水にただよう浮草日記

自称文人、でもあっちへこっちへ行方定まらない。そんな浮草が芝居、映画、文学、美術、旅に関してのコメントを書き連ねます。

新宿梁山泊

2017-07-17 16:52:32 | 日記・エッセイ・コラム

色々とありまして、生活に追われブログから離れていましたが、また始めます。

 

新宿梁山泊 

「腰巻おぼろ 妖鯨篇」

りっぱな劇団だ。唐十郎の劇的世界をしっかり引き継いで、ぶれないでやっている。

ここに原点があると強く思う。

テントという村芝居のような空間で、オペラのような大仕掛けなセットを構え、大量の水を溢れかえらせ、強い個性の役者が舞台の仕掛けに肉体を追い込んいで大見えを切る。観客は役者の名前を叫び、異様な世界の現出に引きづり込まれていく。原点だ、芝居の原点がそこにある。

ゴム長靴を履き、モリを構える死んだはずの赤い腰巻の謎の女、タンスから現れる妖しい捕鯨船の船団長のような男、鯨の腹に入ったピノキオの人形を操るジュゼッペおやじ、ゴム長の謎の女を追う悲しげな美少年。登場人物が変な人ばかり。出て来るだけで血沸き肉躍る大久保鷹、「タカー!」の掛け声。なぜか「わたくしの上にふるゆきは、真綿のようでありました」としか言わない。その鷹が引きずるキャリーバッグ男。 時には赤い腰巻の浜の女、ある時は尾びれを揺らすマーメイドになる6人の女たち。

「ライオンは眠っている」の唄を、本物のプロの歌手のように切々と唄う男。その歌があまりにもうますぎて耳から離れない、♪りーりーりー りーりーりー 

細かい筋書やストリーなど、どうだっていいのだ。忘れ去った輝かしい時代、ああ捕鯨大国ニッポン、海の男が捕鯨船から鯨に銛を放つ、その勇壮な姿とマッコウクジラの巨大な尾びれ、その波しぶき。それが今ここにある。ああ、その捕鯨を糧として生きた海の男と女はどこへ消えた?

 梁山泊の小屋で4月にみた「風のほこり」もあっと驚かせる演出やセットや小道具が奇想天外で素晴らしかった。


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