Ｐ・Ｐｕｌｉｚｉａ イタリア式 ハイパーお掃除

イタリアに住んで思ったこと・・・

それは多くのイタリア女性はとてもキレイ好きだということ。
イタリア人は怠け者、なんか思っていたあたくしが間違えておりました。
こちらの家は土足が基本なので（日本人のご家庭は土足禁止もアリ）とにかく汚れるっ！


基本的に日本のように、靴を脱ぐ「玄関」がないんですの・・・
それはまだしも・・・外からの土埃が入りやすいのは、玄関に段差がないためだと思うの。

日本のお宅は床下が存在するでしょっ？
マンションにはないけども、でも地上よりも家の位置が少々高いわよね。
玄関を入ると大抵、一段高くなっているというのかな。
こっちではそれがないので、どんなに掃き掃除をしても、埃が溜まる、溜まる！


こちらでは、掃除機や箒でチリを収集して、床も洗います。
いかに同じ掃除でも、家をより美しく見せるか
そこで、イタリア人による「少しでも家をキレイに見せる技」を紹介しちゃうわ！



『床洗い』


あるイタリア人の女性が言うには

「ある程度光沢のある床（タイル）の場合、水６＋市販の床・洗剤３＋アルコール１を入れると床を磨くことなく、床がピカピカに輝く」そう。
あんまり入れると匂いがきついので、ご注意


別のイタリア人男性が言うのは

「床の汚れが酷いときは、市販の床・洗剤とお酢＋水で汚れが取れ、きれいになる」とか。


お酢はこちらでは日本とは違う「ワインビネガー」なんですがっ、お料理意外にもよく使うんですよ！
うちでは、床以外にも、窓拭き、掃除に使います。



『窓拭き』には、お酢を水で薄め、水拭き、カラ拭きします。つやつや、ピッカピカになりますよっ！


それに、洗濯機にもお酢を１本投入（瓶は入れないように！わかってますね～）して、空回しします。除菌にいいんです！多分カルキも取れるんじゃないかな。とにかくね、お鍋、グラスもきれいになるんですよぉ！


イタリアでは食器洗浄剤などに「お酢配合」の物も売られているんです。
洗剤といえば・・・
最近の新商品では「ＣＥＮＥＲＥ入り洗濯洗剤」。
つまり「灰」配合！

灰なんかで洗濯したら真っ黒になっちゃうんじゃないの？！
とサダ夫に聞くと「いや、おばあちゃんの時代は灰で洗ってたらしいよ」と！
日本もそうだったのかしら？！


『お鍋の掃除』に重宝なのは・・・・

実は「重曹」こちらで「ＢＩＣＡＲＢＯＮＡＴＯ」といいます。
お料理のあと、焦げ付いたお鍋。
ゴシゴシ洗うのは傷のもとです！そこで重曹くんの登場なのです。

私は「焦げ」に直接、重曹をかけ、そこに水をたします。
火に掛け、沸騰したら、そのまま。温かいうちにスポンジでサッと洗うと、憎い「焦げ」も簡単に取れます！

　　こぉんな汚い鍋も。。。

　　ちょっとは綺麗に


ちなみにこの『重曹』ですが、お掃除以外にもお料理にかなり重宝します。

お菓子を作るときも役立つのは知っていたけど・・・
こちらで一番良く使うのは、お野菜・果物を洗うとき。
除菌する働きがあるんですねぇ～。
あとは乾燥の（戻す前の）豆類。
豆をふやかす時、豆を入れたボールに水＋重曹でもどします。


昨週末、友人と食事会があったので、この時ばかり！とイタリア主婦４人に「重曹の使い方」を聞いてみました。

シチリア出身のＴちゃんが言うには

「トマトソースがちょっと酸っぱいときは重曹を入れる」


とのこと！エエエエっ！初めて聞いたわっ！

知らないのはあたくしだけかと思いきや、他の３人も「エエエ！」とびっくりしています。

私も他のイタリア人主婦３人同様に

「トマトソースが酸味が強いときは、砂糖を入れる」派。

しかし、シチリア人の彼女の言い分は・・・


「砂糖を入れるなんて、体に悪い。食後に食べ過ぎた、と感じるとき、コップ一杯の水に重曹、レモン汁を溶かして飲むと消化を助ける、と言うでしょ？だから重曹なら、味がまろやかになる上、胃もたれしないのよ」



な、なんんですとぉ！
私も早速試してみました。
トマトソースの中にスプーン１杯の重曹を入れると・・・


泡がっ！ヒィッ！
♪あ～ぶくたったにえたった～、煮えたかど～だかたべてみよ～♪






オドオドしながらサダ夫に助けを求めるも。。。


サダ「酸味があるってことだよ。酸味があると重曹は泡立つから」



確かに・・・食べ過ぎた食後、消化剤として飲む「重曹＋レモン＋水」も泡がすごいんです。

肝心のお味ですがっ！
砂糖に慣れているせいか、重曹はちょっと変な感じでした（不味くはないけど）


予断ですけど、日本で手に入る「市販のトマト缶」というのは、大抵酸っぱくないです？
「イタリア産トマト使用」と書かれていても、やはりこちらの物と比べると
ちょっぴり酸っぱい気がします。そんなとき、是非、皆さんも砂糖か重曹、試してみてくだすゎい！


日本では市販の洗剤に頼りきっていたあたくし。
まぁ、実家に住んでいたのであんまり気にしなかった実情もあるし、埃もイタリアに比べたら比じゃない
でもイタリアに来て、キレイなお宅を目にするうちに、その家ならではのお掃除方法も知って、お掃除が好きになりました！（・・・と言っておこう）


たまにはタメになるでしょ？
（エ？知ってたって？？？そんな寂しいこと言わないのっ）

以上、先輩イタリア人主婦の知恵袋、マ～フィ～きっこがお届けしました