千恵子@詠む...................

リンクにて開く世界は万華鏡 あれやこれやと交差の果てへ

「私たちは『買われた』展」 神楽坂11日〜21日

2016年08月12日 | 企画

この少女たちの企画、2月の「ヴェギナ・モノローグ」のときから気になってた。-------以下、転載

私たちは買われた

中高生世代を中心とする当事者がつながり、声を上げることで、児童買春の現実を伝え、世の中の持つ「売春」のイメージを変えたい。これまで表に出ることができなかった「買われた」私たちの声を伝え、今も苦しんでいる妹たちや、同世代、そして、かつて似た苦しみを経験した女性たち、すべての女性に勇気を与えたい。

〇開催日 2016年8月11日(木)〜21日(日) 12:00~20:00

〇会場 神楽坂駅、ギャラリー 神楽坂セッションハウス2F

 入場料1,500円 前売り1,300円 カード決算を導入!クレジットカードからご寄付 

 高校生以下無料

〇展示物
・それぞれの伝えたい「買われた」現実や日常を表す写真
・「大人に伝えたいこと」をテーマにしたメッセージ
・参加メンバーが表現したい絵やアート作品、日記 などを予定

〇企画・主催
Tsubomi(Colaboとつながりのある女子たちによるサポートグループ)
一般社団法人Colabo

<売春する中高生について、どんなイメージを持っていますか?>

ある大学の授業でそう投げかけると、
こんな言葉が返ってきました。

―快楽のため
―愛情を求めて
―行き場のない不安を抱えている
―仕方なくさせられている
―その場限りの考え
―孤独でさみしい人がやること
―遊ぶお金がほしいから
―友達に誘われて
―自分も街で買春をもちかけられたことがあるけど、断った。
 だから、やる人はやりたくてやっているんだと思う
―そんな友達はいなかったから、わからない
―正直、そんな人と関わりたくない
―どうしてそこまでやれるのか、理解できない

その場にいた当事者のAは言いました。
「そんなもんだよ。世の中の理解なんて。もう、そんなことでは傷つけなくなった」
Aは自分の体験を語りました。すると、多くの学生が自分の持つ極端なイメージや偏見に気づいてくれたことを感じました。

後日、このことをColaboにつながる女の子たちで共有し
「イメージを変えたい!」と、この企画に至りました。
『買われた展』という名前も、話し合いの中で生まれました。

▪️企画に寄せて(参加メンバーより)

「行くところがないとき、声をかけてくるのは男の人だけ。体目的の男の人しか自分に関心をもたなかったし、頼れるのはその人たちだけだった。他にご飯を食べさせてくれる人も、泊めてくれる人もいなかった。同じ想いをする子を減らしたい」(17歳)

「“普通はしないことだから、する奴は異常”みたいなイメージがあって、違うのになって思う。それぞれに理由があって、単にさみしいとか、遊ぶ金がほしいとか、そういう簡単な理由じゃないことを知ってもらいたい」(16歳)

「親も頼れる大人もいない、ひとりで生きていくしかないと思ってた。最近一人暮らしを始めるまで、家っていう感覚がなかった。今でも、そういう小中学生はたくさんいると思うし、そういう子たちが体を差し出す代わりにおにぎりをもらったりしていることを、Colaboに来る年下の子たちをみて思う。だから私もこの企画に参加して、伝えたい」(20歳)

「色んなきっかけでそうしてた、やめたくてもやめられなくなった子がいる。そういうことを知ってほしい」(19歳)

私たちが、いま、ここに生きていることを知ってほしい。

「Colaboには同じような経験をしたお姉さんたちがいて、そういう女の人から支援が届いているのを知って、自分だけじゃなかったんだって安心した。何か感じてもらうきっかけになったらいい」(15歳)

「うまく伝えられるかわかんないけど、やりたい。ほんとにやりたい。他の子のメッセージを読んで強くやりたいと思った。私なんかの経験なんてちっぽけでクソみたいなことだけど、それでも役にたつならやりたいし、自分とも向き合いたい。辛いかもしれないし、死にたくなるかもしれないけど、でも決めたから」(19歳)

「私、出来るときにしたいんです。今までのこともう一度振り返りたくて。。今、過去の行いをものすごく後悔しています。体に不調が出て、怖くて涙が止まりません。この体になって、ますます今の若い子に伝えたいこと多くなりました。だから、参加させてください」(18歳)

私たちが、いま、ここに生きていることを知ってほしい。

▪️Tsubomiとは?

Tsubomiは、Colaboとつながる女子たちによるサポートグループです。
中高生を中心に、10代~20代の女子が活動しています。困難を生き抜いた・生き抜こうとする当事者同士のゆるやかなつながりを通して支えあい、相談者のサポートや当事者としての発信活動などをしています。
これまで、女子中高生合宿や、バザーへの出店、Colaboに応援者の方から届く物資の仕分けや、寄付者の方にプレゼントをするアクセサリー制作、国連や米国国務省などからのヒアリング協力、シェルターの開設準備や掃除などを、みんなで行ってきました。

Tsubomiという名前は、高校生たちで、アクセサリーブランド名として考えたものでした。今回の企画展にあわせて、Colaboとつながる女の子たちのゆるやかなつながりをTsubomiと呼ぶことになりました。

蕾は、「まだ咲いていない花」という意味です。
私たちの活動も、私たち一人一人も蕾であるという想いを込めました。
いつか大きな花を咲かせられるよう、応援よろしくお願いします!

▪️一般社団法人Colaboについて

「すべての少女に衣食住と関係性を。困っている少女が暴力や搾取に行きつかなくてよい社会に」を合言葉に、中高生世代を中心とする女子を支える活動を行っています。

少女たちの相談に乗るほか、児童相談所や警察、学校、病院などへの同行支援を行ったり、虐待や性暴力被害を背景に家家に帰れない少女たちが一時的に泊まれる場所を運営し、食事、風呂、衣類や宿泊場所などの提供を行っています。


▪️企画に寄せて(Colaboより)

Colaboとつながる女子たちによるサポートグループTsubomiでは、中高生世代の少女が主体となった様々な活動を通してつながり、体験の整理や自分と向き合ったり、将来を考える機会にもなっています。シェルターの運営、物資の仕分けや、食事提供、相談の場面でも彼女たちに支えられています。

Tsubomiとは、「まだ咲いていない花」という意味です。
今回の企画でも、撮影したい写真のイメージや文章などの展示物について、少女たちが中心となって考えています。

「売春=気軽に、遊ぶ金欲しさ」という世間のイメージに一石を投じるとともに、そこにある暴力や、その影響を受けて生きる当事者の姿を伝えることで、彼女たちの背景に目を向け、買う側の行為や大人の責任に気づく人を増やせる企画になればと考えています。

来場者には、彼女たちの優しさや愛と、たくましさにも触れてもらえたらと思っています。彼女たちが、自らの体験に向き合い、声をあげる勇気に敬意を表し、企画を実現させたいと思っています。応援お願いいたします!

 画像は 『女子高生の裏社会 「関係性の貧困」に生きる少女たち』  仁藤夢乃 光文社新書


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