壊れゆく「兵士」の命と心を ルポの4冊め...三宅勝久
「自衛隊員が泣いている ― 壊れゆく“兵士”の命と心」 三宅勝久 花伝社
サラ金の帝王、武富士のルポを書いてたひと。1億円以上のスラップ訴訟かけられたひと。
その取材の過程で自衛隊員の借金苦、自殺の実態を知ったのだった。
すさまじい。
さらに国防軍化の動きも気になる。
今号の図書新聞の巻頭インタビュー「憲法を壊したい人たち――文民統制はもはや崩壊寸前だ」 も鋭い。
----------------- 目 次 -------------------------------
プロローグ 護衛艦「たちかぜ」アンケート事件
第1章 濡れ衣
1 25 歳自衛官を自殺に追い詰めた警務隊の濡れ衣捜査
2 釧路駐屯地糧食班冤罪事件
3 1等空尉が告発する警務隊の無法捜査
第2章 暴 力
1「命の雫」事件――徒手格闘という殺人訓練
2 護衛艦「しらゆき」の陰惨な日常
第3章 隠 蔽
1 取引業者から高級車を「プレゼント」された海自司令官
2 防衛省が捨てた「負傷兵」──クウェート米軍基地ひき逃げ事件
第4章 破滅
19 歳自衛官タクシー運転手殺害事件
エピローグ 加藤好美元1等陸尉インタビュー