真似屋南面堂はね~述而不作

まねやなんめんどう。創業(屋号命名)1993年頃。開店2008年。長年のサラリーマン生活に区切り。述べて作らず

『赫奕たる反骨 吉田茂』・・・カクヤクねえ

2010-07-04 | 読書-歴史
『赫奕たる反骨 吉田茂』
工藤 美代子【著】
日本経済新聞出版社 (2010/02/22 出版)

そうか、吉田は広田弘毅と同期入省だったのね。

「赫奕」に込めた思いというのがあるのだろうが、読めない(アソー氏級でなくとも、普通レベルの日本人の多くが読めないと思われる)タイトルで敢て損をしているような気も?
カクヤクと読むのですよ、と教えられ、納得するが三歩あるいてすぐに忘れる読者も少なくないのではないかと思われる。

「部品の音読み」などのとっかかりがないし。
えーと何だっけ?

日米安保改定50年の年に世に問う、一挙書き下ろし600枚の重厚な評伝。
たしかに、重厚ではある。

"書名にある「赫奕」は「かくやく」と読み、光り輝くという意味である。やや難解な言葉であるが、この言葉を書名に使ったが故に本書の書名は記憶に残る。著者の意図は成功したに違いない。"
そうかねえ。

あとがきで内閣支持率(などというつまらないもの)に右往左往する昨今の政権との対比に言及。
まったくだ。

関係ないが、三谷幸喜の失敗作ドラマ(でもない?)を思い出す。
総理と呼ばないで

テレビドラマはめったに見ないのだが、これは妙にばかばかしくて、見てしまったっけ。
1997年か。

あれは「総理公邸を舞台にしたホームドラマ」だと位置付けていた。
わはは、まさかねぇ…というノリで見ていたのだが、冗談では済まないという事態が十余年後に実現してしまうとは!

恣意的なアンケートで作った支持率で大騒ぎするしか能がないのか、マスコミは。
在任中は不人気でも、後世「あの人は偉かった」と回顧される…というのが歴史に責任あるステーツマンではないのかね。

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