お気に入りその1259～細密画

今回のお気に入りは、細密画です。

先日、新聞の書籍広告で増田寿志著「風のゆくえ　北の動物たちを描く」という本の存在を知りました。
北海道新聞社の内容紹介を引用します。
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モノトーンの動物たちの息遣いが生々しく再現された細密画集。
北海道で見られる野鳥やエゾリス・ユキウサギなど40種余りの動物たちの姿を描写。
絵とともに書かれた作者の言葉が一層作品の世界を拡げます。
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「細密画集」という言葉にそそられ、ネットで画家の作品を確認しました。
どうやら素晴らしい作品集らしい。
期待を胸に、すぐに注文。

届いた大判の本を開いてみると大きな細密画とエッセイという構成の画文集。
ペン画だけかと思ったら鉛筆や筆を使った作品もありました。
ヒグマ、ユキウサギ、キタキツネ、エゾシカ、クマゲラ、オオワシ、スズメ、エゾリス・・・。
北海道の野生動物、野鳥類がたっぷり描かれています。
そしてタイリクオオカミやグリズリーといった北方圏の動物たちも。

生き生きと描かれた動物たち。
モノクロながらモデルの輝く色彩さえ感じられます。
ふっと、以前ある細密画家が「毛描き」を自称し、毛の一本一本を丹念に描いていたのを思い出しました。

また作品に添えられている著者のエッセイも良かったです。
自然を愛する心が溢れていますし、何よりモデルになった動物たちに表情を感じることができました。

本書は、ネイチャーマガジンfauraの連載記事を多く収録したとのこと。
読んだことはありませんでしたが、今度書店に行ったら手に取ってみようと思います。