神楽坂事務局だより

チェルノブイリ子ども基金スタッフが綴る事務局の日々。

ウクライナ・キエフからの便り その3

2009-11-10 10:48:52 | Weblog
ウクライナ・キエフ市に住むインナからの手紙の続きです。
家の暖房がやっと入ったとのことです。

赤ちゃんはこんなに大きくなりました。



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民間のアパートを借りている人の暮らしは、さらに大変です。
例えばうちの場合、夫の給料は2500UAHですが、家賃は2200UAHです(!)。
もし購入しようとすると、100000ドル以上ですので、
殆どの人にとって買うという選択肢はありません。
多くの人が高い家賃を払って部屋を借りています。

ウクライナでは、法律の定める最低生活費は、現在月669UAHです。
また最低賃金は、650UAHです。
平均月収は1500‐2000UAHとされています(これは農村部か都市部かで前後します)。
仕事で月収を得ている人は、
ここから所得税など税金を払わなくてはなりません。税率は約19%です。

失業の問題も深刻です。
公式に発表されている失業率の統計は、
実態よりもだいぶ低く見積もられていると思います。
私の知る限りでも、地方からキエフにやって来た多くの人が職を失い、
キエフを去っていきました。
あるいは、仕事があっても家賃や生活費が払えずに去っています。
知り合いも多くが失業しました。工場は大小を問わず開店休業状態で、
企業の倒産も相次いでいます。

銀行分野は大変で、多くが倒産したか、再建中、身売り中です。
銀行に勤めていた多くの人は失業しました。
あるいは失業しなくても給料が大幅に減ったり、
出勤調整で出勤日が減ったりして、実質的に給料が減らされています。

また建設分野も、ほぼマヒ状態です。
建築分野の90%の人が現在、仕事がないとみられています。
民間企業になったキエフ市の旧建設・住宅公団に勤める妹も、
この1年のうち数ヶ月間、週3〜4日出勤になっています。
また、2ヶ月間は無給の休暇をとらされています。
その後、最低生活費相当のみ支給され、
手取りで420UAH(今年初めまでは525UAH)となりました。
また給料は2〜3ヶ月の遅配状態で、
昨年8月の休暇手当は現在も受け取っていません。

私たちの国がどこへ向かおうとしているのか、どんな結果になるのか、
今のところ全く分かりません。
相変わらず政治家たちは、選挙目当てで国家予算の浪費を続けています。
当面、何も変わりそうにありません。

以下は、キエフ市内の現在の一般的な商品の金額です。

パン ‐ 2.5UAH(1本)〜(近所では2.64UAH)
牛乳 ‐ 6UAH(1L)〜 
             (店で売っているミルクは質がよくないので、
              赤ちゃん用には市場で9UAH(1リットル)のものを買っています。)
バター ‐ 10UAH(1個200グラム)〜(同じく1キロ65UAHのものを買っています。)
チーズ類 ‐ 37UAH (1キロ)〜
リンゴ ‐ 6UAH(1キロ)〜
肉類 ‐ 50〜60UAH(1キロ)〜
ジャガイモ ‐ 3UAH(1キロ)〜
ニンジン ‐ 5UAH(1キロ)〜
タマゴ ‐ 7UAH(10個)〜
板チョコ ‐ 10UAH(1枚)〜
魚 ‐ 20UAH(1キロ)〜
小麦粉 ‐ 5UAH(1キロ)〜
砂糖(てん菜) ‐ 8UAH(1キロ)〜
食用油(ひまわり) ‐ 10UAH(1リットル)〜 (店頭)
バター ‐ 50UAH(1キロ)〜
カッテージチーズ[Tvorog] ‐ 30UAH(1キロ)〜
衣類(セーター) ‐ 200UAH〜
ヒール靴 ‐ 500UAH〜
ブーツ(人工革) ‐ 1200UAH〜
冬物コート ‐ 5000UAH〜     

ジャンル:
ウェブログ
キーワード
カッテージチーズ
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