電撃コミックス・3巻。
大月悠祐子さんの最新刊です。
1巻の感想と2巻の感想。
帯コメントには、
「この女はオレを、愛しちゃいけない
様々な”フェチがオムニバス形式で繋がり、広がっていくーーー。
2011年の漫画界を席巻した話題作。読めば必ず、アナタも深みにハマる・・・・・・。」
この物語は、3巻から読むのが面白い。
とのこと。
2話で1カップルの男女交替形式で、しかも必ずフェチのテーマを交えての
ラブコメが繰り広げられるというたまらないこの作品！！
冒頭2話では、加藤と沙夜のちょっと不思議な関係。
昔ながらの家のしきたりから、20歳になるまでは指一本触れてはならない、
しかし3年ごとに儀式をしないといけない、というなんとも不思議な関係の二人。
しかし、3年ごとに会うと言う事は、当然ながら成長する訳で・・・
3年前は恥じらわなかった沙夜が、突如抵抗を・・・！
こ、これは異性として意識せずにはいられないっ！！
でも、若い二人だけに、というか男としては我慢できない・・・
思わずしきたりを破って関係を持とうとしてしまう。
しかし、
しきたりのこと、20歳までに触られると「汚れてしまう」と言われ続けてきた固定観念、
そして・・・「女の子としての想い」。
そういった恥じらいが前面にあふれ出ているこの展開・・・！！
切なくもあり、恥ずかしくもあり、そして戸惑いもあり・・
とりあえず読者的には「え・・・エロいじゃないか・・・！」
となる訳ですがｗｗｗ
しかし、ここで終わらないのがこの作品。
そんな沙夜と加藤の関係を見守る妹・玲サイドの話が語られる訳ですよっ！
この子がまた、本当に可愛いわけなんですよーっ！
加藤への複雑な想い、姉への想いやり、そして自分の想い・・・
そんな彼女の揺れる想いと、そんな彼女に想いをぶつけるドM男・翔平のやり取りもまた実に秀逸っ！！
玲のためならなんでもする、という翔平は本当に加藤の命を狙いかねない。
そして、そんな様子を望みながらも、やっぱりダメ！と揺れる玲の複雑な想い・・・
なんとも・・・なんとも素晴らしい展開ですね。
そして最終的には、
なんだかんだでお似合いの二人ですね♪
この玲という女の子が全力でデレる様をじっくり堪能したいものです♪
そして、いつも5話構成なので、最後は次の巻へ続いてうぉぉぉぉｘ待ち遠しいっ！
となるのですが、今回はなんと、「恋愛観測」という短編があり、
過去のキャラが登場しまくる、これはこれで俺得なエピソードが収録されています。
これは良いですねー、4巻がさらに楽しみになってきますｗ
と言う訳で、この3巻も非常に満足度の高い作品でした。
ともすれば「フェチ」というキーワードを忘れてしまいそうなほど、
この3巻の4人の物語に引きずり込まれていったような、そんな作品でした。
美しくも切なく、脆くも危うく、だからこそ愛おしい。
そんな関係性が見事に描かれた、そんな作品なのではないかと思います。
4巻も当然ながら期待大っ！！！
妄想少年観測少女 3 (電撃コミックス)
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大月 悠祐子
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