ひまわり先生のちいさな玉手箱

著書「ひまわり先生の幸せの貯金箱〜子どもたち生まれてきてくれてありがとう」

【苦しむことは何かを成し遂げること】

2017年09月01日 | こころ
夏の終わり
8月31日といえば、夏休み最後の日で溜まった宿題に泣く、というのが私の子どものころ。

明日から新学期で、長い休みが終わる寂しさも感じたものです。

日曜日の夕方に寂しくなる「サザエさん症候群」にも似た感覚なのかと思います。

最近は、夏休みが8月末から始まる学校も多いので、この感覚は、共通ではなくなってきますね。

子どもの頃にあった不安感は、大人になるにつれ減ってきましたが、
あの「寂しさ」とは違う、大切な人とのお別れを繰り返し経験する「寂しさ」を最近は、よく感じます。

【苦しむことは何かを成し遂げること】

心理学者ヴィクトール・フランクルは強制収容所での体験を通して「夜と霧」を書き、
その中で苦しみ尽くすことについて、成し遂げることだと書いています。

***
私たちは、おそらくこれまでのどの時代の人間も知らなかった「人間」を知った。
(中略)
苦しむことの意味が明らかになると、私たちは収容所生活に横溢していた苦しみを、「抑圧」したり、安手のぎこちない法によってごまかすことで軽視し、鷹をくくることを拒否した。私たちにとっては苦しむことですら課題だったのであって、その意味深さにもはや目を閉じようとは思えなかった。
(中略)
気持ちがない、ときには涙することもあった。だが、涙を恥じることはない。この涙は、苦しむ勇気を持っていることの証だからだ。
(中略)
ある時私が1人の仲間に、なぜあなたの飢餓浮腫が消えたのでしょうね、と尋ねると、仲間をふざけて打ち明けた。
「そのことで涙がかれるほど泣いたからですよ…」
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1 コメント

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Unknown (名無し)
2017-09-01 22:55:02
深い記事ですね

私は決して苦しみを肯定的には捉えませんし、できるなら経験して欲しくないくらい、やっぱり辛いですからね
その苦しみから抜け出せず命を絶った、そのまま苦しみながら生き抜いた人も数多くいる

ただ、苦しみがその人のなかにあったなら向き合うしかないんですよね。フランクルが言うように。
苦しみを全て受け入れて感情を消化し尽くせば、そこにはもう違う光が見え始める。
楽じゃないけど苦しんだならそれは本物の自分に出会うチャンス かもしれませんよね。

とにかく自分に正面から向き合う誠実さが素晴らしい力を生むのでしょうかね。もちろん楽しい、嬉しいのポジティブな状況でもいつでも

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