Ｊ開幕。哀しい出来事。

早いものでもう3月も半ば。
今年はＷ杯の開催で、Ｊのシーズンインが早い。
先週から始まったんだけど、
アウェイの開幕戦を観に
いつものスポーツバーに行かなかったのは一昨年といっしょ。
去年は行ったのにね。

で、昨日がホーム開幕。
そこで、哀しい出来事があったらしい。

ゴール裏の入り口に掲げられた日章旗と「ＪＡＰＡＮＥＳＥ　ＯＮＬＹ」の横断幕。
その向こうに見える、掲げられた旭日旗。


あたしはなかなか行動はできてないけど
去年から大久保を始め、ヘイトスピーチと呼ばれる差別デモが
あちこちで行われていて
カウンターと呼ばれる人たちが、それに対抗している状況がある。

あの差別デモは本当に酷い。
主に韓国人に向けてのデモなのだけど
言葉の暴力はもちろん、本当の暴力沙汰にもなっていると聞く。

京都という土地柄もあり、
兄の影響もあって、割と小さい頃から差別問題は知っていて
何故そんな哀しいことが起こるのかといつも思ってた。

大学時代、韓国籍の友達もハーフや、盲目の友達もいたし
卒業してからも、いろいろな人との交流もあった。
イギリス人、アメリカ人、ナイジェリア人・・・
海外には一度しか行ってないけど
日本だけが世界ではないことも肌で知ってるし
世界にはいろいろな歴史が重なり合って
哀しいことだってたくさんあるのも知ってる。
けど、人は生まれや障害の有無やらは全く関係ない。

尖閣や竹島問題、ひいては北朝鮮の無謀なミサイル問題、拉致問題、
さまざまな問題が、この国にもある。
けれどそんな報道を見るたびに
どうも排他的な感情を煽っているようにしか感じられんくて
そういった報道にイラつくこともしばしば。

そこへ、昨日の事件。

普通に人として生きてたら
この国際社会の中で、外国人と触れ合うことだって多いと思う。
誰だって。
普通に生きてたら、その国の人間を十羽一絡げにはできないことくらい
誰でもわかる。
なのに○○人は、とか○嫌派とか
アタマが悪すぎる。
どんだけ狭い世間に生きてるねんって。
井の中の蛙以下。

あたしは何をどう説明されても、出自を理由に人を嫌うような人間を
絶対に認めることはできない。
その人の人生のにおいて、どこかの場面で、
例えば韓国の人との間にいやなことがあったとしても
だから韓国全部が悪いとか嫌いとか
そんなことを言う必要はないはず。
そういった物の見方しかできない人に
あたしを理解できるわけもないし、してほしくもない。
そんな物の見方しかできない人からは、
学ぶものも共感できるものもない。
あたしの人生には必要なし。


今回、特にレッズのゴール裏という、
濃いサポが集まってる場所で起こったということが
本当に哀しい。
今までも暴力沙汰とかいろいろあったけど
今回のことが一番哀しい。


　♪生まれたところや、皮膚や目の色で
　　いったいこの僕の　何がわかるというのだろう♪
　　　　　　　　　　　　ブルーハーツ「青空」　


韓国や中国を嫌っているアナタ、
アナタのその感覚が、確実に日本を戦争へと導くことに
それに利用されていることに
早く気づいた方がいいよ。
自分の大切な人の命を守るために。

今の日本において、これは決して大袈裟な話ではない。