発達障害支援へ学校訪問 西真岡こどもクリニックが専門部立ち上げ 看護師ら助言、情報交換
発達障害の子どもの医療、支援に力を注ぐ真岡市高勢町3丁目の西真岡こどもクリニックは4月、「学校訪問医療部」を立ち上げた。クリニックに通う児童生徒や園児の医療や支援の内容を知る看護師らが、在籍している小中高校や幼稚園・保育園をボランティアで定期的に訪ね、子どもの状況を確認するとともに、担任教諭らと情報交換を密にしてより効果的な支援を目指す。クリニックによる訪問専門部署の開設は県内で珍しいという。
同クリニックは一般的な小児科のほか、発達障害などによる困難がある子が多いことに着目し、2014年に「こどもの心と発達科」も設けた。
仲島大輔(なかじまだいすけ)理事長(46)ら医師3人や看護師が専門外来を担当。臨床心理士2人と聴覚言語士3人がさまざまなプログラムを通じて、その子の抱える困難を減らす療育にも当たる。これまでに市内や近隣市町の幼児から高校生計約300人に対応してきた。
発達障害の子どもは自宅、学校、クリニックなど場所や場面によって状況が異なることがある。子どもが一日の長い時間を過ごす学校や園は支援の大きな鍵を握る。