閑猫堂

hima-neko-dou ときどきのお知らせと猫の話など

怪盗リッツ

2015-05-16 17:01:59 | 日々

犯行時刻はきょう未明、2時から4時の間と推定される。
現在のところ目撃情報は得られていない。

現場は1階の台所。
魚関係のごみなどがあれば、ドアは気をつけて閉めるのだが、
昨夜は開いていた。

被害にあったのは、棚に置いてあった食品類。
リッツ
かりんとう
粉末生姜湯
乾燥リンゴ
コーヒーフレッシュ
ぬか漬けの素

すべて箱や袋が噛み破られ、中身があたりに散乱している。
生姜湯(1回分ずつ分包されたお湯で溶かす粉末状のもの)は、
わざわざ台所の外の廊下に持ち出して、外側のジップロックを破り、
中の小袋もずたずたに破っている。
明らかに食べた形跡があるのは、乾燥リンゴと、かりんとう。 

生姜湯、かりんとう、リンゴという線から考えて、
犯人は猫ではないように思われる。
猫穴をくぐれるサイズの動物というと、アナグマかハクビシンか。
アナグマは不法侵入の前科があるが、高いところに上るのは
得意でない動物だ。
棚は高さ60センチ。さらにそれより高い棚までのぼって
コーヒーフレッシュを落としているところから、
アナグマはひとまず除外する。

はっきりした歯型の見本。
穴と穴の間隔が2センチちょっと。
猫とだいたい同じくらいだ。
おおざっぱに考えて、猫に近いサイズの動物。
少なくともオオカミのような大きなものではない。
とがった牙からみて、草食動物でもない。
肉食または雑食。
アライグマも条件にあてはまるかもしれないが、
このへんにいるといううわさはまだ聞かない。
とすると、消去法で、ハクビシンの可能性がきわめて高い。

ただひとつ、謎なのは、そのすぐ近くに夏みかんも置いてあり
侵入経路から考えて、気づかないはずはないのに、
それにはまったく手をつけていない。
ハクビシンなら、まず果物にいくんじゃないかと思うんだけど。 

廊下の猫皿も、キレイになめたようになっていて、
それはうちの猫なのか、今回の犯人なのか不明なのだが、
とにかく、参ったね。
これまで、猫が食べないものはそのへんに出しておけたんだけど、
これからは全部しまわなくちゃ。
ジップロックも駄目だから、タッパーか缶にでも入れなくちゃ。
そして、夜間は必ず台所のドアを閉めることにいたします。

 

<追記>

・・と、ここまで書いたのは今朝ですが、お昼ちょっと前、
階下で「がたん、ごとん」と怪しい音がする。
もしや? とのぞいたら、さーっと走り出ていったのは、
先日も侵入していた黒トラ模様の猫だ。
台所に行ってみると、昨夜被害をまぬがれた別のお菓子の袋が
床に落ちており、その歯型も手口も、まさしく昨夜のものとそっくり。

えー、猫!?だったの!?

夏みかんを無視したわけは、それでわかった。
それにしても、なんで猫が生姜湯や乾リンゴまで? と思うけれど、
いろんな袋がごちゃごちゃ重ねてあったので、どれが本当に
食べられるものか判断できず、手あたり次第に噛んでみた!
というのが事件の真相だろうか。 

Mに言ったら「馬鹿だね」とひとこと。
いや、馬でも鹿でもなく、猫だけどね。
そして、ドアはもう、昼夜をとわず閉めておかなきゃですよ。 

 

で、警備隊長は、どーして気づかないのだ?

しょうがないだろ。(寝てたんだよ)

まあ、そういうわけで、今回侵入した尻尾の長い子を「リッツ」、
さんちゃんとケンカしてた尻尾の短い子を「ジャッキー・タン(短)」と
便宜上呼ぶことにしました。 

 

本日のゲスト

柳の葉にいたナナフシの子ども。
すごく小さいけど、ちゃんと節は7つあるよ。(数えた) 

 

 

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