<中国ブログ>中国サイコウ 元/上海駐在日本人が綴る日中経済の状況など

中国駐在時代の経験・知識をもとに、
最高(サイコウ)の日中関係の再構築を目指し、
日本と中国を再考(サイコウ)する

【ブログ開設1周年】出張先の瀋陽から考える中国経済の行方

2012-02-07 | 中国経済

気がつくと・・・
ブログ開設から1年が経過していました。。。
時が経つのって、ホントに早いですね。
これからもご愛読の程よろしくお願いいたします!

さて、本題に戻って・・・
本日から国内出張。
今回はいつも以上に過酷で、1日目は朝7時50分の便で瀋陽へ行き、同日の夜8時30分の便で北京に移動、2日目は終日、北京で仕事して、3日目も朝8時の便で上海に戻って、そのまま出張者対応。。。
ちょっとゲンナリするような展開。
ワタシ、あまり乗り物に強いほうではなく、朝も弱いほうなので。。。
ちなみに、本日も5時半起きでした。。。

気を取り直して・・・
今回の瀋陽での案件は、下水処理施設のプロジェクト組成の検討。
ご承知のとおり、中国は猛烈なスピードで経済発展しているので、インフラ整備のスピードもハンパない。
昨今、日本国内でも「水ビジネス」が注目されているようだが、果たして実際のところはどうなのか・・・?

まず、瀋陽の空港の様子から。



とても古い空港ですね。
しかも、当たり前ながら非常に寒いです(当日の最低気温:マイナス20度)。

現状、古いということは・・・





そう、新しい施設の整備ですね。コレ、お決まりのパターン。
空港周辺では、とにかく工事、工事のオンパレードでした。
2、3年経ったら、ビックリするような空港が完成しているかも。。。


【上海関連の情報が満載の「にほんブログ村 上海情報」はコチラ】


空港から車で揺られること、1時間。
汚水処理施設に到着しました。



通路には雪が積もっています。
極寒のせいか、日本の平地部の雪と違って、きめ細かくてカチカチです。





汚水処理施設のほうは、小規模で一般的な技術といった印象。





でも、ひとつの新区の中だけで、いま区全体で12万トン/日の能力を数年中に3倍以上に高めるというから、そのスピードたるや日本とは桁が違う。
もっとも、こうした財政負担はかなりの重みとなるので、その整備に当たっては政府側の負担が極力軽くなるよう最大限の努力を怠らない。

うーん、こうして考えると、実によく出来たシステムかも・・・。

なんとか日本企業にも受注できるような仕組みをつくりたいと思うのだが、やはりコストの面でどうしても中国企業に歯が立たない。
性能の違いは、発注側も十分に理解しているのだが。。。


【中国関連の話題が満載の「にほんブログ村 中国情報(チャイナ)」はコチラ】


ミーティング終了後、お決まりの夕食会の会場(市中心部)まで、車で揺られつつまたもや1時間。
その道すがら見た光景は、延々と続く広大な空き地。





こういった状況をみると、日本で言われている「中国バブルの崩壊」というのは、やはり的を得ていないように感じる。
無論、どこかで踊り場を迎える事態が来ることであろうことを筆者も否定するワケではないが、その規模たるや、日本の皆さんが想像しているほどには達しないだろう。
いや、そもそも中国を十分知らない方々には、中国のもっている国土、人口といったポテンシャルを理解することのほうが難しいのかも知れない。
これは、日本国内に正しい情報が不足しているので、やむを得ないことではあるが・・・。

初めて訪れた遼寧省の省都、瀋陽市。
筆者にとっては、訪問都市の中で最北端の都市となるが、ここでも中国経済の変貌をまざまざと見せつけられた気がする。
日本は消費税論議で揺れているが、本当にそんなことにばかり時間を費やしていていいのだろうか・・・?
国際経済という枠組みで考えると、日本に残された時間があまりにも短い。。。


↓ ご愛読、有難うございます。よければ応援クリックをポチっとお願いします(ブログランキングに参戦中)

にほんブログ村 海外生活ブログ 中国情報(チャイナ)へにほんブログ村

人気ブログランキングへ


最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
クルーグマン氏の経済講義 06 日本政府への【貸主】である、日本国民一般 1147 (ブログ 経済参謀 シャーロック)
2012-02-08 01:25:20
ノーベル経済学賞受賞者 ポール・クルーグマン氏 の、 米国 ニューヨーク・タイムズ紙 での 経済講義 : 2011年 9月18日 : 【 刺激、 緊縮、 そして、2重基準 Stimulus, Austerity, and Double Standards, 】 : ちょっと考えて観よう。 この所、 経済政策の論議 においても、 『 財政刺激策 ( ; 政府の財政から、 多額のカネを出して、公共事業らなどを行い、それで働き口らを増やしたりする事で、その社会全体の景気を好くする事をねらう政策 ) は、 一回 試して観たが、 失敗だった、 はい、おしまい! 』 といった、 思い込み が ある。 私のように、: 『 十分には、カネを出さなかったんだぞ! 』 と 主張している 連中 は、 無視してしまえ、 といった 感じ だ。 だがね、私らは、最初から、そう主張していたのであって、『後付けの合理化』なんかはして無いんだ。 一方で、 【痛みに耐えろ派】は、 相変わらず、 緊縮 ( : 政府の財政から出す、カネを増やさずに、抑えたり、減らしたりする事 ) こそが、 信用 ( 金貸しらの欲目にかない、 その利益の収奪の上で、当てに成る、 借り手側の一定期間経過後のふところの具合や稼ぎの具合への期待に基づく、 【カネの貸し出し】による、その社会のカネ回りの具合 ) を 回復する 方法 なのだ、 と、 【触れ回って】いる。 だが・・、 ( 借り手側の可能的な懐具合への期待を反映するものでもある ) 【 信用 】 は、 相変わらず、回復し得てはいない。 ( 貸しの総量も、借りの総量も増えずに、 経済の可能的な全体が、縮小して行く、方向性も在り得ている。 )

コメントを投稿