本日の走行：270.9キロ
宇和島・宿→Ｒ320 R197→道の駅 ゆすはら→東津野城川林道→天狗高原→
→地芳峠→R440 R33 →高知市・南国市→R55→ライダーズイン室戸
夜中に通り雨があったのか、バイクが濡れてる。チャッチャときれいにしてから出発としますか。
あとから考えるとあまり意味のない行為になったんだけど。
まず、今回の旅のカルスト第２弾！四国カルストに行こう。
日本３大カルストの２つを制覇するのじゃー と暴君のように突き進んでいく。
何のことはない、宇和島から『道の駅 ゆすはら』はすぐだった。
道の駅に着いて トイレ休憩したんだけど、ここ寒いよ。
空もドンヨリ曇ってるし、風強いし、長居したくないよ。 とっととカルストに行こうぜ。
でもさ、行き交うライダーは合羽着てたりするんだけど？
あぁ防寒かぁ。寒いもんね。 と のん気に思っていた。
それが数分後には大間違いだったてことを身をもって思い知らされるのだ。。。
東津野城川林道（完全舗装の快走路）のクネクネを機嫌よく登って標高をあげていく
。
それに連れて、視界が悪くなる。
今、あたし達は雲の真っ只中に居ますよ～。とはっきり分かる。
あぁ、北海道の美幌峠を思い出すなぁ。 ...なんて旅愁に浸ってる場合じゃなかった。
視界が10メートルもないかも。
カーブを一つ回るごとに白濃度が濃ゆくなってゆく。
雨も降ってきた。
あたしは途中から帰りたくなってきたよ。
到底一人じゃ帰れないんですがね。 いや、一人だとこんな中に突入しちゃいないって。
半分泣きながら「天狗荘」到着。何はともあれこけずに来たよ。
まずは暖かい飲み物が欲しい。
少し落ち着いて景色を見てみるが、ただ真っ白な世界が広がって いるだけ。
目をつむって想像力で補おうとしたものの、霧の勝利で したよ。
体を温めたら再出発。
ここまで上ってきたのだから どんなことをしてでも下りなきゃ いけない。
ガイドブックに載っているような ステキ風景 が広がってるだろう383号線を 時速10キロほどで バザード点滅状態 で走行。
もう、視界は3メートルほど。
男前号のテールランプだけが あたしの命綱。
こんなところからは早く脱出したいと思う気持ちを抑えてゆっくりゆっくり走行。
道路の端がどこか見えないという状態でも 対向車はあるもんだから恐怖。
バイクにだってフォグランプが欲しいと切に思ったよ。
何しに来たのかわからないまま 修行の四国カルストともお別れ。
あ、修行しに来たのか。ナットク。
地芳峠でR440で北上。この道もウェット＆おい！ほぼダートじゃん？の道と また修行道だ。
その上、道を譲ってくれた軽バンが猛追してくるものだから、お疲れ度120パーセントオーバー。
なんでぃ！ドライな道ならこっちのもんだけどさ。
やっとの思いで着いた下界は快晴。
あたし達って何のために雲の中に行ったのかしらね？やっぱし、修行？
「あの霧じゃぁ、普通は道路通行止めだと思うんだけど。危険すぎるよ。」
と不平タラタラ。 この怒りをどこへぶつけりゃいいものか？う…まだ修行が足りてないな。
怒りの捌け口は見つからないけど、お腹は空いた。体も冷えてる。
道路沿いにあるお店に『ラーメン』ってのぼりを発見した時には、仙境を見た思いでしたよ。
で、水車のある仙境のラーメンが意外に美味しかったりした。
お腹がふくれると みなぎる力で 精神力もグーンとアップ。
数時間前の辛かったことなんて忘れちゃう勢いで高知市、南国市とスイスイ抜けて行く。
「あれ？ここ見たことある風景だ」
と予知能力発揮か？デジャブか？と思っていたら 昨年、剣山スーパー林道を走りに来た時に 買出しで通った道だった。
予知どころか 昨年のことをすっかり忘れてたよ。
精神力はアップしたが記憶力に問題があった。
自分の記憶に不安を抱きつつも、何気に交通量が多いが快走路のR55で南下。
『道の駅 キラメッセ室戸』では「黒耳びわ」が売っていた。
びわって久しく食べてないよな。でも大阪で買うと高いのよね。と陳列を見てみると 「安！！」
試食させてもらってその甘さに迷わず購入。
今夜のデザートだ。
今夜の宿の『ライダーズイン 室戸』は道の駅から街をぬけて 坂を上ったところ。
とりあえず夜のご飯とお酒を確保する為に買出しをしなくては。
管理人さんに聞いたところ、下のコンビにまで900メートルということだったので、歩いていくことにした。
が！！行きはヨイヨイ帰りはコワい…そう、ライダーズインが かなりの高台にあることを念頭に入れてなかったあたし達がバカってこと。
いい汗かいてビールがさらに美味しくなったってもんですよ。
そうして、今日のカルストで泥が山積みになったバイク達を洗車。
ピッカピカ☆にして屋外夕飯。
続々と到着するライダー達としばし歓談して夜は更けていった。
