幸せは途切れながらも続くのです☆

発達障害が治るまでの記録

春に思うこと

2017年04月04日 16時49分09秒 | 日記


ようやく風邪が治りつつある。
咳もだいぶおさまったし、今日は近くの公園まで桜を見に行った。
まだ、蕾が多く、満開とまではいかなかったが、美しい花を咲かせていた。
春だ。
この季節を、元気に迎えることができるたびに、本当に健康になったのだなと嬉しくなる。
あれは、まだ引きこもっていた頃。
春の風は、私には心地の悪いものだった。

なにかが萌える雰囲気。
むずむずとして、どことなく落ち着かず、憂鬱な気分でいっぱいだった春の日。
この季節が来るたびに、私は不調をきたしていた。
心身共にだ。
環境が変わり、身の回りは一新される。
学生時代は、やむを得ずなんとか学校に通っていたが、そこを通り過ぎ、ある程度自由が利くようになると、私は期間限定で引きこもることが多くなった。
特に、この季節。
春は、気分が滅入り、部屋に閉じこもりがちになった。
何が原因なのか、よく分からない。
ただ、いつもより不調を訴えることが増え、気持ちにも波があった。

生活は夜型になり、朝起きられない。
枕元に用意してもらったご飯を、みんなが出かけたあとに食べ始める。
レンジでチンもせず、冷たいままのご飯を食べると、さらに輪をかけて気分も下降した。
そのまま片付けもせず、枕元に置きっぱなしの食器類。
ガバっと起き上がり、それを片付ける元気が出たら、どんなにいいだろうか。
でも、動けない。
さっき食べたばかりのおかずの残り香が、鼻につく。
私はよく、布団を頭までひっかぶり、ぎゅっと目を閉じていた。

夕方になると、なんともいえない不安が押し寄せ、息ができなくなることがよくあった。
今日も何もできなかった。
焦りと罪悪感。
いつになったら、こういう生活を脱出できるのか。
親の目、周りの目も気になった。
春は、いい思い出がほとんどなかった。
家の近くに桜の名所があるのに、足を運んだことはなかった。

今日は、春の風を感じながら、そんな昔のことを思い出していた。
引きこもりから脱出しようと、思い立って散歩に出かけたのも、こんな春の日だった。
近所を一周してくるだけの、短い外出だったが、庭に出ることさえ怖かった私には、清水の舞台から飛び降りるくらいの勇気が必要だった。
夜型だった生活を朝型に切り替え、食事はなるだけ家族と食べるようにした。
どうしても起立性貧血が治らず、しばらくは朝一で熱いシャワーを浴びていた。
必ず着替え、一度起きたら、絶対ベッドに舞い戻ってしまわないように努めた。
一日のうち、一回は外出する。
そういう決まりも作った。

もやもやした気分は、完全にはなくならなかったが、それを一切無視して、とにかく引きこもらないようにした。
まだ、佐賀で支援を受けていた頃だ。
自立訓練も上手くいっていない。
アパートは無人のままで借りっぱなし。
全てが宙ぶらりんのまま、居心地の悪さが続いたが、引きこもりから脱出することを第一に考え、私は努力した。
仕事ができるようになったら、何か変化が出てくるかもしれない。
そう考え、障害者職業センターを訪れたのは、しばらく経ってからのことだった。

そこから、私の快進撃が始まる。
身体を整えることからスタートし、日々のルーチンワークを作った。
リワーク・プログラムに通い始め、同じ悩みに苦しむ仲間ができ、他人を観察することで自分に何が起こっているのかが分かり始めた。
あの頃、栗本さんの本があったら、自分の身体がどういう状態にあったか把握できたのではないかなと思ったりする。
だから、黄本、芋本がすでに出版されていることは、多くの引きこもりの状態にある人を助けるのではないだろうか。
と、引きこもり体験のある私は思ってしまう。

今では、起立性貧血など本当にあったのか疑わしいほど朝に強くなり、8時前には毎日家を出る。
週5日働き、引きこもる暇もない。
以前は、カレンダーをめくる度に、4月が近づく度に、正体不明の何かに怯えながら生活していた。
ふと、あの頃の記憶がよみがえることがある。
静まり返った台所。
流しの食器をみると、冷たいご飯の味や、一人きりで食べる寂しさが思い返される。

そういう記憶が戻ってきても、今は怖くない。
むしろ、あの時ご飯を用意してくれていた母の心遣いに感謝したり、乗り越えられたことに対する喜びが強い。
春が苦手な人の気持ちは、よく理解できる。
かつて、自分もそうだった。
だけど、なんとかする、という強い気持ちを持つことが大事だと思う。
ヒントは、たくさんある。
芋本を読むことだけでも、変わってくる部分はたくさんあるはずだ。
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