全国地域医業研究会のブログ

地域に根ざした医療・福祉経営を実践的に支援するネットワークグループです。

24年度診療報酬・介護改定の本質①

2011-12-05 14:58:37 | Weblog
この国は医療・介護の提供体制を、どのように変えようとしているのか?
病床削減のステップ・地域密着型介護事業者の公募指定による、囲い込みのステップが始動する。この国は医療・介護の提供体制をどのように変えようとしているのか?

既に6月22日、介護保険法の一部を改正する法律等は公布され、2012年4月1日から施行されることを前提に地域包括ケア確立を中心に介護報酬が検討されている。
医療に関しては「医療法と診療報酬のセット」で医療提供体制を改革することを前提に、診療報酬の検討が行われている。このことは、今回の同時改定が現行の医療や介護の提供体制を改革すること、各保険制度の制度維持を図るという「大きな改革の」の進入路になるということであり、報酬の高低のみに囚われることなく、改革の本質を見極め、残るものに入るのか、残らざるものになるのか?「熟慮」すべき時が来ています。

           (医療・介護の重点課題)
1、入院機能の機能分化・強化・連携について(急性期への人と資金の集中投入・亜急性期・慢性期医療の機能強化)
①更なる在院日数の短縮を目指す急性期病床群とは何か
②亜急性期・回復期の統一
③一般病床長期入院患者へのADL区分適用の影響
④「地域一般病床」の評価とは何を意味するのか
⑤特定機能病院の一般外来抑制
⑥地域医療支援センター(官製医局)の役割と地域医療再生交付金・再生特例交付金の使われ方と医療計画の見直し、2次医療圏の見直しによる中核病院とは

2、在宅医療の充実
①現行訪問診療スタイルの見直しか?
②在支診の要件見直し
③訪問看護事業と新設介護事業「24時間対応定期巡回・随時対応サービス」の在宅医療上の位置付け

3、在宅介護の充実
①24時間安心の在宅サービスにおける、定期巡回・随時対応型訪問看護・介護サービスの「包括点数」「自前ケアプラン」や複合型事業の利用者囲い込みが与える、現行訪問介護・デイサービス・デイケア事業へへの影響
②介護・重度予防への重点化と称する、市町村の判断による有料介護予防・日常生活支援総合事業導入が与える、軽度要介護者へのサービス抑制
③地域密着型事業への「公募制・更新制」の導入と学校区
(つづく)

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