だすとぼっくす。

日記。観ているドラマやアニメや漫画やら由無し事をつらつら語る。深い意味は完璧皆無。 散文乱文☡

「凪のお暇」③巻が届いた

2018-01-16 15:07:50 | 漫画
大好きな集めてる本ですがいつも新刊発売後に本屋さん行ってもないので早々にAmazonで予約注文して発売日の今日届きました。(でもすっかり忘れていたという...)

前半の内容は慎二と凪ちゃんの両親について。①巻の最初サイテーと思っていた慎二ですが巻を追うごとに印象が変わっていきますね。彼の家庭は闇が深かった。きれいで少し天然な専業主婦とされる母は美容整形モンスター。誠実でやさしそうな公務員とされる父は外に愛人が4人と子供までいる。慎一というお兄さんがいる事が今回わかったんですが、トンズラしたきり。

『なのにこの家の奴らは俺含め 第3者の視線を感じると理想の家族ショーをおっ始める』

...重い。苦しい。凪ちゃんは慎二の実家に呼ばれた時違和感を感じとっていたみたいですね。

お母さんの魚を捌いているのを見たことがない慎二はデリのおかずを食べながらいつの日か凪ちゃんと水族館に行った事を思い出します。

凪ちゃんのお母さんもなかなかでした。外では方言を使いほがらかで優しい人と思われてますが、それは自分は悪者にならないように細工し、家では標準語、外では良い人ぶり、とにかくくちやかましい。との事。

幼い頃凪ちゃんがとうもろこしを食べるのを渋っていると、ごみ箱に捨て、

『可哀想なとうもろこし お母さんやみんなが一生懸命作ったのに 凪のせいで死んじゃった』

と静かに罪悪感をあてこする叱りかた。読んでいて怖くなりました。ヘタに怒鳴られるよりもキツい...凪ちゃんは完全にトラウマになってます。

そして、今回お隣に住むゴンさんと凪の仲にも進展がありました。

『せっかくのお暇なんだしさ』

と、ついに一線を越えてしまいます。

事後に布団の中で背中合わせながらめちゃくちゃ気持ち良かった、こんなの人生初と赤くなっちゃって、ゴンさんわたし…幸せです。と振り向いた瞬間――ピコポー ピロー とソシャゲに夢中のゴンさん。激レアガチャを当てると凪ちゃんに見せて。

読んでて、あ...となりました。あ...もしかしてゴンさんってヤバイ? 地雷? わたしは元々慎二派でしたが、優しいゆるい掴みどころのないゴンさんと凪ちゃんはくっつくのかなと思ったりもしましたよ。ええ。

しちゃったし、ゴンさんから合鍵を貰い、俺も凪ちゃん大好き!言われて、ゴンさんと私達はそういう仲だと浮かれ、ゴンさんの部屋でロール白菜をぐつぐつ作る凪ちゃんを見ていられませんでした...健気だぁ料理もウマイし可愛いし、わたしが嫁に貰ってあげたいくらいじゃあ。幸せになってほしいです。

部屋で待っていた凪ちゃんは同じく合鍵を持っていたゴンさんのバンド仲間の女性からゴンさんの性格について明かされます。

誰にでも部屋の鍵を渡す。老若男女問わずガバガバ。
あいつ人との距離感おかしいから勘違いしちゃダメだよ。と...
ゴンさんの「面白い」「可愛い」は誰にでも届くDMのクーポンで、でも悪意はないんです。そこがたちが悪い。

『あいつはただひたすらに「目の前にいる人に誠実」なの この意味わかる?

それってつまり「目の前にいない人には不誠実」ってこと』

...うわー! もろ地雷!

そんなゴンさんにやられて横たわる老若男女の屍を称して、「モーゼの海割り」って通り名が彼にはついているらしいのです。...モーゼ。今度からゴンさんの事を心の中でモーゼさんと呼ぼうかな。

用法量守らなきゃダメ 依存したら終わり。

しかし、もうこの時の凪ちゃんには遅すぎた...ゴンさんに会えない時間は焦燥感がひどい。凪ちゃーーん!!!

クラブで、ゴンさんとそのお友達とわいわい話し合い、ゴンさんのバイクの後ろに乗ったり青春する凪ちゃん。でも着実に駄目なほうへ行っちゃってます。

ゴンさんが若い大学生を部屋に上げる様子に目を閉じて見なければないものと一緒だからと言い聞かせる。

ゴンさんの通り名は他にもありました。

「メンヘラ製造機」

もう地雷が爆発した瞬間ですね。凪ちゃんはまんまと案の定、落ちて、病んでいきます。

成り行きでゴンさんの部屋に上がることになった慎二は一緒にお茶を飲んだりゲームをしたりして、彼が相当まずいタイプだと気づきます。慎二にも鍵を渡すゴンさんおそろしい。

そしてホット麦ミルクや布団にある特徴的な髪の毛で凪ちゃんと彼が一線を越えている。ヤッていることに気づいてしまい...髪の毛発見やトイレの下りはシュールで笑いました。置き土産(笑) しかもそのトイレ、ユニットバスでとんでもない深淵を見てしまうのです。雨が降る中の帰り道、慎二は凪ちゃんをコンビニで発見します。ようやく会えたね!

「凪!」

この時の慎二の顔がニヤニヤします。

しかし、振り返った凪ちゃんは以前とは違い、顔色は悪く頬は痩け、肌荒れやつれ、覇気がありません。そんな彼女に愕然とする慎二。そして雨の中2人はおいかけっこ。これが本当の青春(修羅場です)

ゴンさん部屋に上がったという慎二。隣の男とつるむようになって変になった話を聞いたと告げます。

それに凪ちゃんは驚き、「一体誰がそんなこと心外だよ 私は毎日こんなに健やかなのに」

「どこが健やかだよ なんだよこの自堕落なメシチョイス 節約魔のおまえがコンビニで散財ありえねぇ」

2人の歯車は噛み合わなくても、慎二は凪ちゃんをよく知っています。愛だね。

そしてユニットバスの洗面台に大量の化粧水があった事。いいのかよおまえ以外に何人も女がいるような男で。と言います。

凪ちゃんはそれに、
全然いいよ?(よくないだろー凪ちゃん!)だって二人でいるときは幸せだもん。
むしろゴンさんみたいな人はみんなでシェアしなくちゃ(シェア!? ああ...末期だよ)
ほら あれだよ 分け合えば仲良し

それに慎二は、信じられないといった表情でひとこと。

「寒」

凪ちゃんも引きません。寒くてもいい、ゴンさんは可愛いって言ってくれるし自由にやらせたてよ

だってせっかくの

お暇なんだしさ

ここでタイトルが出るなんてにくい演出!

そして、呆ける慎二。

おっまえさあー マジでスベってんなよ

ここで③巻は終わるのですが...次が気になるーー!!! やっぱり凪のお暇は面白いし最高ですね。人の気持ちをぐりぐりえぐります。イワシのフリッターやとうもろこしの実のはずしかたなど今回もためになる知識満載です。慎二と同じく凪ちゃんのご飯が食べてみたいよー。

わたしは今回凪ちゃんのお母さんに慎二の両親の件と感情移入しまくりでした。コナリミサトさんは人間の内面を描くのがとてもお上手ですね。そして登場人物がみんな居なさそうでいる。リアルなんですよ。もうこの漫画の虜。

あー読んで良かった大満足。

ゴンさんみたいな人けして嫌いではない(むしろ現実じゃあ惹かれてると思う)のでそばにいてほしいと思いました。(ホイホイされた)


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