ピアノ・レッスン

 
 時間があったので、「ピアノ・レッスン(The Piano)」を観た(監督:ジェーン・カンピオン、出演:ホリー・ハンター、ハーヴェイ・カイテル、アンナ・パキン他)。
 
 6歳のときに、自ら話すことをやめってしまったエイダは、父親の決めた結婚のため、スコットランドからはるばるニュージーランドへとやって来る。手荷物と、娘と、ピアノを伴って。ときに、ニュージーランド入植の時代。
 だが、夫となるステュアートは、とても運ぶことはできない、とピアノを海岸に置き去りにする。

 なのでエイダは夫に心を開こうとしない。そして夫の留守に、隣人ベインズに頼み、海辺に行く。微笑みながらピアノを弾くエイダに、ベインズは関心を持つ。
 ベインズはステュアートに持ちかけ、土地と、海辺のピアノとそのレッスンとを交換する。彼は自分の小屋にピアノを運び入れ、調律する。エイダはレッスンのため、ベインズのもとへと通うようになる。そして、黒鍵の数だけ自分の要求を呑めばピアノを返そう、というベインズの申し出に応じ、体を許す。

 が、ベインズは、エイダに売春婦の真似はさせたくない、とピアノを返してくる。ピアノは戻るが、エイダはそれを弾こうとしない。逆に、もはやピアノのなくなったベインズの小屋へと足を運ぶ。二人の関係は、夫ステュアートに発覚する。
 エイダはピアノの壊れた鍵盤に、愛の言葉を刻んでベインズに届けようとする。それを知ったステュアートは激怒して、エイダの指を斧で切り落とす。

 To be continued...

 画像は、クシジャノフスキ「ピアノ」。
  コンラッド・クシジャノフスキ(Konrad Krzyzanowski, 1872-1922, Polish)

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