カッパの女房

縁あってアスペルガー症候群のカッパさんの嫁になりました。
カッパさんの飼い主・・・いや嫁として日々修行中です。

ブラック企業と過労死

2016-10-31 09:52:36 | Weblog

痛ましい事件だと思う。

あってはならないことだ。

電通の社員で自死を選んだ若い女性のことです。

なんで将来有望な彼女が死ななければならなかったのか?

実は私も、新入社員のころ本当に仕事がキツくて、

帰りの電車の中で涙が止まらない日が続いた。

きっと精神がおかしくなりつつあったんだろうね。

会社には9時ごろまでいて、

キリがないので家に書類を持ち帰って作業した。

納品伝票50枚、毎晩家で作成した。

残業はきちんとつけてなかったけど、

月70時間はあったと思う。

でも、私が救われたことはいっぱいある。

まず金曜日はどんなに遅くなっても飲んで憂さを晴らした。

土日はしっかり休んだ。

そして一番大事なこと。

私を心配してくれる上司や同僚がいた。

同期の友達も同じようにハードワークだったから、

お互い元気づけあってた。

孤独を感じることはなかった。

本当につらくてしんどいけど、

自分だけじゃない。


でも電通の彼女は、孤立していた。

同僚に比べて仕事の量が突出して多かったらしい。

その上、上司のパワハラ。


私が入社したての頃、先輩の男性社員が、

新卒でお嬢さん気分の抜けない私を鍛えようと、

ビシビシと厳しくあたった。

その男性社員も当時は28歳。

まだまだ若造だわ。

私は彼の前でいつもビービー泣いてた。

いわれのない説教を受けていたからだ。

新入社員でハードワークなのだから、ミスはする。

そこを責めてくるのだ。

ただね・・・私のことを嫌っているわけじゃないのは、

わかっていたから我慢できた。

たまーーに、夕食をね、ほんとたまーにご馳走してくれたからだ。


私と彼女と共通している点が少しあるので、

彼女がそんな立場に追い込まれた背景はなんとなくわかる。

私も彼女も母子家庭で、

父親がどんなものか知らない。

父がいる家庭で育った子は、

年上の男性への接し方を心得ているから、

上司の扱いかたは無意識に身に付いている。

男性の自尊心のくすぐり方や転がし方がわかるのだ。

でも、私や彼女は知らない。

男性に頼ることができないのだ。

一人でやろうとしてしまう。

それは男性にとって可愛くないのだ。

もっと頼ればよかったんだよね。

あと責任感が強い。

仕事はね、できる人か責任感の強い人に回ってくる。

チャラチャラした人に仕事は回ってこない。

理不尽だけど世の中、そうなっている。

おそらく彼女は抜きん出て責任感が強かったのだと思う。

真面目で誰かに頼ることを知らない。

長所と言うものは、環境や立場によっては短所になるんだよね。

不屈の精神は素晴らしいものだけど、

場合によっては他人に利用されたりもする。

心無い上司なんかは通過儀礼的に新入社員に無茶な仕事を振る。

「こいつは伸びる」とか「気骨ある」とか見込んでいるのではなく、

上司という立場に酔いしれているだけだと思う。

そんな奴の餌食になってはならない。

本当にずる賢くなるが勝ち。

社会はきれいごとの世界じゃない。

私は自分を汚したくなくて、苦労した。

貧乏育ちだけど、この辺は考えがお嬢さんなんだろうね。

私も彼女も一緒だった。

誰かを貶めたり傷つけるのが嫌だった。

平和的に収めるには自己犠牲しか道はない。

でもね、やっぱり小ずるく生きてほしい。

仕事が多かったら身内を病気に仕立ててたらいい。

あるいは右手首に包帯を巻いて出社してもいい。

それは嘘じゃなく「方便」だ。

嘘をつかせる会社が悪いのであって、自分が悪いと思ってはいけない。

少しでも手を差し伸べてくれる人がいたら、

おおいにすがろう。

とりあえず笑っておけ。

笑ってさえおけば、評価してくれる人は必ずいる。


そして、最後は家族に頼ろう。

私の同僚の親が会社に怒鳴り込んできたことがある。

今でいうモンスターかも知れないが、

これでひとりの命が救えたのなら、やる価値はあった。


何でも一人で抱え込まないで、誰かに相談する。

これが大事。

周囲もね、相談されるとうれしいもんなんだよ。
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