まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

2017母子すちゃらか旅 コアラ編

2017-07-11 16:15:26 | 日記
多分最後になると思うから、一緒に行こう、奢るし、
って言われてホイホイついて行ったオーストラリア。
3泊6日の旅。
これ書いてるのは帰ってきたその日の午後ね。
もちろん仕事なんか最初から休み取ってるわけね。
ゆるっとご飯食べたり洗濯したり娘を学校まで送ったり昼寝したり。
しかし今頃母は近所で執り行われている
「輪投げの会」の主催としてお茶入れたりお菓子配ったりしてる。
早朝に着くんなら10時からの別件も出ようかなあとか言ってたし
どんだけタフなんでしょうか。78歳。

今回の旅は母についても体験したことについても
いろいろ面白すぎてとりあえず現地でメモ取ってきたりして
それを元にゆるゆると書き連ねていこうと思う。

紆余曲折を経て(その辺また書く予定)着いたブリスベン、土砂降り。
1年365日のうち300日が晴天だというのに、お迎えガイドさんが焦ってる。
そのまま車で1時間程走って、ゴールドコーストのホテルへ。
ビジネスクラスにしては高級感も漂うホテルにとりあえず荷物を置いて
そこから30分南下、カランビンの街へ。

そこには動物園というよりは保護施設と呼ぶようなものがある。
ここでお約束のコアラを抱っこして写真を撮ろうのイベント。
ところがもう直ぐ現地という車の中で
「私、コアラはいいです」という母。
「えっ?!あ、動物苦手ですか?」ガイドさん再び焦る。
とはいえ「コアラとツーショット写真を撮り、カレンダーに仕立ててお渡し」までが
彼の任務なのであれこれ交渉した結果
「スタッフさんが支えたコアラを隣に差し出して一緒に写る」ことで納得。

この、自分は見切れなきゃ、というスタッフさんの背筋力を見てよ。

私はもちろん仰せに従い、抱っこショットに挑む。
手の指を組みあわせてお腹の前に置く。連れてこられたコアラの不安そうな瞳にちょっと同情。
私の手にお尻を乗せられ、胸のあたりに前足を突っ張って頑張るコアラ。
絨毯みたいな手触り。野獣みたいな匂いはしないな。あったかい。可愛い。
お勤めお疲れ様です。

そのあと、抱っこされるコアラ達が集う木の下に案内され、スタッフさんの説明を受ける。
コアラは1日に20時間眠るのだそう。
「ここの子たちは働き者よ。1日に3時間も働くの。」
そして1日働いたら2日休み。スチュワーデスみたいなシフトね。
そして抱っこされるコアラ達はみんな女子。
だいたい2歳になると成人なのだそう。
よく見るとそれぞれ顔立ちが違う。母娘や姉妹はなんとなく似てる。
自然界での寿命は10年くらいだけど、ここにいる子たちは環境が良いので
20歳まで生きることもあるそうだ。

コアラの雄は縄張り意識の強い、しかし気の弱い生物なのだそうで
抱っこされる仕事には向かないばかりか、群れて暮らすことさえ無理な孤独なやつら。
子供を作るときだけ一緒にいて後は放置、育児は母だけが担当。
私の父も生活は支えてくれたとはいえ、子供にはてんで興味のない人だったから、
母は3人の娘を結構大変な思いで育てたとおもう。
「私たちはママだけの子だよね」なんてよく言ったものだ。

コアラの営業ガールズのご飯はユーカリ。それも新芽しか食べないので
スタッフさんは朝昼晩とユーカリの枝を新しく交換するのだそう。
さらに種類もいくつかあって、スタッフさんが葉っぱをちぎって渡してくれた。
匂いを嗅ぐ。これは甘い香り、こっちはスパイシー。
なるほど、いつも同じじゃ飽きるもんね。
薬用オイルにもなるほどの植物、これだけを食べてるコアラは
あまり病気をしない健康な動物なのだそう。
コアラとはアボリジニワードで「水を飲まない」という意味なんだって。
かつて全世界に生息していた彼ら、ユーカリの減少に伴い
現在はこの国にしかいなくなってしまった。
日本ではユーカリが育たないから、日本の動物園にいるコアラたちのご飯は
東南アジアあたりから空輸してる。一頭を飼育するのに費用が年間1億円だって。
同じお金だったら野生区の保護に使ったほうが何倍も価値があると思うんだけど。

ユーカリ自体は600を超える種があって、その中でも
コアラが食べる種類は限りがあるのだけど
その話もまた後で書く。

ガイドさんに渡された小袋の中にはカンガルーの餌が。
カンガルーを放牧してあるところで、これを食べさせてあげるんだって。
当然、母は拒否です。
クロコダイルの観察?そんなの完全拒否です。
この多種多様な珍しい生き物がいる施設で
母が一番楽しそうだったのが「小鳥」のエリアでしたとさ。

よく言えば慎重派、と、自分で言ってたけど
母はとにかく怖がりだ。知識不足、経験不足っていうけどそれだけではなく
何か新しいことに直面した時、起き得る最大限に悪いことを常に予測する。
結果、「思ってたのより全然マシだった」となることで
やっと心の平穏が訪れる。
それは日々いろいろとしんどいだろうな、と思う。
でもそうやって守ってくれたおかげで今の私たちがいるんだな。

小鳥と言えば私が会うことのなかった母の父という人も
小鳥が大好きで文鳥やら十姉妹やら飼っており
床屋(母の実家は東京下町の床屋さん)の店の床をちょんちょん歩いてたそうだ。
同じように金魚も愛でていて、彼が毎朝水槽に餌やりに行くと
金魚たちがみんなで寄ってくるのを可愛いと言ってたらしい。
早くに病気で亡くなっており、母は
「自分が丈夫でなかった分、小さな命が愛おしかったんでしょう」と言う。

そのテイで言ったらコアラなんか一捻りでしょうに、お母様。
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