実世界の方がかなり忙しくなって、原発事故の件は、結構浦島状態になりつつありますが、ぎょっとする話題がありました。
東電2社員の被ばく 600mSv超
東電2社員の被ばく、600ミリ・シーベルト超 - 西山英彦審議官は、「健康には影響はない」。読売新聞(6月10日)
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ただし、気が付いた時点でリンク先の記事から「西山英彦審議官は、「健康には影響はない」」という表現が見当たらず。
いくつかのサイトを見てみると読売の最初の記事は以下のようなものだったようです。
福島原発で作業に従事する東京電力社員2人の被ばく、600ミリ・シーベルト超
東京電力福島第一原子力発電所で作業に従事していた東電の男性社員2人の被曝ひばく量が、緊急時の線量限度である250ミリ・シーベルトを超えていた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は10日夕の記者会見で、2人の被曝量は、1人が678ミリ・シーベルト、もう1人が643ミリ・シーベルトだったことを明らかにした。
同保安院の西山英彦審議官は、「健康には影響はない」と述べた。
(2011年6月10日18時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110610-T1T00895.htm?from=top 現在リンク切れ
それが20時頃には
東電社員3人から高い被ばく線量…保安院会見
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110610-YT1T00895.htm?from=top
京電力福島第一原子力発電所で作業に従事していた東電の男性社員2人の被曝(ひばく)量が、緊急時の線量限度である250ミリ・シーベルトを超えていた問題で、東電と経済産業省原子力安全・保安院は10日夕の記者会見で、2人の被曝量は、
30歳代の男性社員が678ミリ・シーベルト、
40歳代の男性社員が643ミリ・シーベルトだったことを明らかにした。
同保安院の西山英彦審議官は、現時点で「健康には影響はない」とした上で、「東電がこのような状況をもたらしたことは非常に遺憾だ」と述べた。
これを受け、同保安院は同日、東電に厳重注意するとともに、原因究明と、17日までに再発防止策を報告するよう指示した。
また、西山審議官は、この2人とは別に、東電社員1人の内部被曝量が高いとの報告が東電からあったことも明らかにした。250ミリ・シーベルトを超える可能性があるという。
(2011年6月10日18時51分 読売新聞)
「現時点で」という単語を入れていますね。
今見てみるとリンク切れで、URLの違う記事がヒット。
被曝の東電社員2人、600ミリ・シーベルト超
東京電力福島第一原子力発電所の30代と40代の男性社員2人が緊急作業時に認められる被曝(ひばく)量の上限250ミリ・シーベルトを超えた問題で、東電は10日、さらに50代の男性社員1人について上限を超えた恐れが高いと発表した。
30代と40代社員の被曝量は、それぞれ678ミリ・シーベルトと643ミリ・シーベルトに確定した。
厚生労働省は同日、労働安全衛生法違反で同社に是正勧告した。今後、限度を超えて被曝した作業員が出た場合、書類送検も検討するとしている。
東電によると、30代社員は外部被曝が88ミリ・シーベルト、内部被曝が590ミリ・シーベルトで、40代社員は外部被曝が103ミリ・シーベルト、内部被曝が540ミリ・シーベルト。2人とも放射性物質を吸い込むことなどによる内部被曝が80%を超えた。
50代社員は3月11〜14日にかけて、当直長として3、4号機の中央制御室で対応などにあたり、15日以降も事故対応拠点の免震重要棟で勤務していた。既に110ミリ・シーベルトの外部被曝が判明しており、今後、内部被曝量の精密な測定を行う。今のところ、健康に異常はないという。
地震発生から5月末までに同原発で働いた作業員は8400人以上に上るが、内部被曝検査を受けたのは約3300人で、4割に満たない。
(2011年6月11日 読売新聞)
実はこの記事、一時的に
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110610-OYT1T00895.htm
東京電力福島第一原子力発電所の30代と40代の男性社員2人が緊急作業時に認められる被曝(ひばく)量の上限250ミリ・シーベルトを超えた問題で、東電は10日、さらに50代の男性社員1人について上限を超えた恐れが高いと発表した。
30代と40代社員の被曝量は、それぞれ678ミリ・シーベルトと643ミリ・シーベルトに確定した。
厚生労働省は同日、労働安全衛生法違反で同社に是正勧告した。今後、限度を超えて被曝した作業員が出た場合、書類送検も検討するとしている。
東電によると、30代社員は外部被曝が88ミリ・シーベルト、内部被曝が590ミリ・シーベルトで、40代社員は外部被曝が103ミリ・シーベルト、内部被曝が540ミリ・シーベルト。2人とも放射性物質を吸い込むことなどによる内部被曝が80%を超えた。
50代社員は3月11〜14日にかけて、当直長として3、4号機の中央制御室で対応などにあたり、15日以降も事故対応拠点の免震重要棟で勤務していた。既に110ミリ・シーベルトの外部被曝が判明しており、今後、内部被曝量の精密な測定を行う。今のところ、健康に異常はないという。
地震発生から5月末までに同原発で働いた作業員は8400人以上に上るが、内部被曝検査を受けたのは約3300人で、4割に満たない。
運転員だった30代と40代社員が多量に内部被曝していることが先月下旬に判明。他の運転員を検査したところ、当直長も甲状腺に多量の放射性ヨウ素を取り込んでいた。
短時間に500ミリ・シーベルトを超えて被曝すると、血液異常などの急性障害が起きる可能性がある。一方、体内に取り込んだ放射性物質によって長期間、被曝が続くと、将来、がんになる確率が高くなると考えられている。
(2011年6月11日00時33分 読売新聞)
となっていたことを確認しています。
最初 同保安院の西山英彦審議官は、「健康には影響はない」と述べた。
次 同保安院の西山英彦審議官は、現時点で「健康には影響はない」とした上で、「東電がこのような状況をもたらしたことは非常に遺憾だ」と述べた。
さらに 短時間に500ミリ・シーベルトを超えて被曝すると、血液異常などの急性障害が起きる可能性がある。一方、体内に取り込んだ放射性物質によって長期間、被曝が続くと、将来、がんになる確率が高くなると考えられている。
最終的に 今のところ、健康に異常はないという。
何でこんなことになったのでしょうね。
読売の記事に、原子力安全・保安院から苦情が入り続けたのでしょうか。
それとも記事の反響におどろいた記者がちょこちょこと弄りまくっていたのでしょうか。
私が驚いたのは、「現時点では」の枕詞無しに「西山英彦審議官は、「健康には影響はない」」という文字が目に飛び込んできたからです。
これは記事の履歴を確認してみると、Yahoo!のヘッドライン編集によるものではなく、元々の記事が、そのように表現されていたことが確認できます。
その後の変遷は、600mSvの被ばくでは「健康には影響はない」という科学的に間違いであることが明らかな表現の訂正ということになります。
最初の修正では「現時点で」という表現が入りましたが、発言した「」の外におかれたという編集の仕方が問題ありとされたのか、大々的に修正。
短時間に500ミリ・シーベルトを超えて被曝すると、血液異常などの急性障害が起きる可能性がある。一方、体内に取り込んだ放射性物質によって長期間、被曝が続くと、将来、がんになる確率が高くなると考えられている。という放射線資格の教科書に書いてあるのと同じような文章に置き換えられましたが、「健康影響がある」という真実が記事に明記されることはお気に召さなかったようです。
結局3月11日からの当初表現の今のところ、健康に異常はないという。に落ち着きましたとさ。
読売がこれだけの醜態をさらしたのは、さて、何故だ?、と。
西山審議官がデタラメを吹聴するという形で安全デマを飛ばしたのか、それとも読売が飛ばしをやらかしたのか、はたまた、記者とデスクの間の報道姿勢の対立でもあるのか。
原子力安全・保安院の資料を探しに行くと
2011年6月10日福島第一原子力発電所の緊急時作業における放射線業務従事者の線量限度を超える被ばくに係る報告について というプレスリリース。
pdf資料を見てみると、2.東京電力の報告の概要のなかに
なお、当該社員2名については、健康診断の結果、健康への影響はないことが確認されている。
という文章。
読売の飛ばしではなく、原子力安全・保安院のプレスリリース文章の問題だったようです。
東電が報告したものを原子力安全・保安院の内部で概要にする間に、サイエンスと矛盾する文章に仕立てて上げられたようで、西山さんはそれに気づかずに発言した、というのが真相のようですね。
事故から3ヶ月、あんなんでよく勤まるなあ、と感心します。
ところで。
実は、この記事の変遷の間に、重要な表現が一時的に加えられていました。
「他の運転員を検査したところ、当直長も甲状腺に多量の放射性ヨウ素を取り込んでいた」
放射性ヨウ素は甲状腺に取り込まれ、内部被ばくは甲状腺に集中してます。
内部被ばくの多くは放射性ヨウ素ですから、甲状腺の等価線量は10Svにも達しています。
食品の摂取コントロールの上限の50mSvは等価線量ですから、限度の200倍の被ばくです。
チェルノブイリでは子どもの甲状腺がんの発ガンが被ばくによるという因果関係が明確に認められましたが、摂食による被ばくとされています。
摂食の場合、子どものほうが甲状腺が小さい分、少ない摂取量でも被ばく量が大きくなってしまうという関係があって、子どもに影響が強く出て、大人では影響が顕在化しませんでした。
10Svになると、このときの被ばく量の最大値に近くなっていきます。
気楽に「健康への影響はないことが確認されている」などとできる状況じゃないことは明らかじゃないかな、と思うのですけどね。
しかし、一時的にも記事中にあった「他の運転員を検査したところ、当直長も甲状腺に多量の放射性ヨウ素を取り込んでいた」という表現が、削除されてしまう、何らかの情報コントロールが意図されていそうですね。
東電2社員の被ばく 600mSv超
東電2社員の被ばく、600ミリ・シーベルト超 - 西山英彦審議官は、「健康には影響はない」。読売新聞(6月10日)
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ただし、気が付いた時点でリンク先の記事から「西山英彦審議官は、「健康には影響はない」」という表現が見当たらず。
いくつかのサイトを見てみると読売の最初の記事は以下のようなものだったようです。
福島原発で作業に従事する東京電力社員2人の被ばく、600ミリ・シーベルト超
東京電力福島第一原子力発電所で作業に従事していた東電の男性社員2人の被曝ひばく量が、緊急時の線量限度である250ミリ・シーベルトを超えていた問題で、経済産業省原子力安全・保安院は10日夕の記者会見で、2人の被曝量は、1人が678ミリ・シーベルト、もう1人が643ミリ・シーベルトだったことを明らかにした。
同保安院の西山英彦審議官は、「健康には影響はない」と述べた。
(2011年6月10日18時18分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110610-T1T00895.htm?from=top 現在リンク切れ
それが20時頃には
東電社員3人から高い被ばく線量…保安院会見
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110610-YT1T00895.htm?from=top
京電力福島第一原子力発電所で作業に従事していた東電の男性社員2人の被曝(ひばく)量が、緊急時の線量限度である250ミリ・シーベルトを超えていた問題で、東電と経済産業省原子力安全・保安院は10日夕の記者会見で、2人の被曝量は、
30歳代の男性社員が678ミリ・シーベルト、
40歳代の男性社員が643ミリ・シーベルトだったことを明らかにした。
同保安院の西山英彦審議官は、現時点で「健康には影響はない」とした上で、「東電がこのような状況をもたらしたことは非常に遺憾だ」と述べた。
これを受け、同保安院は同日、東電に厳重注意するとともに、原因究明と、17日までに再発防止策を報告するよう指示した。
また、西山審議官は、この2人とは別に、東電社員1人の内部被曝量が高いとの報告が東電からあったことも明らかにした。250ミリ・シーベルトを超える可能性があるという。
(2011年6月10日18時51分 読売新聞)
「現時点で」という単語を入れていますね。
今見てみるとリンク切れで、URLの違う記事がヒット。
被曝の東電社員2人、600ミリ・シーベルト超
東京電力福島第一原子力発電所の30代と40代の男性社員2人が緊急作業時に認められる被曝(ひばく)量の上限250ミリ・シーベルトを超えた問題で、東電は10日、さらに50代の男性社員1人について上限を超えた恐れが高いと発表した。
30代と40代社員の被曝量は、それぞれ678ミリ・シーベルトと643ミリ・シーベルトに確定した。
厚生労働省は同日、労働安全衛生法違反で同社に是正勧告した。今後、限度を超えて被曝した作業員が出た場合、書類送検も検討するとしている。
東電によると、30代社員は外部被曝が88ミリ・シーベルト、内部被曝が590ミリ・シーベルトで、40代社員は外部被曝が103ミリ・シーベルト、内部被曝が540ミリ・シーベルト。2人とも放射性物質を吸い込むことなどによる内部被曝が80%を超えた。
50代社員は3月11〜14日にかけて、当直長として3、4号機の中央制御室で対応などにあたり、15日以降も事故対応拠点の免震重要棟で勤務していた。既に110ミリ・シーベルトの外部被曝が判明しており、今後、内部被曝量の精密な測定を行う。今のところ、健康に異常はないという。
地震発生から5月末までに同原発で働いた作業員は8400人以上に上るが、内部被曝検査を受けたのは約3300人で、4割に満たない。
(2011年6月11日 読売新聞)
実はこの記事、一時的に
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20110316-866921/news/20110610-OYT1T00895.htm
東京電力福島第一原子力発電所の30代と40代の男性社員2人が緊急作業時に認められる被曝(ひばく)量の上限250ミリ・シーベルトを超えた問題で、東電は10日、さらに50代の男性社員1人について上限を超えた恐れが高いと発表した。
30代と40代社員の被曝量は、それぞれ678ミリ・シーベルトと643ミリ・シーベルトに確定した。
厚生労働省は同日、労働安全衛生法違反で同社に是正勧告した。今後、限度を超えて被曝した作業員が出た場合、書類送検も検討するとしている。
東電によると、30代社員は外部被曝が88ミリ・シーベルト、内部被曝が590ミリ・シーベルトで、40代社員は外部被曝が103ミリ・シーベルト、内部被曝が540ミリ・シーベルト。2人とも放射性物質を吸い込むことなどによる内部被曝が80%を超えた。
50代社員は3月11〜14日にかけて、当直長として3、4号機の中央制御室で対応などにあたり、15日以降も事故対応拠点の免震重要棟で勤務していた。既に110ミリ・シーベルトの外部被曝が判明しており、今後、内部被曝量の精密な測定を行う。今のところ、健康に異常はないという。
地震発生から5月末までに同原発で働いた作業員は8400人以上に上るが、内部被曝検査を受けたのは約3300人で、4割に満たない。
運転員だった30代と40代社員が多量に内部被曝していることが先月下旬に判明。他の運転員を検査したところ、当直長も甲状腺に多量の放射性ヨウ素を取り込んでいた。
短時間に500ミリ・シーベルトを超えて被曝すると、血液異常などの急性障害が起きる可能性がある。一方、体内に取り込んだ放射性物質によって長期間、被曝が続くと、将来、がんになる確率が高くなると考えられている。
(2011年6月11日00時33分 読売新聞)
となっていたことを確認しています。
最初 同保安院の西山英彦審議官は、「健康には影響はない」と述べた。
次 同保安院の西山英彦審議官は、現時点で「健康には影響はない」とした上で、「東電がこのような状況をもたらしたことは非常に遺憾だ」と述べた。
さらに 短時間に500ミリ・シーベルトを超えて被曝すると、血液異常などの急性障害が起きる可能性がある。一方、体内に取り込んだ放射性物質によって長期間、被曝が続くと、将来、がんになる確率が高くなると考えられている。
最終的に 今のところ、健康に異常はないという。
何でこんなことになったのでしょうね。
読売の記事に、原子力安全・保安院から苦情が入り続けたのでしょうか。
それとも記事の反響におどろいた記者がちょこちょこと弄りまくっていたのでしょうか。
私が驚いたのは、「現時点では」の枕詞無しに「西山英彦審議官は、「健康には影響はない」」という文字が目に飛び込んできたからです。
これは記事の履歴を確認してみると、Yahoo!のヘッドライン編集によるものではなく、元々の記事が、そのように表現されていたことが確認できます。
その後の変遷は、600mSvの被ばくでは「健康には影響はない」という科学的に間違いであることが明らかな表現の訂正ということになります。
最初の修正では「現時点で」という表現が入りましたが、発言した「」の外におかれたという編集の仕方が問題ありとされたのか、大々的に修正。
短時間に500ミリ・シーベルトを超えて被曝すると、血液異常などの急性障害が起きる可能性がある。一方、体内に取り込んだ放射性物質によって長期間、被曝が続くと、将来、がんになる確率が高くなると考えられている。という放射線資格の教科書に書いてあるのと同じような文章に置き換えられましたが、「健康影響がある」という真実が記事に明記されることはお気に召さなかったようです。
結局3月11日からの当初表現の今のところ、健康に異常はないという。に落ち着きましたとさ。
読売がこれだけの醜態をさらしたのは、さて、何故だ?、と。
西山審議官がデタラメを吹聴するという形で安全デマを飛ばしたのか、それとも読売が飛ばしをやらかしたのか、はたまた、記者とデスクの間の報道姿勢の対立でもあるのか。
原子力安全・保安院の資料を探しに行くと
2011年6月10日福島第一原子力発電所の緊急時作業における放射線業務従事者の線量限度を超える被ばくに係る報告について というプレスリリース。
pdf資料を見てみると、2.東京電力の報告の概要のなかに
なお、当該社員2名については、健康診断の結果、健康への影響はないことが確認されている。
という文章。
読売の飛ばしではなく、原子力安全・保安院のプレスリリース文章の問題だったようです。
東電が報告したものを原子力安全・保安院の内部で概要にする間に、サイエンスと矛盾する文章に仕立てて上げられたようで、西山さんはそれに気づかずに発言した、というのが真相のようですね。
事故から3ヶ月、あんなんでよく勤まるなあ、と感心します。
ところで。
実は、この記事の変遷の間に、重要な表現が一時的に加えられていました。
「他の運転員を検査したところ、当直長も甲状腺に多量の放射性ヨウ素を取り込んでいた」
放射性ヨウ素は甲状腺に取り込まれ、内部被ばくは甲状腺に集中してます。
内部被ばくの多くは放射性ヨウ素ですから、甲状腺の等価線量は10Svにも達しています。
食品の摂取コントロールの上限の50mSvは等価線量ですから、限度の200倍の被ばくです。
チェルノブイリでは子どもの甲状腺がんの発ガンが被ばくによるという因果関係が明確に認められましたが、摂食による被ばくとされています。
摂食の場合、子どものほうが甲状腺が小さい分、少ない摂取量でも被ばく量が大きくなってしまうという関係があって、子どもに影響が強く出て、大人では影響が顕在化しませんでした。
10Svになると、このときの被ばく量の最大値に近くなっていきます。
気楽に「健康への影響はないことが確認されている」などとできる状況じゃないことは明らかじゃないかな、と思うのですけどね。
しかし、一時的にも記事中にあった「他の運転員を検査したところ、当直長も甲状腺に多量の放射性ヨウ素を取り込んでいた」という表現が、削除されてしまう、何らかの情報コントロールが意図されていそうですね。












東電・安全保安院プレスリリース、マスコミ報道では事実関係しか書かれておらす、今後の二人の作業者に対する対応、例えば東電責任での長期経過観察実施や、仮に発癌した場合の労災認定などについて触れられていないのが、残念です。
http://www.ustream.tv/recorded/15283180
Q:被曝した2名に健康への影響無しとのことだが、あくまで急性放射線症の影響は特にないとのことなのか? 確率論的な癌の可能性については継続的な健康診断を行うのか?
A(西山審議官):診断では現在のところ入院・治療は不要という意味。疫学的にこの数値だとどうなるとは判っていない、今後国として健康状況をフォローアップしていく。
この質疑は終了の5分前のタイミング(19:25位)だったので、結局は読売新聞の勇み足なのだと思います。
失礼しました。
読売の最初の報道は18時18分のスタンプ、「現時点で」を記事に入れ込んだのが18時51分。
ビデオの質疑応答が19:30の終了直前ということですと、それ以前に速報で記事を出した、という感じでしょうか。
もしかしてネットでの記事配信は、速報性を上げるため、デスク通さず、現場の記者の裁量で可能になってるのでしょうかね。
速報性優先で公開しちゃうけど、下書きだから、推敲しますよ、的な。
私もリンク先のビデオ見ましたけど、裏方にアドバイスをもらっての、応答で、「わかっていません」オーラ丸だしな印象を受けました。
そして、とにかく、放射線の影響があることを公にしたくないのだな、という印象を受けました。