今回のお気に入りは、薬丸岳です。
薬丸岳の作品は、これまで「天使のナイフ」と「刑事のまなざし」を読みました。
どちらも素晴らしい作品でした。
いつかまたこの作家の作品を読もうと思っていましたが、まさか新年早々読むとは自分でも思っていませんでした。
小泉今日子のエッセイを年末年始で読み終わったので、次は小説でも読もうと思い、未読の棚から何となく薬丸岳の「虚夢」を選びました。
それほど大きな期待をせずに読みましたが、休みボケしている頭を再始動させるに十分な傑作でした。
AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
通り魔事件によって娘の命は奪われた。
だが犯人は「心神喪失」状態であったとされ、罪に問われることはなかった。
心に大きな傷を負った男は妻とも別れてしまう。
そして事件から4年、元妻から突然、「あの男」を街で見たと告げられる。
娘を殺めた男に近づこうとするが……。
人の心の脆さと強さに踏み込んだ感動作。
=====
必要最小限の登場人物で最大限の効果を生むべく練られたストーリーは実に秀逸。
作品の中で、登場人物の関わる殺人事件が3件出てくるにも関わらず、警察関係者が全く出てきません。
心神喪失した者による犯罪はこれを裁かず、という刑法39条を主題としながら警察関係者が出てこないなんて!
読者が犯罪被害者と共に悩み、法律の問題点について考えることに、それだけ特化しているということです。
そして登場する女性2人の秘密がラストで明らかになる大どんでん返し!
エンターテインメント小説ならではの醍醐味も十分兼ね備えています。
年末ジャンボは当たりませんでしたが、新年早々選んだ本は大当たり。
こりゃ春から縁起が良いわい!
薬丸岳の作品は、これまで「天使のナイフ」と「刑事のまなざし」を読みました。
どちらも素晴らしい作品でした。
いつかまたこの作家の作品を読もうと思っていましたが、まさか新年早々読むとは自分でも思っていませんでした。
小泉今日子のエッセイを年末年始で読み終わったので、次は小説でも読もうと思い、未読の棚から何となく薬丸岳の「虚夢」を選びました。
それほど大きな期待をせずに読みましたが、休みボケしている頭を再始動させるに十分な傑作でした。
AMAZONの内容紹介を引用します。
=====
通り魔事件によって娘の命は奪われた。
だが犯人は「心神喪失」状態であったとされ、罪に問われることはなかった。
心に大きな傷を負った男は妻とも別れてしまう。
そして事件から4年、元妻から突然、「あの男」を街で見たと告げられる。
娘を殺めた男に近づこうとするが……。
人の心の脆さと強さに踏み込んだ感動作。
=====
必要最小限の登場人物で最大限の効果を生むべく練られたストーリーは実に秀逸。
作品の中で、登場人物の関わる殺人事件が3件出てくるにも関わらず、警察関係者が全く出てきません。
心神喪失した者による犯罪はこれを裁かず、という刑法39条を主題としながら警察関係者が出てこないなんて!
読者が犯罪被害者と共に悩み、法律の問題点について考えることに、それだけ特化しているということです。
そして登場する女性2人の秘密がラストで明らかになる大どんでん返し!
エンターテインメント小説ならではの醍醐味も十分兼ね備えています。
年末ジャンボは当たりませんでしたが、新年早々選んだ本は大当たり。
こりゃ春から縁起が良いわい!