真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『ナチが愛した二重スパイ 英国諜報員「ジグザグ」の戦争』 (マッキンタイアー著 高儀 進訳)その2

2014-12-30 | 読書-歴史
チャップマンを有名にした
1966年の映画Triple CrossではChristopher Plummer(現役で活躍中か、すげぇ!)がチャップマンを演じた。
The Sound of MusicのCaptain Von Trappね。

The spy who loved only himself - Telegraph

Agent Zigzag - The New York Times

Find A Grave

Obituary: Eddie Chapman

Eddie Chapman, 83, Safecracker and Spy - New York Times
金庫破りね。

ベティ・ファーマー語る(回顧録)

Mrs Zigzag: The Extraordinary Life of a Secret Agent's Wife by Chapman, Betty, Bonewitz, Dr Ronald L. (2013) Hardcover

アプヴェーアがろくでもない機関だったことが改めて詳述されるが、まあヒトラーなんかのために働くものかとトップからして思っていたので、どうせドイツは負けるし、ということで、そこそこ仕事しているふりをして、東部戦線なんかに送られないように功績をアピールしつつスパイに支払う資金の上前を撥ねるなどね。

やはり大方のイギリス人にとって、対独戦勝利で戦争は終わったと認識されていただろうな。
ところがアジアでは日本がまだ粘っていて、その日本に捕虜になった人たちがひどい目にあってようやく帰国しても、国の人が冷たかったというのはわかるような気がする。

だもんで、英軍OBで元日本の捕虜諸氏は、日本への恨みが深い、ということなのだろうかな。
「背の高い寝ない男」の話

マッキンタイアー言及エントリ

それとこれも。
マースタマンなのか、マスターマンなのか

(以前も書いたかもしれないが)XX委員会、ゲーム感覚でやってた感がある。
もちろん、祖国のために必死でやってたのだろうが、どうやってドイツ人にひと泡吹かせようか、楽しみながらという要素あったんではないか。

家柄のよろしい方々などが中心になって、澄ました顔で欺瞞工作、という感じ。
生真面目なドイツ人がまんまと騙される。

John Cecil Masterman

‘Tar’ Robertson

Ronald Thomas "Ronnie" Reed (8 October 1916, St. Pancras, London – 22 January 1995, Dulwich, London) was a BBC radio engineer who became an MI5 officer in 1940, and ran double agents during World War II.

そうか、リードの息子は本書いたのね。
My Father, The Man Who Never Was: Ronnie Reed: the Life and Times of an MI5 Officer Paperback by Nicholas Reed

ブリキ眼スティーブンス、キャラが立ってる。
Lt Col Robin "Tin Eye" Stephens, the Commandant of Camp 020

「スパイ尋問の神様」だわね。
The Greatest Interrogator of All Time

拷問とか一切せずに、ばんばん白状させちゃう。
The Monocled World War II Interrogator

といっても、暴行の類をしなかったというだけで、ありとあらゆる責め方はしたのね。
Churchill's Grand Inquisitor -->The Man With the Tin Eye

開店休業入りする予定だったのだが、もうしばらく継続するよ。
DAGMAR

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