレゼントーイ】だけでは、止めるのは荷が重い。
 その不利な状況を打破するには、大元の【兵宮】自体を突き止めて、それを操作している人間を捕獲または、始末して、【兵宮】を奪う事が先決と言えた。
 残念ながら、第三組織以上の組織は、下級の鉱物兵器での争いには出てこない。
 わざわざ自分達が出てくるまでもないと思っているからだ。
 【紅蓮】の暴走は、第四組織の組織で解決するしかないのだ。
 だが、そんなことはフェリクスやアウローラにとってみれば迷惑な話でしかなかった。
 二人は素性がバレる前にいかにして、この争いから抜け出すかについて考えるしかなかった。
 フェリクスの姉たちの行方は依然として誰もわからない状態だ。
 気になっていた相手、アウローラと行動を共にすることはできるようになったが、それで安心という訳ではない。
 自分達の素性が解ってしまったら、何をされるかわからないという緊張感が常につきまとうのだ。

万能師の知財第一章026

2016-01-30 11:06:57 | 日記
 だが、そんな事を気にしている余裕はない。
 素性がばれてしまったら、フェリクスもアウローラもただでは済まされないのだから。
 そんな緊張感の中での再会だった。
 対抗組織では【紅蓮】に対抗するために、チーム編成を組むことになった。
 まず、二人から五人で一つのグループとなり、十のグループをひとまとめにして、一班とする。
 それを二十班作って、一般から募集した兵隊となる。
 フェリクスとアウローラは二人で一つのグループとなることにした。
 他の誰かと組むより、お互いが組んだ方が良いと直感で判断したためだ。
 班への報告は定期的にしなくてはならないが、探索任務では二人だけで動けるという状態になった。
 なし崩し的にとはいえ、フェリクスもアウローラもずっと気にしていた相手としばらく行動を共にすることができるようになった。
「げ、元気だった?」
「あ、うん、そっちは?」
「こっちも、それなりに……」
「そう……」
「うん……」
「………」
「………」
 チームを組むのだからコミュニケーションをとっていろいろとこれからの事を相談しないといけないのに、双方共に、言葉が出てこない。
 自分が今、どんな感情で動いているのかよくわからないので、何をしゃべったら良いのかわからないからだった。

万能師の知財第一章025

2016-01-30 11:04:56 | 日記
 が、代表支配者が代替わりをし、他の組織を襲撃し、【ウェポンテイル】を生み出す力を持つ【兵宮】を手に入れたのだ。
 【紅蓮】は他の組織と抗争を続けて、勢力を伸ばしてきている。
 【紅蓮】の行動が目に余ると思った第三組織の一つ、【マルヒ】が他の第四組織に【紅蓮】討伐の指示を出したのだ。
 ひょんな事からその抗争に巻き込まれたのがフェリクスとアウローラだった。
 それぞれ、打倒【紅蓮】のため、他の第四組織から新たな人材を求める募集があった。
 その頃、潜伏していたバイト仲間に誘われるような形で、アウローラは【紅蓮】の対抗組織に参加した。
 バイトはその対抗組織を応援する者達のたまり場ともなっていて、彼女は嫌とは言えなかったのだ。
 同じように、別の場所でも【紅蓮】の対抗組織の募集があり、それを普通のバイトと勘違いしたフェリクスは面接でそれが、抗争のための構成員の募集だと知るが、この募集を断るという事は、【紅蓮】に味方する事と同じだと言われ、断ったら何をされるかわからなかったので、対抗組織に参加する事になったのだ。
 フェリクスとアウローラは嫌々参加した、対抗組織の集会で再開する事になった。
「あ……」
「あ……」
 お互い同時に気づく。
 良く、出会う。
 これは運命なのか?
 とつい思ってしまう。

万能師の知財第一章024

2016-01-30 11:04:32 | 日記
 【十型】に生み出された、【兵宮】──
 そのほとんどは鉱兵と呼ばれる鉱物兵器を生み出すものだったが、ここへきて、鉱兵以外の鉱物兵器が幅をきかせてきた。
 その名は【ウェポンテイル】という。
 鉱兵より上位の鉱物兵器だ。
 基本的に鉱兵は【オーソドックススタイル】という別名があり、基本的な運動能力を強化した鉱物兵器だ。
 そのため、能力としては基準的な戦闘能力を持つ。
 【兵宮】で生み出される鉱物兵器はこの鉱兵、【オーソドックススタイル】と比べてどの部分が、優れているかというところをそれよりも上位の鉱物兵器の名称にしている事が多く、【ウェポンテイル】は鉱兵にはない、しっぽの様な部位を持つ鉱物兵器となっている。
 【ウェポンテイル】は【オーソドックススタイル】をベースに、戦闘能力の高いしっぽを取り付けた鉱物兵器となっているが、このしっぽも一本から九本まで取り付けが可能で、本数が多い程、凶悪な戦闘能力を発揮する。
 【ウェポンテイル】は【オーソドックススタイル】よりも一つ上のランクの鉱物兵器となる。
 ランクとしては高くないが、【オーソドックススタイル】でさえ、戦艦一隻と同等の戦闘能力があるという事からも、それよりも上のランクの鉱物兵器が出て来たという事は大きな問題となる。
 【ウェポンテイル】を使用したのは、第四組織の一つ、【紅蓮(ぐれん)】による暴走によるものだ。
 第四組織とは大きい方から数えて四番目の規模の組織の事を指す。
 第一組織が世界を支配している十二の組織であるから、それよりも3つ下のランクの組織であると言える。
 【紅蓮】は今まで、【オーソドックススタイル】を生み出す【兵宮】しか使用権利がなかった。

万能師の知財第一章023

2016-01-30 11:02:33 | 日記
 相思相愛というよりはお互いがお互いを求める、運命の鎖の様なものでつながれているような関係──
 それが、フェリクスとアウローラの関係だった。
 それは万能師であるバティストが関係していた。
 フェリクスの知る知財とアウローラの知る知財──
 その二つが引き合っているのだ。
 知財を受け継ぐ家族と調整者という違いはあっても二人はバティストの知財を通じてどこかでつながっているのだ。
 だが、その事は二人は気づかない。
 気にはなるけど、好意とも少し違う。
 この感覚はなんなんだ?
 自分の気持ちがわからないまま、相手の事をつい探ってしまう。
 お互いが歩み寄れない状況だったが、ある事件をきっかけにまた、二人は急接近するのだった。

万能師の知財第一章022

2016-01-30 11:02:01 | 日記
 フェリクスはその後も情報をかき集め、【アイアファイスの秘術】がガセネタだと結論付けた。
 本来の彼であれば、もっと早く結論づけることができただろうが、そこにアウローラを気にするという事を挟むとどうしても判断力が鈍ってしまった。
 彼女の事が気になって気になって仕方がない。
 これを解決するにはただ一つ。
 会いに行けばいい。
 それは解っている。
 が、その一歩がなかなか踏み出せない。
 それがフェリクスの行動を鈍らせていた。
 アウローラの方も何故か、不思議とフェリクスの事が気になってしまうという状態になっていた。
 スリをした相手──
 ただ、それだけの相手だと割り切りたいのだが、割り切れない。
 スリをした相手はフェリクス一人ではない。
 あの頃は他にも数人の財布を失敬した記憶がある。
 他の人間は正直、顔も覚えていない。
 フェリクスだけが、鮮明に記憶に残っている状態だ。
 フェリクスがアウローラの好みの男なのか?
 いや、違う。
 どちらかと言えば、フェリクスの様な顔は趣味じゃない。
 もっと、優しい顔立ちの男性の方が、彼女の好みだ。
 なのに、どうしても気になる。
 彼の事が気になって気になって仕方がない。
 彼女の内側のどこかの部分が彼を求めている。
 そんな感じがした。

万能師の知財第一章021

2016-01-30 10:59:39 | 日記
 現在、世界は大きく分けると十二の勢力が支配しているとされている。
 細かく分けると百以上になるのだが、組織同士の繋がりとかを考えると十二の勢力に分類される。
 その十二の勢力のトップ組織は全て【兵宮】を所有している。
 だが、【兵宮】は調整者である【十型】が既に死亡しているので、再調整が利かない状態になっている。
 そのため、【兵宮】の多くはそのポテンシャル全てを解放される事なく、最下級である鉱兵を生み出す事しか出来ない状態となっている。
 鉱兵の戦闘能力はかなりのもので、一体の鉱兵の戦闘力は戦艦一隻と同等とされている。
 【兵宮】が生み出せる鉱兵は材料さえあれば、際限なく生み出せるので、戦力としてはかなりのものになる。
 そのため、【兵宮】は世界の最大戦力と呼ばれるのである。
 十二の勢力は鉱兵以外の戦力を生み出せる【兵宮】を多数所有しているため、トップ組織として君臨している。
 下部組織には鉱兵しか生み出せない調整不十分な【兵宮】が割り当てられている。
 下部組織は鉱兵だけでは、十二の勢力の持つ【兵宮】の戦力には勝てないので、従っているという状態だ。
 だが、この勢力図もバティストの残した秘術の解放しだいでは簡単に塗り変わる。
 それだけ、バティストの残した【万能師の知財】は世界で重要視されていた。
 そのバティストの血を受け継ぐ家族や、一桁代の調整者はどの組織にとっても取り込みたい人材であると言える。
 フェリクスやアウローラが追われる立場であるのもそのためだった。
 お互い追われる身――
 そんなに簡単には、歩み寄れない立場だった。
 下手に近寄れば命の危険に見舞われるかも知れないのだ。
 気にはなるが、近づけない。
 付かず離れずの微妙な間柄。
 それが、現在におけるフェリクスとアウローラの関係だった。
 その後もお互いの事が気になり、お互いの情報を集めたりはするが、近づけずという様な関係が続いた。
 気にはなるが関われない。
 そんな距離感が余計にお互いを意識させた。

万能師の知財第一章020

2016-01-30 10:59:14 | 日記
 アウローラに会いたい。
 会って、これからどうするか相談したい。
 その事だけが頭をよぎっていた。
 それが原因による判断力の欠如が、彼にピンチを運んできた。
【兵宮】により生み出された鉱兵に囲まれたのだ。
 囲まれたというのは見つかったという事ではない。
 が、行ける方向全てに鉱兵が配置されてしまったのだ。
 鉱兵は【七型】を追っていた。
 【七型】とはアウローラの事だ。
 実はアウローラの方もフェリクスの事が気になり、近くまで彼を追って来ていたのだ。
 気にはなるけど、会うことは出来ない。
 だけど、せめて、様子だけでも窺いたい。
 その気持ちが彼女にフェリクスの情報を集めるための行動を取らせていた。
 その行動が、組織に見つかり、鉱兵が集まってきたのだ。
 アウローラの方はフェリクスと違い、危険に対する対処は素人だ。
 そのため、足がついたのだ。
 鉱兵の接近に気づいたので慌ててアウローラは逃げて難を逃れた。
 だが、近くにいたフェリクスはまともに、影響を受けたのだ。
 突然の事態に慌てるフェリクス。
 鉱兵が集まってきたのはアウローラが原因なので、彼からしてみれば、寝耳に水の出来事だった。
 何が起きているのか理解できないが、逃げ道が無いことに対して、どう対処して良いのか迷っていた。
 母からもこんな時はどうするという教えを受けていたのだが、アウローラの事を気にしすぎていたフェリクスは慌ててしまって対処が遅れた。
 結果としては鉱兵を操っていた者の不注意で見逃されることになったのだが、一歩間違っていたら捕まっていてもおかしくない程、急接近されていた。
 二人を追っている組織とは一体、どのようなものをいうのだろうか?

万能師の知財第一章019

2016-01-30 10:57:01 | 日記
 フェリクスは別の地に【アイアファイスの秘術】を探しに向かい、アウローラも敵か味方か解らないフェリクスに知られた地に居続ける事は出来ないとして、バイトを辞めて、別の地へ向かった。
 二人の二度目の出会い。
 それはお互いを意識し合う関係にさせた。

 フェリクスは移動を繰り返し、【アイアファイスの秘術】の候補も後、3つを残すのみとなった。
 今回の【アイアファイスの秘術】は自由に幻を作り出せるというものだ。
 蜃気楼に近い秘術と言える。
 これもガセネタ臭かった。
 幻を作り出せるだけでは、インパクトが弱いという理由でだ。
 偽物であると断定しているのだから、次の候補の場所へ移動するべきなのだが、アウローラと二度目の出会いを経験してからは、勘が鈍ったのか、決断力が鈍ったような状態となっていた。
 どうしても、アウローラの事が気になり、バティストの教え通りに行動出来なくなっていた。
 恋煩いと言ったところだろうか。
 アウローラはどうしているだろう?
 お腹を空かせてないか?
 誰に追われているんだろう?
 付き合っている人とかいるのだろうか?
 彼女はまだ、同じ地にいるのだろうか?
 気になるのは彼女の事ばかり。
 姉を捜さねばならないのに、姉達の事よりも彼女の事を考えてしまう。
 奥手な彼はそれが恋だという事がよく解っていなかった。

万能師の知財第一章018

2016-01-30 10:56:29 | 日記
 3日という日にちはあっという間に経ち、アウローラの給料日となった。
 彼女はATMでお金を下ろし、フェリクスに封筒を渡そうとする。
 これがフェリクスの手に渡れば彼女との関係もそこで終わり。
 そう思われたが、
 そうはならなかった。
「いたぞ」
 突然、その声が響いた。
 フェリクスは自分が追っ手に見つかったと思って、封筒を受け取る前に駆けだした。
 彼女ともそれっきり。
 そう、一瞬思ったのだが、アウローラも同じ方向に駆けだしていた。
 そう、彼女もまた、追っ手から逃げる立場なのだ。
 実際に叫んだのは、強盗に入り、指名手配されていた別の男がフェリクスとアウローラの近くをうろついていて、その指名手配の男がそれを追っていた、警察官に見つかったというだけの事だったのだが、お互い、逃げたという事で、どちらも追っ手から逃げる立場であるという事が何となく伝わった。
 今は逃げる必要が無いと解ったものの、お互いが逃げている立場だということが何となく自分も相手も気づいている事となったフェリクスとアウローラは何となく気まずくなった。
 フェリクスは財布とお金の入った封筒を受け取ったものの、アウローラの事情も気になるので、このまま立ち去るのもどうかと思うようになった。
「あの……」
「あの……」
「え?」
「え?」
 思わず、お互いの言葉がハモる。
 お互い相手が何かあると思いつつも、それを踏み込んで聞けない。
 そんな状態だ。
 だが、どちらも目立つ生活は出来ない立場にあるという事は解った。
「誰かに、追われているの?」
 思い切ってアウローラに聞いてみる。
「ううん……別に、何も……そっちは?」
 当然、はぐらかされた。
 さらに、フェリクスの事情も聞いてくる。
「いや、こっちも別に……」
 お互い何となく気になるとは言え、隠している事情を話す程親しくなっていないのでお互いの事情を聞くことは出来なかった。
 何処から逃げているという事もあるので、お互いが敵か味方かどうかも解らない。
 このままでは協力関係になって良いかどうかも解らない。
 お互い、相手に悩みがあることは解っていても助け合えない。
 それが、今の二人の関係だった。
 気にはなるけど、自身の安全を確保するために、離れなければならなかった。
 二人は相手に気持ちを残したまま、お互いの道を行くのだった。

万能師の知財第一章017

2016-01-30 10:54:16 | 日記
 それはアウローラが可愛い女の子だったというのもある。
 財布を盗み取って行った時の彼女はどこか薄汚れた格好をしていた。
 だが、コンビニで働いている彼女はどこか少し、生き生きとしていて、生きる喜びを探しているような印象があった。
 真面目に働く事が楽しい。
 生まれ変わろうとしている。
 そんな印象があった。
 だが、それは人生経験の浅い、フェリクスが勝手に思っている事であって、彼女はバティストを殺すという秘めた憎悪を隠し持っていた。
 バティストの教えで考えれば、違和感に気づいてもおかしくはないのだが、フェリクスの恋心がその知覚を鈍らせていた。
 そう、フェリクスはアウローラに恋心を抱きつつあったのだ。
 彼女と話すのが楽しい。
 それが、例え、財布を盗んだことへの後ろめたさからだとしても。