馳走いなせや奮闘中!

京都柳馬場三条上ルの町屋料理屋「馳走いなせや」
オーナー(通称大将)の酒と食の奮戦記。

馳走いなせや6周年・残り2日

2014年03月06日 | Weblog
タイトル、ざっくりしすぎでしょうか…?
ほんまは「2日目」と「3日目」をアップしたかったのですけど、余りに一杯一杯だったのでご容赦の程を。

おまけに撮影した店内写真は、これだけやし…

え~~~~と!
改めて、御来店下さったお客様。誠にありがとうございました。

わたくし的に頑張ったつもりですが、至らぬ点御座いましたら後日…と、言う事で。

初日に引き続いて2日目・3日目とも、しっかり満席で御断りした方々には大変申し訳なく御詫び致します。

わたくしの現場にいた時期の常連さんや現場を離れてからの常連さんやら、フェイスブックやブログをみて来て頂いた方やら

ほんまに沢山のお客さんにお目にかかれて、幸せや。
現場に立つと、やはり自分自身「あ~~!いいなぁ」と感じる訳です。

3日間の内に2回も来て頂いたM先生。
予約も無しに来たのに、たまたま普通に座れたSさんやKさん…。
始めて女性と店に来たO君。
「こんな忙しいとは思ってませんでした」と言ってまぁまぁムカつく元スタッフ…。
何度も電話してくれたのに、入れなかったSさん。

等々。

改めて飲食店は、ドラマやなぁと思うわ~!
そんな悲喜こもごものドラマを演出出来たり、ともに泣いたり、ともに笑ったりする事がサービス業をしてる中で一番充実した時間やったわ。
(多分、飲食店がサービス業でも特にリアリティーがあると感じる)

まぁ、お酒が入ると人間性が出ますわねぇ。
お祝いにと、今や一番手に入らない?農口酒造のお酒を持ってきてくれたWちゃん。
今は、店舗も増えたりイベントあったりで留守がちですが
こんな時だけでしゃばる事が出来るので、うれしく思います。

そんな、素晴らしい時を一緒に過ごせた事にも感謝致します。

なんや、年取ると涙もろくなってあかんわ~。

2014年蔵訪問記「喜多酒造編」

2014年03月05日 | Weblog
今年の蔵訪問記もそろそろ終盤戦。

酒造りが比較的早い酒蔵さんから周り、甑倒し(最後の蒸米が終わり、甑を片付けた状態)が遅い酒蔵さん(まだまだ醪がある)を狙って行きます。
滋賀県・東近江の喜多酒造「喜楽長」さん。
ここは、蔵の入り口はいった事務所(以外に酒蔵の事務所は、地味なもんです…)

喜楽長の喜多さんとも20年以来のお付き合い(まぁ、真剣に日本酒を始めて知り合った蔵元さんや杜氏さんは自然そうなるけど)
おっさん二人でラブラブショット。
う~ん…微妙

今日、お伺いしたのは今月9日の馳走いなせや昼酒会の出品酒選びも兼ねて。
(いなせやは、無濾過・生・原酒に思いがあるので加水や熱処理をする前のお酒を選びに行く訳)

日本酒造りの行程には、普通 加水や熱処理があり生・原酒が出荷されるのはほんの数パーセント。

20数年前に始めて酒蔵で飲んだ(当時で言えば、蔵人しか飲めなかった)日本酒に惚れ込み、今でも継続してます。
全て生・原酒!
喜多酒造でも他の酒蔵同様、ほとんどのお酒を加水・熱処理されます(これは、お酒の長期保存の為致し方ない事…)

早く選らばなければ…。熱処理されてしまう~!
あれこれ出して頂いた12銘柄から8銘柄を厳選。
他にも2銘柄は既に確保してあるので、合わせて10銘柄を9日の昼酒会の出品酒として馳走いなせや日本酒会席料理とともに楽しんで頂きます!
(自分で言うのもなんやけど、絶対こんなお酒の会無いし)
前任の「天保匠一」さんの後をうけ、現在喜多酒造の杜氏「家修」さん!
かっこいいでしょ(昔の高倉健みたいな、直立姿勢の先には洗米の状態を見極める鋭い目が)
喜多さんとわたくしも近寄りがたい痺れる空気感が伝わる…。

「こんにちは」と声をかける事も無く、お互い無言で会釈。

家杜氏は、素早く視線を戻す…。

う~~!やっぱり高倉健や~!

おっと~!そろそろ帰らなければ、同行の丸山は姉妹店んまいで営業。
わたくしは、馳走いなせや6周年イベントの2日目や。

喜多社長、誠にありがとうございました!
9日の昼酒会のホストもよろしくお願いいたします。

馳走6周年・初日

2014年03月04日 | Weblog
なんやら朝から病院行ったり、業者さんと会ったりとせわしなく動いているうちにもう6時前や~!
(馳走いなせやは、5時開店…)

いかん、急がねば・・・

店に行って着替えようとすると、アルバイトの女の子がお着替えラッシュ。
一緒に更衣室に入る訳にはいかないのが、多少残念。
沢山の御祝い、誠にありがとうございます。
ほんま嬉しいなぁ♪

皆様のお蔭で馳走いなせやも満6才
やっとこさ、よちよち歩きを卒業して少しなら目を離せる年令になったんやろか?
石の上にも3年と言うけど、わたくし的には10年でそれなりが信条。

姉妹店の六角いなせやは、かれこれ15年。
ちょっとは、人様に「まぁまぁ気張ってます」と言わせてもらってます。
周年初日の還元内容は、大吟醸酒1ショット500円で。

中には、赤字のお酒もあるのがみそ。
なんせ還元祭やし、オマケに飲食代金の半額を4月末日迄いなせや各店舗て使える特典と

馳走いなせやのおみやをお帰りの際に一品選んでも頂けます。

そんな周年初日は、早くからカウンター予約が殺到。
いつもの顔ぶれが、揃ってくれはりました。

わたくしも幻の作務衣!?をまとい、しっかり働いたわ~!
(幻の作務衣とは、背中一面に「め」の字がプリントしてある、火消しのめ組・いなせだねぇ)

最近のアルバイトに、シャネルズの「め組の人」って知らんか?と言っても、誰も知らんのが悲しいわ。

自分の子供より、年下の子達を納得させるんわ難しい。

さて、カウンター以外にも蔵の予約は常連のM先生。
テーブル席も同業者Kちゃんグループや怪しい中華料理店のオーナーGさん率いる台北チーム…。

難解な中国語が飛び交う中、まぁまぁ俺頑張った。

午後9時を過ぎると、暇だった?同業者がちらほら。
「おめ~と~ざ~す!」何語やねん。

「乾杯しましょうよ~!た~だは~ん」俺は、高田やっちゅうねん。

まぁでも、御祝いに駆けつけてくれた事に感謝するわ。




そんな今日は、周年2日目
どんなドラマが待ってるんやろ…

初日程の混みようではなく、若干の空席あるので
よろしければ、お電話御予約下さいませ。

本日より6周年

2014年03月03日 | Weblog
誠にありがたい事で、本日(3月3日)で馳走いなせや6年目に突入。

改めて、応援して下さった御客様に感謝致します。
いや~!ほんま月日のたつのは早い。

なんなら早すぎる気がする今日この頃。
つい先日は、いなせや感謝祭をして今度は周年イベントかい~!
と、言われる方も多いと思いますけど…

飲食店もそうなら、個人でもいろんな「節目」があるのと同じ事。

いなせや感謝祭は、いわば家族の行事で
馳走いなせや含めて、周年は家族の一員のお祝いだと考えます。

周年と言うと、1・3・5・7・10
の流れで開催するお店が多い訳です。

「じゃあ何故に毎年するの?」と、
聞かれれば誕生日なので!
と、答えるわたくしです。

個人の誕生日は、皆に祝ってもらうのが日本人気質やけど
ほんまは、皆に感謝するパーティーを開く欧米的な考え方が好き。

「今まで、支えてくれてありがとう」とか「皆のお蔭で、ここまでこれたよ」みたいな気持ちやなぁ。

だから、馳走いなせや・魚戸いなせや・六角んまいは、毎年やりたいと思う訳。

「もう…こんな歳になって誕生日なんかええねん」
女性がよくする言葉やけど、〇〇年前の今日生まれた事が大切。

そして、今まで支えてくれた人が何より自分の人生に感謝すべきだと。
まぁ、長ったらしい話になるので後は割愛。
そんな訳で、今年も馳走いなせや6周年は「お蔭様の気持ちで」ガッツリやります!

普段、現場にいない…
わたくしも皆様の笑顔と一緒に楽しませて頂きます!

かなりの御予約頂いてます。
当日ご来店の方も、出来れば1本お電話下さいませ~!

2014年蔵訪問記「月の桂編」

2014年03月01日 | Weblog
近くてわざわざ行かない場所ってありません?
例えば、京都に来られる東京あたりのお客さん
「京都に住んでるといつでも、南禅寺とか清水寺とか行けていいですねぇ」

「行きませんけど」と、わたくし

「じゃあ、京都御苑や二条城とかは?」

「30年以上行った記憶がありませんが…」

てな、やり取りがある訳です。

「せっかく京都に住んでるのになんで?」
と、言われますが
東京に住んでる方が、しょっちゅう東京タワーや雷門に行かないのと同じ事。

あまりに身近すぎて、わざわざとは思わない感覚で決して行きたくないのとは全く違います。

前ぶり長くなりましたが、まさに月の桂さんがそんな身近過ぎる酒蔵。

週に一度は必ず寄って下さる「増田徳兵衛社長」
いつも、何らかの新商品もオマケに持ってきてくれはります。

まるで、晩御飯のオカズを持ってきてくれる近所のおばちゃんのように身近な蔵元さん。
(実は、知ってる人は知ってるけど日本酒の業界ではかなりの顔役)

さからって生きていける飲食店は、皆無だ…
(そんな事ありませんけど、話は多少おおげさな方がおもろい)

そんな増田徳兵衛商店「月の桂」さんで、お酒の搾りに参加。
今回のお酒は、京都「日本酒ドロップキック」(5月11日)の最初の一杯
馳走いなせやで増田徳兵衛社長にお客さんに注いで頂く奴だ。
醪もいい面構え。
味はもちろん申し分ない旨さ。
この薮田で搾って
ここに出てきたこいつ(お酒)を間髪入れずに瓶詰め。
忙しい中、お付き合いしてくれた渡辺杜氏(ほんま、いつもいつもごめんな~)

できる限り空気に触れさせず、純米吟醸酒をいなせやスタッフ西原が…
かなり無言で詰める(まるで罰ゲームみたいや)

少しでもこぼそうもんなら
「西原~!酒の一滴は血の一滴や~~~!」

何もやらないのに、指示は厳しい。




今年も京都「日本酒ドロップキック」は12店舗が参加。
せっかく御越し頂くお客さんの為に、馳走いなせや・魚戸いなせや・六角んまいでは馴染みの酒蔵さんで無理いって特別な日本酒をとって頂く事ができました。

蔵訪問も後わずかやけど、酒造りは一期一会。
「行けば分かる、行かないと分からない〇〇〇ハウス」ってコマーシャルありますがまさにその通り(ちょっと意味ちゃうけど)

毎年同じようで、毎年違うからこそ面白い。