小さな音楽家のブログ

考えたことをぼんやり書いていくだけのブログ。音楽のことが多いかも。

才能について思う

2017年03月19日 13時01分29秒 | 芸術
音楽とかなんとかそういうのには絶対につきまとう、才能の概念。
自分には才能がある、と思うことも、ない、と思うことも、両方つらいよね。
ない、と思うと辞めた方がいいのかな、となる。
ある、と思うと、理想とのギャップや他者の評価に不満が募る。

才能といってもいろんなタイプがあるし、一言では割り切れない。結局、こういうこと↑に対してどういうスタンスをとれるか、ていうのも才能だよね。

※※※
広く言われてることだけど、才能の中で最も重要なのは、「続けること」だそうな。
これは確かすぎるほどに確かだ。
続けられるかなのだ。
向上心を持ち続けられるか。努力をし続けられるか。

このたったひとつの才能というか、適性さえあれば、まずなんとかなると思う。
人ってそう続けられないものなのだ。
でも、どんなにセンスねえな、て人も、好きで続けてたらホントに一流になっちゃう。
好きこそもののなんとやら、とはもう全くその通りなのだ。

音楽家なら、音楽バカでいられるかってことでもあると思う。
なんで音楽なんてやってんの?て質問に、好きだから、俺がやりたいから、て答えられる人は、強い。
一方僕のように、誰かのために、とか苦しんでる人のために…とか、音楽をやる理由をアレコレ悩み始めると、ダメだね。
もちろん、そうやって悩み考えることは良いことだと思う。でも、音楽を続けられるかって言われると、続かないタイプだよ、こういうのは。

そういう意味では、僕は才能なんて全くもってないのだ。

※※※
一番イヤは瞬間は、楽器触ったとき、あ、僕イイ音楽できるじゃん、とか上手く弾けるじゃん、とかイイ音出せるじゃん、思ってしまうときだ。
「ひょっとして僕、才能あるのか?続けたら成功するのか?」
なんて思いが胸を掠めるとき。言いようもない悲しみ。
これが勘違いたとわかればどんなに楽だろうかなあ。

だから最近は「自分には才能ない」ということを常々言い聞かせることにしている。そうするとすごく楽になった。

そもそも、そうなのだ。ピアノは6歳からやってたけど、ずっとブルグミュラーくらいしか弾けず(まあ先生の方針のせいもあるけどさ)、音感も全く育たず、合唱すれば中2くらいまで唸り担当。当然いまも音痴。吹奏楽部ではじめて音楽に触れる連中が、すぐにまあまあな音感を手に入れていく中で僕はサッパリ。
合唱ではようやく唸りを抜け出しても、合ハモりにつられて歌えなくなる。
ソルフェージュなんてもってのほか。新曲視唱は2小節目でギブアップ。
得意だったのは楽典だけ(笑)
そして音大で楽器を専門に学んだら、テンポ感のなさに気づく。テンポキープとか無理。刻めない。そして、他人と合わせられない。呼吸を揃えられない。合奏では1人だけずれる。合ってるのか合ってないのか常に不安。

そして緊張もする。まあこれは皆か。本番に弱い。パニックになる。

そうそう。
もともと才能なんてこれっぽちもないのだ。
ちょっと褒められて調子にのった中学生に過ぎなかったのだ。べつに楽器じゃなくてもよかった。
音楽は僕という人間に根付いているものじゃないのだ。思春期の自己承認欲求から生まれた、後天的なものなのだ。

だから練習も続かない。向上心がないから。ただ他人に褒められたいだけだから。
だから才能なんかゼロだ。

と思うと、すごく楽になった。
その割にはまあまあ頑張ってんじゃね?みたいな笑
よく騙し騙しやってるよ、みたいな笑


※※※
しかししかし、楽器の才能がちょっとはあったということも、認めざるを得ない事実だ。認めたくないけど。

あの頃の演奏を思い出す。
僕は6年前くらいまで、すごく情熱的な演奏ができた。入り込めたのだ。ちょっと雑だけど、おおお、てなる演奏ができた。
それで賞も取れたし大学もぽーんて入れた。自分には才能があると思った。
本能的に音楽ができていた頃。
これはまあ控えめに言っても才能の一つだと思う。ちょっとしたものだけど。承認欲求と本能がうまく半々にあった時代。
それがいつしか承認欲求の方だけが残ってしまった。
取り返しがつきません(笑)

どうしてこうなったかを考えてもしょうがない。別の環境だったら違ったかも、なんて言っても虚しい。

この6年、本能を失った代わりに得たものは僅かだったけれど、いまはそれを大切にしたいと思う。
もう一度音楽の女神様が、降りてきてくれないかなあ、なんてバカなことを考えながら…
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