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スペインレポート 2016


実に12年ぶりにスペインに行ってきました。今回は私にとっては完全に旅行、2週間あまりでマドリードとその近郊、マヨルカ島、グラナダ、セビージャを時計回りにぐるっと廻る旅になりました。※写真はセビージャのカテドラル(大聖堂)

旅の半分以上は妻のスペイン時代からの友人宅にホームステイさせていただくことに。マドリードに着くと、妻の友人のマリルス、弟のサンティが迎えに来てくれました。マリルスは3年前に松山の家に滞在していて、それ以来の再会になりました。マドリード近郊にあるお宅に着いていきなりおいしい食事をごちそうになり感激。昼食の時間帯ですが時差(日本よりー8時間)があるので、まだスペイン時間に整ってない体のサイクル的には早朝からワインをいただく感じでした…。

   ~マドリードから日帰り観光・セゴビア&サラマンカ&アビラ~

翌日からさっそく日帰りで観光に。マドリードから北西部にあるカスティーリャ・イ・レオン地方にあるセゴビア、サラマンカへ。私も2003年に一度1人で観光に行っていますが、今回はマリルスとサンティの観光ガイド、かなり早いスペイン語なのでなかなかついていけず…それでもいきなり世界遺産の中にいざなわれて、とても充実した日になりました。

 



セゴビアの水道橋



マリルス、Hiromi、サンティ (セゴビアの街角)

 



サラマンカ大学の正門

 

実はサンティはサラマンカ大学の出身


またこの2週間後、スペインから戻る前の日にはマリルスの故郷近くの城塞都市アビラへ。城壁の上に登ってみたらあまりに巨大でびっくり。すっかり探検気分で、城壁をひたすら歩いていけば何かお宝が見つかるかも…とつい考えてしまうドラクエ世代の私でした。

アビラの城壁


   ~友人との再会ツアーへ~



ベンジと市場のバルにて


昔スペインに行っていた頃はとにかく通信が大変で、ホームページに載せるレポートも(詳しくは2002~2003年のスペインレポート参照) ちょっと苦労して送っていましたが、なんといっても今はWifiがいろいろな場所で完備、日本から持って行ったスマホで全て事足りるとはおそるべし。私のスペイン修行時代の友人ともコンタクトを試みていましたが、まずマドリードでは私のギターの師、ベンハミン・アビチュエラの息子のベンジと再会することができました。

12年前は15~16歳だったベンジ、当時からカホンなどのパーカッションの名手で、現在はマドリードを拠点に活躍しています。話してみると当時の印象そのまんま。まるでプチ同窓会が始まったようでした。

途中からバンド仲間のサムエルも合流、彼はトランペットを担当しています。演奏する動画を観せてもらったのですがすごくかっこいいです。「いつかスペインと日本で共演しよう!」と話してそれぞれ帰路へ。こういう約束ができるってうれしいですね。



ベンジ&サムエルと(写真はバンドのFacebookページより)
FRONTERAZUL  (Facebook/スペイン語)


   ~マヨルカ島~


マドリードから一路地中海のマヨルカ島へ。飛行機なら1時間半ほどの旅です。ここはたくさんの想い出があり、師匠のベンハミンやベンジを始め多くの友人と出会った場所で、私のファーストCD『不思議な風』の大きなテーマとなっている島です。

島、といっても私の故郷の埼玉県とほぼ同じ面積。バスや鉄道で移動しながら景色を楽しみ、当時はほとんどできなかった「ショッピング」もちょっと楽しみました。



パルマ・デ・マヨルカから鉄道で内陸部へ移動




パルマ市街地から少し移動するだけでこの海の色!


ベンハミンは現在グラナダに里帰り中という情報をベンジからもらっていました。ここで再会できた友人はアルベルト・コルテス。ちょうどマヨルカに着いた翌日の夜にライブがあるということでさっそく行ってみます。

昔アルベルトとよく遊んでいたころは(2003年当時19歳)、彼はギターを始めて間もなかったのですが、現在はマヨルカでのいろいろなシーンで活躍するフラメンコギタリストになっていました。アルベルトとカンタオールのミゲル・カーノのライブで彼らとも12年ぶりの再会、アルベルトによる、師匠の故・ディエゴ・アマジャを継ぐパワフルでハートフルな演奏に感動しました。

 

ライブ会場(アンダルシア・スタイルのレストラン)がアルベルトの実家に近いこともあり彼の家族とも再会、アンコールでなぜか無茶ぶりでステージに上げられ一曲弾くことに…でもまるでホームのように迎えてもらって、自分でもびっくりするくらいリラックスして演奏できました。アルベルトとミゲルがパルマ(手拍子)で盛り上げてくれてすごくうれしかったです。

アルベルト(右)&ミゲルと一緒に

このとき日本時間ではすでに1月17日、私の誕生日になっていました。こういう形で迎えることができて本当に幸せでした。翌日はアルベルト宅に招かれてお祝いしてもらいました。ありがとう!

 

   ~グラナダ~

シエラ・ネバダ山脈



アルハンブラを見上げて


グラナダでの3日間もあっという間でした。マヨルカを出るころから風邪をひいてしまい、行きたかった場所のいくつかをあきらめることになり残念…それでも!まずなんといっても私のギターの師匠のベンハミン・アビチュエラに再会できたことが一番の喜びでした。

ベンハミン&妻のエンリケータと


ちょうど息子のベンジもマドリードから来ていて、ベンハミンと話しているとおもむろに彼がギターを持ってきて「チエイ弾いて」いきなり師の目の前で弾くことに…体調もあって演奏はポロポロでしたが(汗) 昔、レッスンの後にこうしてテーブルで一緒に弾いて遊んでいた日々を思い出して、初心に帰れたような気がします。ベンジはギターも上手い!

Casa de Benjamin

2014年に東京で上演されたオペラ「アイナダマール」のテーマでもある詩人・劇作家フェデリコ・ガルシア・ロルカはグラナダの出身。ちなみにそのオペラのオリジナル音源でフラメンコギターを弾いているアダム・デル・モンテもグラナダ出身で、その人の師匠はベンハミンの親戚で師でもあるぺぺ・アビチュエラでした。さまざまなご縁を感じながら過ごす、グラナダの夜でした。


   ~セビージャ~

セビージャで再会したのは、現在クラシック・ギターで留学中の菅沼聖隆くん。2年目に入っていて、すでに現地のコンクールでも上位入賞を果たし、コンサートも開催するなど大活躍しています。彼が時々食事をしているバルに案内してもらい、よく食べながら音楽談義。まさくんの音楽への熱い想いがたくさん聴けてうれしかったです!スペインにいた頃の自分と比べると恥ずかしくなるくらい、よく考え、よく悩み、それらをギターにこめて音楽と向かい合う日々。すばらしいと思います。これからますますの留学の充実を願っています。

Masa&Chiei en Sevilla

その後、セビージャでも妻の友人宅にホームステイさせていただきました。カルロス一家はセビージャ近郊の街に住んでいて、一緒に買い物に連れて行ってもらったり、近郊にピクニックに出かけたりしてゆっくり過ごしました。日本では寒波だった1月のこの時期、セビージャも冬なのになんと24度。春というか初夏の気分で、時差以上に季節感が…

セビージャにある生地屋さん、郊外店なので広いです

 



カルロス一家と

 

   ~食事のおはなし2016~

「海外レポート」では定番として書いていた食事のおはなし。今回の旅でもよくいただいてまいりました。まず訪れたお宅で家庭料理を堪能できたのがうれしいです。マリルス家、カルロス家、ベンハミン家のみなさん、そしてグラナダに住む妻のお友達のNaokoさん、おいしい料理をごちそうさまでした。

 

コシード(煮込み料理)

まず煮込んだスープを味わい、その後具材をワインとともにゆっくりいただきます

パエリア

まさにスペイン料理の象徴。大鍋でいただくとまた格別です。

マヨルカ・インカのレストランにて

 



ハモン・セラーノ (グラナダにて)

日本ではハモン・イベリコの陰に隠れがちですが、このハモン・セラーノ(白豚から作られる生ハム)は絶品でした。たぶんグラナダ・トレベレス産です。サルモレホ(コルドバ風ガスパチョ)とともに

 

ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ  (ハブーゴ産)

といいつつも、ハモン・イベリコはやはり食べたい…ということで、セビージャでハモン・ハブーゴのブランド「シンコ・ホタス」のお店へ。最高です。

 

 

カット風景を撮らせていただきました

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すっかり旅行を満喫、たっぷり空気も吸って充電できました。新しい「相棒」とも帰国して、2016年も実りある1年にしたいと思います。スペインで出会い再会したみなさんにあらためて感謝!ありがとうございます。

 

chiei.org

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