最近レディースデイにハマってます♪

というわけで「英国王のスピーチ」です。私の観るイギリス映画には必ずコリン・ファースかヘレナ・ボナム・カーターが出演しているような気が…。この映画には2人とも出てます。
父、ジョージ5世の厳格な躾など、幼少期のつらい経験から吃音になってしまったジョージ6世が、スピーチ矯正の専門家ライオネル・ローグの力を借り、困難な時代を乗り切っていく、というお話。
ジョージ5世の死により王位につく長男エドワード8世。しかし2回の離婚歴のあるシンプソン夫人との結婚は国民にも教会にも受け入れられず、あっという間に退位。この事件、「王冠を賭けた恋」と言われ、情熱的な世紀のロマンスと語られることもあるが、この映画ではケチョンケチョンな扱い。エドワード8世もシンプソン夫人も軽佻浮薄な人物として情け容赦なく描かれる。外国人にとっては「世紀のロマンス」でも、イギリス国内では概ねこういう認識なんでしょうかね。しかもこのエドワード、無駄にスピーチが上手く、よどみのない完璧な退位演説を残して去って行くのがなんとも皮肉。
ナチス、ソ連共産党の台頭による不安定な時期に、貧乏くじを引くかのように王位に就くことになった弟、アルバート(ジョージ6世)。その王位認証式(?)のため、政府高官の待つ部屋へ向かう姿は、まるで屠殺場に引き出される哀れな牛のよう。王の正装なのか、ギチギチの軍服のバカでかい肩章には極太金モールが巻き付き、左胸には勲章がびっしりとぶら下がっている。この息苦しくて重たげな服が、まさに国王の重責そのものを表していた。いやいや、王なんかになりたくないねぇ。気楽な平民がイチバンです。
ジョージ6世とライオネルの身分を超えた友情によりめでたしめでたしのラストではあるが、実際にはここから第二次世界大戦という苦難の歴史が始まるわけで、どこかしんみりとした気持ちが残る。年頃の青年であったライオネルの長男は兵隊に取られたりはしなかったのだろうか。ドイツとの開戦が決定的になったときに、長男を心配そうにチラッと見るシーンがあったのが気になりました。
ジョージ6世の妻エリザベスは、数年前に101才で亡くなられたエリザベス王太后で、賢そうな長女は今のエリザベス女王。ジョージ6世一家が民衆に手を振るのは、古くはチャールズ皇太子とダイアナ妃、そしてウィリアム王子とキャサリン妃がkissをしたあのバルコニーでした。登場人物が現代史と繋がっているのも見どころのひとつ。










