鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

50代後半の中年オヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1385~土偶と土器

2017-07-07 12:05:08 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、土偶と土器です。

以前、国宝土偶5種のミニチュアを観察しながら土偶の本を読む、という立体的な読書をしたことがあります。
まるで博物館で学芸員の解説を聴きながら現物を鑑賞している気分になる、とても面白い体験でした。
再びそんな体験がしたいと思い、今回選んだのが、大好きな縄文時代を代表する遮光式土偶と縄文式土器。
早速、エポック社のガチャポン「歴史ミュージアム 埴輪と土偶+土器&青銅器 全12種フルセット」を購入しました。
本当は遮光式土偶と縄文式土器だけで良かったのですが、バラとフルセットでは送料込みの価格にほとんど差が無かったのでフルセットを選びました。
フルセットには、他に
銅鐸、三角縁神獣鏡、踊る埴輪(男性)、踊る埴輪(女性)、弥生式土器、
馬埴輪、武人埴輪、ハート型土偶、ヴィーナス土偶、みみずく土偶、
が入っていました。

ミニチュアに併せて読んだ本は「別冊太陽 縄文の力」。
副題は「自然との共生を一万年続けた縄文コスモロジーの英知」です。
冒頭の第1章「Graphic」がお気に入りなので引用します。
=====
「縄文の形とこころ」
奇想的で過剰ともみえるほどの独特な形態の土器。
森羅万象で息づく精霊を表したバラエティー豊かな土偶。
それは単に想像力や装飾性を意味するモノではなく、縄文人の世界観から紡ぎだされた物語としての「超自然力の造形」であり、時を超えてみる者の魂を揺さぶる力を放つ。
=====

「一万年も続いた縄文時代」は、文字こそ残しませんでしたが、高い精神性を持つ土器や土偶を遺しました。
それらから読み取る世界観は、現代日本人につながるものです。

さてさて土器と土偶を手に立体的読書に入りましょう。

ミニチュアの一つ目、火焔形土器。
縄文時代中期のもので、新潟県十日町笹山遺跡から出土しました。
現在は十日町市博物館に所蔵されており、国宝に指定されています。
鶏頭冠突起を有する典型的な火焔形土器です。
火焔形土器の複雑で精緻な造形は実用に適さないと考えられ、用途は判明していないないと解説されることが多いですが、この土器に関しては煮炊きに使われた痕跡があるそうです。
ミニチュアの高さは45mmほど。
本物は高さ465mmなので、1/10ほどの縮尺です。
ミニチュアの肉厚を調べ、本物に換算すると上部30mm、下部40mmほどありそうです。
内容積が狭い上、肉厚が40mmもあるのでは、熱の通りはかなり悪かったのではないでしょうか?
煮炊きには相当時間がかかったことでしょう。
今回細部を観察して判りましたが、上部は壁を二重にした上、透かし彫り風の細工までしている見事なものでした。
超自然の力を表現するために、かなりの時間をかけて丁寧に制作したことがうかがえます。

ミニチュアの2つ目、遮光式土偶。
縄文時代後期のもので、青森県木造町亀ヶ岡遺跡から出土しました。
現在は東京国立博物館に所蔵されており、重要文化財に指定されています。
本物は典型的な遮光式土偶で左足を欠損していることから、ミニチュアは左足を取り外し自由な部品として添付しています。
ミニチュアの高さは55mmほど。
本物の高さ342mmなので1/6ほどの縮尺です。
写真では正面しか見たことがありませんし、東京国立博物館では横や後から観察することができたかは記憶にありません。
今回ミニチュアのおかげで細工をじっくり観察することができました。
それにより、左後ろに小刀を差していることや、手足の区切り線より先端側にほとんど模様がないことを知りました。
残念だったのは、本物の頭頂部に残存しているという赤彩が再現されていなかったこと。
わずか200円のガチャポンにそこまで望むことは酷かな?

とりあえず立体的読書の第2段もいろいろ収穫があって、大満足でした。




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