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60年代ポップス変遷史 1964年3月

2015-07-04 15:44:53 | 60年代ポップス変遷史

いよいよ60年代ポップス変遷史の最終回です。

1964年3月にはこんな曲が流行していました。

恋のパームスプリングス トロイ・ドナヒュー
恋はスバヤク ガス・バッカス
ワシントン広場の夜は更けて ヴィレッジ・ストンパーズ
④プリーズ・プリーズ・ミー ビートルズ
夢のお月さま ヴェルヴェッツ
僕のマシュマロちゃん ショニー・シンバル
花はどこへ行った キングストン・トリオ
サンフランシスコの思い出 ブレンダ・リー
⑨抱きしめたい ビートルズ
レッツ・メイク・ア・メモリー クリフ・リチャード
ダンケ・シェーン コニー・フランシス
世界の果てに ブレンダ・リー
フォーゲット・ヒム ボビー・ライデル
涙のウェディング・マーチ リトル・ペギー・マーチ


『ワシントン広場の夜は更けて』に代わって『恋のパームスプリングス』がベストワンに輝きました。
また、突然現れた『恋はスバヤク』が2位にランクインです。ドナルド・≪ガス≫・バッカスは1957年に
『カム・ゴー・ウィズ・ミー』をヒットさせたR&Bグループのデル・バイキングスのメンバーでしたが、
脱退後に西ドイツでソロ歌手活動の一環としてこの曲を吹き込んだそうです。これが日本だけで
大当たりしましたが結局は一発屋で終わってしまいました。
他の新曲としては、ヴェルヴェッツの第二弾『夢のお月さま』、フォーク・ソングの名曲中の名曲
『花はどこへ行った』、コニー・フランシスの『ダンケ・シェーン』、ブレンダ・リーの『世界の果てに』
そしてリトル・ペギー・マーチの『涙のウェディング・マーチ』などがランクインです。
キングストン・トリオの『花はどこへ行った』は1962年のリリースですが、フォーク・ブームに乗って
ついに初登場、現在においても反戦フォークの最高峰と言われています。
ブレンダ・リーの『世界の果てに』は1963年に全米でミリオン・セラーとなったスキーター・ディヴィスの
カヴァー曲ですが、日本ではブレンダ・リーで大ヒットとなりました。原題は The End of The World
ですが、『この世の果てまで』、『この世は果てても』、『世界の果てまで』などの邦題もあるようです。


↓はキングストン・トリオの『花はどこへ行った』 YOUTUBEより


もう一曲、↓はブレンダ・リーの『世界の果てに』 YOUTUBEより



ベストテン入りはしませんでしたが、サンドラの『コピ・ススわんちゃん』もこの頃のヒット曲でした。
このサンドラですが、オランダ育ちのインドネシア少女(当時13歳)で、インドネシアで有名だった曲に
漣健児が日本語歌詞をつけて日本でレコーディングしたものだそうです。

60年代ポップス変遷史はこれにて終了ですが、大ヒットとなるダイアン・リネーの『ネイビー・ブルー
プレスリーの『アカプルコの海』、マット・モンローの『ロシアより愛をこめて』などが虎視眈々と
ランクインを伺っていました。