鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

50代後半の中年オヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1363~麑海魚譜

2017-05-15 12:35:19 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、「麑海魚譜」です。

島津出版会・編「新編麑海(げいかい)魚譜」を鑑賞しました。
本書は1979年の発行、38年も前の魚譜です。
明治初期に描かれた300種を超える魚・カニ・エビ等の彩色図版がたっぷり掲載されています。
私のように博物図版好きにはたまらない図譜です。

本書の購入動機は愛読している、天文古玩さんのブログでお得情報を目にしたことです。
本書のつくりを含め、随分と詳しく書かれていますのですが、その一部を引用させていただきます。
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A4判、鮮やかな朱の箱に収められた紺色の布装本
鹿児島湾に生息する魚介類についての博物図譜
原本は明治16年(1883)に出ており、編者は元静岡藩士で、当時鹿児島県に出仕していた白野夏雲(しらのかうん、1827-1899)。
絵師は木脇啓四郎(1817-1899)と二木直喜(生没未詳)の二名。
この本の書誌は、後ほど詳しく書きますが、まずはその中身。
カラー図版を、見開きに4図配しています。
各図は原図のおよそ3分の1に縮小されており、当然もっと大きな図で見たいとは思いますが、そうすると経費が膨大になってしまい、出版そのものが不可能となるでしょうから、その辺はやむを得ません。
その分、紙質は非常に良くて、オリジナルの和紙の質感を損ねないよう、クリームがかった、マットな紙を使っています。
水産物の紹介ということで、魚以外に、エビ・カニ・イカ・タコ・貝類も収載。
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今日ご紹介した『新編 麑海魚譜』(島津出版会、昭和54)は、原本の344図に加え、上記の彩色版刊本から25図を追補し、すべてカラー刷りで再現した上に、詳しい解説を加えた労作です。
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最後に大事なことを書き添えます。
この豪華本、定価も29,000円とずいぶん張りますが、尚古集成館の売店では、何と驚異の特価5,400円で販売中。
在庫がだぶついているせいかもしれませんが、これはすこぶるお値打ち。魚好き、博物好きの方に広くお勧めします。
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最後のお得情報に飛びつき、購入した次第です。
天文古玩さんのおかげで貴重な博物図譜を鑑賞することができました。
数年前に鹿児島の尚古集成館を訪れましたが、本書の存在に気付きませんでした。
竹製の晩酌用カップを買って満足していたなんて、我ながらマヌケです。トホホ。

最後に鑑賞した感想をいくつか書きます。
・図版を描いた絵師は二人。図版の上手下手がはっきりしているので、描き手の得意不得意ではなく絵師の上手下手ではないかと思います。
・魚の図版は上手なものが多く、見応えがあります。
・専門家が1枚1枚同定作業を行っている解説文は読みごたえがあります。
・市場に並んだ魚やカニ・エビを描いたそうですが、茹でて赤くなったカニを描いている図版まであり、不思議に思いました。
・本書は、島津出版会が贅を尽くして制作したご当地のお宝。博物画鑑賞がお好きな方にはオススメです。
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