真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『境界の民―難民、遺民、抵抗者。国と国の境界線に立つ人々』 (安田 峰俊さん 2015年) 絶賛の嵐・・

2015-04-01 | 読書-現代社会
境界の民(マージナル・マン)―難民、遺民、抵抗者。国と国の境界線に立つ人々
安田 峰俊【著】
価格 \1,836(本体\1,700)
KADOKAWA(2015/02発売)

境界の民と書いてマージナル・マンと読ませるがごとき小細工は、どーかね。

第1章 クラスメイトは難民―日本のなかのベトナム
第2章 偽りのシルクロード(上)―迷走するウイグル
第3章 偽りのシルクロード(下)―道具としてのウイグル
第4章 ガラパゴスのコスモポリタン―引き裂かれる上海
第5章 黒いワイルド・スワン―軍閥、文革、歌舞伎町
第6章 甘すぎる毒の島―幻想としての台湾

小見出しがまたそそるというか、いいんだよね。

往年の難民少年はガハハ社長に変わった
現代中国を生んだ、歴史のオセロゲーム
とかね。

ウイグル命懸けルポ!「警官の横暴・地獄絵図」
NEWS FILE
PRESIDENT 2014年7月14日号


迷走するねぇ。
こいつか、日本ウイグル協会代表

閻 錫山の側近だった李鴻文(抗戰前山西、河北財政廳長)の孫が、ヤマモトと名乗って上海で日本人向け飲み屋を経営していて…という「黒いワイルドスワン」最高。
国共内戦の展開が少し違って国民党が勝っていたら、今頃李さんと習近平など太子党の立場がまるで逆転していたかも…と考えてみてしまうところがようぃ。
(歴史のオセロゲームね)

著者が李さん(1955年生まれ、だよね)にインタビューした上海のサイゼリヤで、李さんが「還暦に近いにもかかわらずスパゲティを一皿ぺろりと平らげ」たとの記述。
あのねー、どんだけ年寄りだと思ってるのか、小一時間問い詰めたい

閻 錫山(えん しゃくざん、1883年10月8日 - 1960年5月23日)は中華民国(台湾)の軍人・政治家。

第二期 - 中央研究院近代史研究所Institute of Modern History
李鴻文(抗戰前山西、河北財政廳長)

福島香織さんの台湾現地取材、所感

安田峰俊|『境界の民』好評発売中 (@YSD0118) | Twitter

著者インタビュー
「境界の民」安田峰俊氏


真っ当な取材をし真っ当に語るノンフィクション作家の登場

発掘されたんだって。
「一時、禅宗の僧侶をしていたことがある」との記述…お寺さんの子かな?

本書中でも、越谷の仏教寺院でベトナム人僧侶のお経を聞きながらベトナム語の経本をにらんで、般若心経ではないかと推測するくだりがあるね。
だいたい、名前が怪しいw
(お坊さんが息子に付けそうな名前だという意味ね。)←guessの勘繰り

ノンフィクションライター、安田峰俊(迷路人)の公式ページっぽいもの

安田峰俊メッセージ - 『独裁者の教養』星海社新書

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