竹馬会の思いで

緑なす里を流るる多摩川の
永久の姿に「変わじ」と
真理のともし 高く持し
ここに集いし われら竹馬

街の香り

2014年05月04日 06時22分49秒 | 日記
「多摩川の二子の渡しをわたって少しばかり行くと溝口という宿場がある。その中ほどに亀屋という旅人宿がある。ちょうど三月の初めのころであった、」 国木田独歩の「忘れえぬ人々」の書き出しである。自然や町並みの描写は鋭く、情景だけではなく草木や土、水、街並みの香りまでをも読者に伝えてくれる。
この街から生活の場を変えて四半世紀が過ぎた。高津区に住む両親を訪ねるたびに、河の匂い、いや水の匂いに懐かしさを感じたが、ここ何年かの間に大きな変化が起きた。各駅停車の電車に乗り換えるために二子玉川駅に降りたつ瞬間に鼻につく油の焼ける匂いである。特にソーセージの焼ける匂いが二子橋周辺に蔓延しているのである。この匂い、風向きによるが高津駅でも感じることがある。河の匂い、いや、水の匂い、藻の香りを多摩川で感じることは、今や出来ない事なのだろうか...

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。