疑うこと

デカルトはとりあえず全てを疑ったけども、僕たちも日ごろもっといろいろ疑うべきだと思う。特にいちばん、自分を。

たいてい人はみな、一定の思想や考え方に固執しやすいし、流されやすい。
自分の考えや感覚に合ったものを「正しいこと」と捉え、合わないものを「間違っている」と捉えてしまいがちだ。
これってつまり、自分に優しい意見、自分に有利な思想になびくってことだ。

例えば僕はフラフラしながら「これでいいのかな」て思いながら生きてるけど、そうすると「何もしなくても、生きてればいいじゃないか」的な言葉に赦されたような気がして、そうだそうだ！と思う。
やっぱり自分に優しい意見になびいている。

さてそれはどうなんだ？？

だいたい世の中、唯一正しいことなんてほぼないんだから、自分の考えと違う意見を拒絶するのは馬鹿のはじまりだ。

○○さんも言ってた
ネットでみんな言ってた
有名な学者が言ってた
みんな同意してくれた

↑こういうやつ。
結局、自分に優しい意見で身を守ってるだけ。
ものすごく無意味。
同じだけ逆の意見もあると心得るべし。
むしろ、真逆の意見を自分の中から生み出して、二つを徹底的に闘わせる。それが、理性的人間の第一歩だ。考えるってのはそういうことだ。


※※※
僕はネトウヨが大嫌いで、あの人たちの言ってること見ると反吐が出るんだけど、そこにさえも、一定の思想的根拠があるということを見つめなければならない。
なぜ彼らはそんなことを言うのか？何が彼らに言わせるのか？思わせるのか？

そこを考えないと、僕もただネトウヨ嫌いなだけの同次元の思考になっちゃう。

僕の考えは僕だけのものだ。
ひとり、何からも独立して考えていねばならない。