鬼平や竹鶴~私のお気に入り~

60代前半のオヤジがお気に入りを書いています。

お気に入りその1346~辻井伸行

2017-04-05 12:15:21 | 鬼平・竹鶴以外のお気に入り
今回のお気に入りは、辻井伸行です。

3月29日、妻と「辻井伸行 日本ツアー」を聴きに行ってきました。
「バッハ・モーツァルト・ベートーベン」を演奏する国内ツアーの最終日でした。

前半は、バッハのイタリア協奏曲とモーツァルトのピアノ・ソナタ。
後半は、ベート-ヴェンのピアノ・ソナタ、月光と熱情。

音楽はどれも疎いのですが、クラシックは特に疎い。
札幌のコンサートホールkitaraに行くのも初めて。
初めてが辻井伸行のピアノ独奏会とは・・・。

とにかく、まわりに迷惑を掛けないように、のど飴を舐めながら静かにしていました。
そして、どこで拍手をするのか、どこで席を立てば良いのか、とまわりを気にしながら、演奏を聴いていました。
高尚すぎて、とても緊張した2時間でした。

肝心の演奏はというと、熱がこもっていて実に素晴らしかったです。
若いとはいえ、気力と体力をかなり消耗したことと思います。
それなのにアンコール曲を4曲も演奏してくれました。

 1曲目 ベート-ヴェンのピアノ・ソナタ、悲愴
 2曲目 オリジナル曲 風の家
 3曲目 ショパン 革命のエチュード
 4曲目 ショパン 別れの曲

アンコールの途中で、もう休ませてあげたい、と思いました。
いつもがどうなのかは知りませんが、3曲目が終わったところでお帰りになった方もいたことから、4曲目はツアー最終日としての<おまけ>だったのでは?と思いました。
別れの曲を演奏したからサヨナラ、という合言葉なのかもしれません。

奏者によるオリジナル曲の紹介が気に入りました。

 「ショパンが生涯で一番幸せだったころに住んでいた家を訪ねたことがあります。
 そのときに感じた風を曲にしました。」

さわやかな風のような曲でした。
前列の若い女性が涙を流して聴いていたのも印象的でした。
早速、この曲が収録されている「神様のカルテ 辻井伸行自作集」を注文しました。
早く聴きたいものです。

ああ、思い出してもため息が出るような素晴らしい演奏でした。

今回で気を良くした妻は、フジコ・ヘミングを予約していました。
子どもにお金がかからなくなったとはいえ、続けて行くのは贅沢と思いましたが、今回はその言葉を飲み込みました。

最後に疑問をひとつ。
ピアノ演奏中に、カタカタという音が聴こえていて、気になりました。
その雑音は、ピアノのどこかから聴こえていました。
ピアノ独奏を聴くのは初めてだったので、あの音が聴こえることが普通なのか、それともピアノの不調によるものなのかが分かりません。
ネットで調べましたが、やっぱりよく分かりません。
どうもすっきりしません。
あの音についてご存知の方は、お教えいただけると助かります。



コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする