体重計

2017-08-12 02:17:58 | 日記
 体重を測ったときに洗面所から体重計をリビングに持ってきてそのまま入り口のドアの横に置いていた。高さ5cmくらいしかない体重計だ。今リビングと玄関の間のドアは閉まっている。
 「ニャワン」「どうしたの?」ドアの前で『開けてくれー』と鳴く。「どこ行きたいの?台所終わるまで待ってね」「ニャワン」よくわからないが出たいらしい。しかも待つ気もないっぽい。「今忙しいからあとでね」と言うと。待つ気はないので立ち上がりドアノブに手をかけようとする。しかし身長が届かない。「ニャワン!」まだ『開けて―』と言っている。
 「ごめんね。もうちょっとだけ待ってて」…『カチャンカチャン』とドアノブに手が当たっている音がする。『ん?』いつもチビは全然届かいのになぜだ?と手を拭きドアの見えるところに来ると、チビちゃんが体重計に乗り背伸びしながらドアノブに触ていた。
 『賢いΣ(・□・)踏み台として使うんだ』と感心していたその時、ドアノブに手が引っかかったまま、体重計から足を滑らし少しドアが引っ張れた!『カチャ』と開くΣ(゚Д゚)「えー開いたの?」と驚いていると。手がドアノブから外れロックがずれたドアを『チョイチョイ』と開けた。
 「チビちゃんすごいね」と感心しながら何したいのかと思っていたら、ただただ階段の下に『コロン』と転がり寝転がった。『トイレに行きたい』とかいう大きな目標もなくただただ出たかっただけらしい。しかしすごいな~ドア開けられるんだと感心をチビに伝えようと階段に行く。
 「チビちゃん君は賢いね。開けられたの」とべた褒めしながら『ナデナデ』していたら私の背後におにいちゃんが座っていて、とても悲しく「ニャ⤵」と鳴く。おにいちゃんには「かわいい」『ナデナデ』とさらっと済ませて台所に戻る。
 夜、またドアが閉まっていた。すると鳴くこともなくおにいちゃんが体重計に乗り立ち上がりドアに手をかける。チビより大きいおにいちゃんは多分体重計に乗らなくてもギリギリドアノブに手が届きそうだったが、体重計に乗ることにより余裕でドアノブをひっかけてちょっと後ろに下がる。体重計に乗っているせいで、ほんのちょっとしか下がれないが『カチャ』またまた開く。
 どや顔したおにいちゃんが開いたドアの向こう側で私を見てる。『僕も開いたから誉めて』と目を輝かせながら…すぐに行き「おにいちゃん賢いね」『ナデナデ』とさっきチビにしたように褒める。
 変なこと覚えちゃったな…とりあえず体重計をかたずけて置こう。おにいちゃんはただただ褒めてほしいだけでやっていたが、チビはいたずらのために開けて出ていく可能性が高いので褒めるんじゃなかったな…と後悔しながら体重計をしまいにいく…

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