Chemin♪お菓子の小径(シュマン♪おかしのこみち)

スウイーツ&ティー・ラボ 少人数のお菓子レッスン、さまざまなお茶、ティータイムの楽しみ方、シュガークラフト

サクラサク☆桜のフリアン

2011年03月27日 | インポート

3月の末というのにまだまだ寒いですね。

神戸の今年の桜の開花は少し遅いかもしれません。

そして、春は別れの季節・・・でもありますね。

おうちの事情で一時職場を離れて故郷へ帰ることになった職場のお仲間へのお菓子をご紹介します。

「rico花の教室」のrico先生のフラワーアレンジに添えて贈られました。

桜のフリアン

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フリアンはいわゆる「フィナンシェ」と同じ、バターとアーモンドプードルたっぷりのしっとりとした焼き菓子です。

桜の花、桜の葉の塩漬けを細かく刻んで一緒に焼きこみました。

今までの感謝とねぎらいの気持ちをこめて焼いた桜のフリアン。

もう目の前の桜の季節を一緒に過ごすことができなかった同僚へ。

バターと桜の香りと一緒にほんのり残るしょっぱさは・・・・

「またきっと会えますように」

再会を祈りながら名残を惜しむ涙の味。

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そして、高校や大学の合格発表も終わりました。

受験生のみなさん、お疲れさまでした!

さて、みなさんはどんな桜の花を咲かせたのでしょう。

第一志望の学校に合格して見事に満開の桜を咲かせた方。

おめでとうございます!!!

また、残念ながらご自身が願った色の桜の花を咲かせられなかった方もきっといらっしゃいますね。

先週仕事へ行く途中、ある高校の前を通りかかると大勢の学生さんたちを見かけました。

どうやら合格発表を行っていたようです。

信号待ちでふと横をみると、女の子がひとり。

携帯でメールを打っているのかな!?と思った瞬間、彼女の右手に握られたハンカチが涙をぬぐいました。

なんだか胸がキュンとして思わず「がんばれ!」とつぶやいてしまいました。

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自分が思っていた桜が咲いた方も、そうではない違う色の桜が咲いた方も、みんなどうぞ胸を張ってご自分の桜を大きく大きく、来年はもっと枝を張って咲かせてください。

う~~んと昔の話ですが、大学は思ってもいない色の桜を咲かせた私。

多分生まれてはじめての大きな挫折を感じて迎えた桜の季節でした。

でも今から思えば、その大学で新しい花の種を得ることができました。

それは「縁」という花の種。

「ああ~私はここに縁あって導かれたんだなぁ」と後になって思いました。

そこにいなければ決して出会えなかったもの、人、経験がきっとありますよ!

最後になりましたが、オーダーくださった I本さま、ありがとうございました。

母が亡くなって初めて焼いたお菓子をみなさんとても喜んでくださったと聞き、とても嬉しかったです。

いつかその職場のお友達と再会できますように私も願っています♪

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感謝!とお彼岸

2011年03月20日 | 日記・エッセイ・コラム

東北関東大震災で多くの方の人生が一瞬で変わってしまって早や10日。

沢山の人の必死の努力にも関わらず、なかなか進まない救済に心が痛み、あらためて自然の力の脅威に震えます。

地震で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りし、不自由な生活を続けておられる被災者のみなさん、現地で命がけで働いておられる方々のご無事をお祈りします。

Rico_3

震災の日は偶然にも母の命日となりました。

ブログを見てくださったみなさんより、たくさんの、温かなコメント、メール、お手紙、お電話をいただきました。

ひとつひとつ、何度も何度も読みながら、少し・・・泣きました。

お葬式のあとの法事のしながら、介護のお仕事は水曜日からすでにはじめていますが、他は特に何もせず・・・。

でもみなさんのお言葉のおかげでブログを更新しようと思いたちました。

ありがとうございました。

お一人お一人にお礼を申し上げたかったのですが、思うようにできずすみません。この場で心よりお礼申し上げます。

いつの間にかお彼岸♪

実家のお仏壇にお彼岸のお菓子を買うついでにうちにも買ってきました。

ricoさんが亡くなった母のことを思いながら作ってくださったプリザーブドフラワーと一緒に♪

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手前のお彼岸団子の隣はお正月のおせち料理のひとつ、「ごまめ」です。

今年のお正月は介護の仕事が3日から始まり、いろいろと予定があって忙しかったので実家にはいけませんでした。

来年のお正月はゆっくり両親とすごそう。。。また来年。。と、そう思って。

母が毎年「すごくおいしいわ~また作ってね!」と誉めてくれた「ごまめ」と「伊達巻」。

たまたま上質のごまめが手に入ったので、母が入院する前日に作って実家に持っていきました。

息が苦しい母のために嚥下がしやすいように少し柔らかめに作って。

母はとても喜んでくれ、ほんの一口ですが美味しそうに食べて、

「やっぱりおいしいわ~また作ってね」

その残りがうちの冷蔵庫にそのまま残っていたので処分する前に写真を撮りました。

その向こうの「むき栗」は入院中に持っていってあげようと思ってたもの。

後悔するわけではありませんが、1月17日にブログにあげた「最後だとわかっていたなら」という詩を思い返しています。

さぁ♪お彼岸が過ぎればもうすぐ本当に春が来ます!

ブログにまだあげることができていないお菓子をボチボチとこれからご紹介させていただきますね!

これからもどうぞよろしくお願いいたします♪

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お菓子のオーダーキャンセル、納期の延期のお詫び

2011年03月15日 | お知らせ

信じられないような大きな地震で日本中が大変なことになっています。

次々流されるニュースはまともに見ていられない光景ばかり。

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

一日も早く、そして一人でもたくさんの方が無事で平安な生活を取り戻せるように祈っています。

そして・・・・

母が先週金曜日、11日の早朝に亡くなりました。

Chemin♪お菓子の小径にオーダーくださったみなさまの一部の方々には、オーダーキャンセル、納期の延期をお願いいたしました。

こちらからの一方的な、そして急なお願いにも関わらず、快くご了承してくださいまして本当にありがとうございました。

母が亡くなってしまったことはとても悲しくて残念ですが、母が息を引き取るその瞬間まで一緒に過ごせたことは幸せでした。

母と過ごす時間をくださって本当にありがとうございました。

心からのお詫びとお礼を申し上げます。

また、母の容態を以前よりご心配くださったみなさま、本当ならお一人お一人にお礼申し上げなければならないのですが、このような形でのご報告になってしまい申し訳ありません。

本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。

ちょうど一年前(本当にぴったり一年前)、母が乳がんのために入院、手術を受けて以来、闘病を続けていました。

闘病・・・というととても苦しくて暗くてつらいように感じますが、実際はそういうことばかりではありませんでした。

猛暑の夏毎日、妹と2人交代で母の放射線治療に通ったこと。

介護保険の申請や利用のためにバタバタしたこと。

母の体調をみながらの通院。

家のことは全部母任せだった父がはじめて挑戦した家事と介護。

だんだん自分でできることが制限されて不自由になっていく母の世話は正直、しんどいと感じる時もあったし、私も体調を崩してしまったこともありました。

もっとできたことがあっただろう、もっとしてあげたかった・・・という気持ちは溢れてくるばかりですが・・・・

でも、今しょっちゅう思い出すのは不思議と楽しかったこと、母と家族の笑顔ばかりです。

信じられませんが、声に出してケラケラ笑いたくなってしまうこともいっぱい。

母が逝ってしまうのはでもちょっと早すぎたかな・・・ママ、あわてんぼうです。

今回の入院は緩和治療とあわせて前向きな治療入院だったので・・・。

妹と2人で母を入院させた朝はヨロヨロながらも自分の足で車にも乗ったのにね。

介護の仕事中に妹から「びっくりしたらあかんよ、とても危ない状態。もしかしたら・・・」と連絡をもらったのが入院の翌日の昼。

急変でした。

その夜は家族全員、ウツラウツラ意識が戻ったり話せたりできた母の元に集まり、ベッドの周りでいろんな話をしました。

母がいつもいつも「元気にしてるか?風邪ひいてないか?」と心配してくれた我家の「由」と「岳」も母の手を握って、ポロポロっとそっと泣いていました。

その夜は病院に泊まった妹は夢うつつの母のおしゃべりに明け方までお付き合い♪

いつもいつも自分よりも人の心配ばかりしていた母。

病院に泊まるという妹に「何で泊まるの?ママそんなに悪いの?」とみんなの心配をよそにキョトンとしていた超天然のママ。

何度もあわや息がとまりそう・・・という場面を乗り越え、10日の夜は私が病院に泊まりました。

もう全く意識は回復せず、返事をしてもらうことはありませんでしたが、母にいろんな話をしたり、顔や手足のスキンケアやマッサージをしたりして過ごしました。

そしてゆっくりと今までの感謝の気持ちを声にだして言うことができました。(元気な時に言っておけばよかったのに・・・素直になれないものです)

痛いことが嫌いな母と必要以上の苦痛を望まない家族の意思で特別な延命治療はしませんでした。

呼吸の様子が少しでも変わったらすぐにナースコールを!といわれていた私。

午前5時半、もう少しがんばったら夜が明ける・・と少しほっとした時、恐れていた急変。

すぐナースコールをしていったい何分だったのかわかりません。

あっという間。すぐに電話した妹も父も間に合いませんでした。

それからしばらくのことはよく覚えていません。

でも落ち着いてきて、妹と2人で看護士さんと一緒に母を湯灌してあげて、母のお気に入りの洋服を家から持ってきて着せてあげました。

きれいにお化粧をしてあげた母はまるで眠っているように、少し微笑んでいるようでした。

お肌もツルツル、ほおも唇もピンク色、とってもきれいでした。

「こんなつらい病気と闘ってこられたとは思えないほどの穏やかなお顔です」

「信じられない」とおっしゃった主治医の先生の言葉に、朝まで母を守りきれなかった・・・という気持ちが溶けていきました。

家族だけで静かに母を送るつもりでしたが、母を思ってくださったご近所の方やお友達、そして本当に偶然に母を病院にお見舞いにきてくださった方々(3人も!)・・・

沢山の方々に見守られ母を送ることができました。

まだ自分自身も父や妹も母がいなくなった本当のさびしさ、気持ちの整理も全く着いていないと思います。

こんな内輪のことをブログに書くのはどうか・・という気持ちもありましたが

書くことであらためて悲しみに浸り、想い出に胸を温め、何か前に進めそうなそんな気がします。

長文を読んでくださった方、ありがとうございました。

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RUKIA君のベビーシューズ☆シュガークラフト

2011年03月06日 | シュガークラフト

3月というのに、冷たい雨が降ったりやんだり・・・。

本当に春が待ち遠しいですね♪

今日は昨年4月にご誕生のM家のご長男「RUKIA君」のベビーシューズです。

来月、いよいよ春になって桜が咲いたらRUKIA君の初誕生日♪

RUKIA君のベビーシューズ☆シュガークラフト

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あまりに桜の季節が待ち遠しいので、春を呼ぶ桜の花の妖精にも登場してもらいました。

このかわいいお人形、実は息子たちがクリスマスに幼稚園から頂いたものです。

ブルーのグラデーションの三段フリルはかわいらしさ抜群です。

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RUKIA君の「琉」という字には「王になることを目標とする人」という意味があるそうです。

素敵な意味ですね♪

未熟な幼子は王様になるために学び、鍛える。

RUKIA君の健やかなご成長を願って、小さな王冠を誕生日の下に入れました。

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Mさま、オーダーいただいてからお届けまでずいぶんお時間をいただきましてありがとうございました。

お熱を出したり、むずかったり・・・初めての子育ては大変なこと、心配なこともいっぱいでしょう。

でも「楽しんでいます♪」とおっしゃるMさま。素敵なお母様ですね。

受け取りにコチラまで来てくださったときに車の中にいるRUKIA君にご対面♪

ちょっぴりおねむだったにも関わらず・・・

知らないおばちゃんが目の前にいたにも関わらず・・・

ママの顔を見つけると「ニコっ」と笑顔のRUKIA君。

かわいすぎる!!!!

まさに天使♪

Mさま、オーダーありがとうございました。

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春☆卒業

2011年03月03日 | 日記・エッセイ・コラム

今日の神戸、寒くて、まるで花びらのように雪がちらついています。

3月3日。お雛さんは息子しかいない我家では関係がありませんが、思いがけなく「rico花の教室」のricoさんがお雛さまのフラワーアレンジを作ってくださいました。

ricoさん、ありがとうございます!

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ところでChemin♪家の次男「岳」、先月25日に高校を無事卒業しました。

その日はお天気にまで祝福してもらっているように快晴♪暖かな一日でした。

「岳」が通っていたのは工業高校。

卒業式で初めてじっくり校歌を聞きました。

「規矩準縄(きくじゅんじょう)に われら聴く」

「工夫を凝らし 創造に」 「わたる車の 輪にならい」

「工(たくみ)の業(わざ)の 技を 術を」

富田砕花作詞、山田耕作作曲の校歌、とてもすばらしいと思いました。(遅い?)

式が始まるとみんなピシっと引き締まった顔つき、態度で、この子たち本当に成長したなぁ~と感動しました。

「岳」のクラスも担任の先生に名前を呼ばれて卒業生たちが力強い返事をして立ち上がります。

・・・・4人目くらいで点呼の声が止まって・・・静寂。静寂。

「先生泣いてる」

担任のK田先生(男性です)、何度も涙に声を詰まらせておられる姿を見てしまうと・・・

。゜゜(´O`)°゜。私は絶対泣かないって決めてたのに・・・。゜゜(´O`)°゜。

教室に戻って一人一人に卒業証書を渡す時も、やっぱり涙涙。

とても穏やかで常にクールな先生だと思っていましたが・・・。

K田先生には本当にお世話になったと思います。

「岳」が一年生の時、物理が「わからん!」と頭を抱えていた翌日、学校から帰るなり、「わかったで~~!」と興奮しながら問題の解き方を(私に)教えてくれました。

その時に根気よく「岳」に教えてくれたのがK田先生だったそうです。

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式が終わって一人で帰る途中で、高校のすぐ近くの「和田神社」、「三石神社」にお参りしました。

推古天皇が禊をされた玉座を三石といい、天平時代、行基さまが和田泊を興した時、神功皇后の神霊が現れ、船の往来を守るといわれたそうです。

近くには三菱重工業の神戸造船所があり、三石神社には↓のようなものがありました。

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船のスクリュー。造船所の安全祈願でしょうか。

最後になったけど

「岳」卒業おめでとう!

担任のK田先生だけでなく、総合理化学科の先生方にも本当に感謝。

高校で出会ったたくさんの友達にも感謝だよね!

K田先生が「さようなら!で締めくくろう。」(有名な歌の歌詞から「再会するまでの遠い約束だから・・・)

元気で、そしてみんなとした「さようなら」、遠い約束をいつか胸を張って守ってください。

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ザッハ風チョコレートケーキwithキティちゃん(シュガークラフト)

2011年03月01日 | シュガークラフト

3月、奈良のお水取りが始まりました。

町を歩けばあちらこちらで紅梅、白梅・・美しく咲いています。

Chemin♪のケーキにもお花を咲かせましょう~♪

ザッハ風チョコレートケーキwithキティちゃん(シュガークラフト)

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先月の25日にお誕生日をお迎えになった広島のM・Aさまのバースデーケーキです。

オーダーくださったのは同じ職場のみなさまを代表して、Iさまです。

ご本人の希望でチョコレートケーキとなりました。

職場の皆さんでお祝いして召し上がるので、24センチ、大きなザッハトルテをお作りしました。

M

土台はウィーンの伝統菓子「ザッハトルテ」に使われるザッハマッセ。

たまごを6個も使うので迫力満点です。

上掛けのチョコレートはココアと砂糖で作る「ショコラーデグラズール」ではなく、チョコレートと生クリームを使ったガナッシュクリームにしました。

いつも職場を楽しく明るく盛り上げていらっしゃるM・Aさま。

ハート型のマジパンで縁取りをして華やかに♪

そして、「ハローキティ」が大好きで、ご当地キティちゃんのコレクターでもあるそうです。

キティちゃん♪かわいいですよね~!!!

Chemin♪特製キティちゃんのバースデープレート♪

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キティちゃんにジっと見つめられると・・・胸キュンっ!

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M・Aさま、お誕生日おめでとうございます♪

本物のキティちゃんのかわいさには及びませんが、春らしい雰囲気とかわいらしさをプレートにこめました。

どうぞこれからもお元気でお仕事も頑張ってください♪

そしてケーキを受け取ってくださったIさま、ありがとうございました。

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