哲学以前

日々の思索を綴ります

文明開化とキリスト教

2017-05-06 11:06:05 | 日記
旧制高校の学徒たちの愛読書を調べていくと阿部次郎にしろ倉田百三にしろ出隆にしろ「クリスチャンの思想」というのが必須のものとして含まれていることに気がついた。

それは明治~昭和初期までの日本のエリート教育が文明開化による欧米諸国とのお付き合いと深く関わりがあったからのようだ。

『日本の近代化とプロテスタンティズム』あたりを読んで勉強していきたい。

ここには日本の近代化を担った人材の多くがミッション・スクールで育成されたことが書かれているそうだ。おそらく当時のミッション・スクールというのは現代日本の非キリスト教系の学校から区別されたキリスト教系の学校ということではなく、いわゆる「欧米流の教育をする学校」の総称ではなかったか?

その欧米流の教育においてキリスト教というのは「野蛮」と「文明文化」とを区別する一つの要素だったかも知れない。

だから旧制高校の学徒が愛読した阿部次郎、倉田百三、出隆といった著述家は「哲学者」という肩書きで「人生いかに生きるべきか」との思想を説き、未来のエリートの魂の糧となったのではないだろうか・・・・。

出隆も書籍をものするにあたっては当然に売れることを念頭に置いただろうが、それは決して現代の商業主義的なマーケティングではなく、欧米流の教育によるエリート育成を念頭に置いての執筆だったろうと私見を改めておきたい。

仮にも日本哲学会の会長まで務めた人を貶めすぎてはいけないから。
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 旧制高校批判 | トップ | 相対主義 »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日記」カテゴリの最新記事