4月に亡くなった おじさんの四十九日法要が営まれました。
お葬式の日と違って ご家族の方も落ち着きを戻され 参加した私と母を笑顔で迎えてくれました。
お葬式当日の話をします。
棺に入ったおじさんを囲み 家族の方や私の母も 泣き崩れていました。私も もう 直接会って話が出来なくなったと寂しい思いで涙が溢れてきました。
息子だけは違っていて ひとり平然としながら 前方にある棺の方ではなく 席が並ぶ後ろの壁の方へと視線を送っています。
お葬式で お坊さんがお経を唱えているのに 息子だけは体を後ろに向けて 拝んだりお辞儀したり見つめたりしています。
私が 「前を向いて。」と息子の体を動かそうとしても やはり後ろを向きます。息子が後ろばかり気にしているので おじさんの意識体が 後ろにあるんだな、というのが解かります。
息子が 私に視線を送って 壁にある照明のほうを見てみて、というようなしぐさをします。
で、振り返ると やはり私には見えません。息子が 「あ。」というような表情をして そして舌をだして 「居たけど消えちゃった。」というような そんなしぐさを見せました。
息子のそんな様子を見ながら おじさんは まだ自分が亡くなったことに対して 放心状態である、というのが感じられました。そして 棺に向かって泣いている人々を後ろで見ながら その状況をまだ飲み込めないような様子であるというのが感じられました。
私は 亡くなっても意識体はすぐ側にあるというのはわかったので 心でずっと話しかけていました。
私)「あのね、27ってところに行ってね。27。解からなかったらね、その辺にいる人に聞けば 教えてくれるから。連れていってくれるはずだから。27だよ。27ね。間違えないようにね。」
声が聞こえるかと思って意識を集中させますが おじさんは まだ半信半疑な様子で 返事がありません。
私は 頭でイメージします。おじさんの右の手のひらに 「27」とはっきりした大きな字で描きます。
私)「27ね。フォーカス27って言うところ。白いお花がいっぱい咲いてお花畑できれいなところ。大丈夫、恐くない。安心していいよ。」
何度も何度も心で念じていると、弱々しいエネルギーが届いて、
『27・・・?』
と おじさんの声が聞こえてきました。おじさんは これから歩む世界に心底怖がっていたようで 立ち尽くしているような感じがうかがえました。
私は すかさず、
私)「そう!27ってところ。その辺に誰かいるはずだから、解からなかったら聞いてみて。27だよ〜。」
声が聞こえたので 私自身びっくりでしたが おじさんがふと漏らした声に 私が反応をしたので おじさん側も相当びっくりしていた様子で その後も放心状態のように 一番後ろのところから それらの光景を黙って眺めていたようでした。
私は目を閉じます。おじさんがどの辺にいるのか見ていました。
私の脳裏に映る映像では 白いワンピースをまとった若い女性が現れて ニコニコしながら舞い降りてきて 強張った表情で立ち尽くすおじさんの側に寄って来て「こっちよ。」と 促すように後ろに振り返って おじさんもその人に付いて行くような光景が見えました。
その女性は おじさんの知っている女性で、前の亡くなった奥さんのようでした。姿は20代前半みたいに すごく細身できれいな人でした。ニコニコとして おじさんを安心させるかのように手を引いて連れて行ってあげていました。
亡くなった奥さんは 45歳で病死されたそうです。おじさんはもう75歳を超えていましたので 久しぶりのご対面という感じです。私の母とのことも承知で
「いい人生を迎えられたわね。」
そんな印象を おじさんに伝えているようでした。
そんな映像を脳裏で見ながら 目の前では 涙で別れを惜しんでいる家族を見ていました。
お葬式が済んで 数週間が経過したあるお天気の日、田植えを手伝いながら ふと おじさんのことを思い出していました。
「そういえば ジャムパン、よく食べていたなぁ。」と 思いながら 目を閉じて 美味しそうなジャムパンを思い描きます。
「この春取れた新鮮なイチゴで作った ジューシーなイチゴジャムが中に入ってるよ。パンも フワフワで超美味しいよ〜。」
と言いながら 空高くポーンとテレポーテーションするかのようなイメージで あちらの世界に居るおじさんの手元に飛ばすイメージをしました。
「そちらの世界でも ジャムパンあるかもしれないけど このジャムパンは 一味違うよ。よだれが出るほど めちゃめちゃ美味しいよ〜。ほら〜。」
と 言葉を添えながら もうひとつ、そしてもうひとつと おじさんの手元に渡すようなイメージをしました。
『おっほっほ。』
「そんなことも出来るんかいな。」というような おじさんの笑顔がイメージ出来ました。
おじさんのニコニコが見えたので 私も一緒になってニコニコしていました。
さて、その晩。
おじさんが夢に出てきました。おじさんの三番目の娘さんの顔がうかびます。結婚式の様子が出てきて、
おじさん)「結婚式に 父親の席に立ってあげられなくて それだけが 心残りやった。可哀相なことをしたなぁ。ほんまに悪かったなぁ。」
私)「あぁ そうやったんか・・・。」
(後で母から 娘さんは 結婚式はあげず 入籍だけ済ませていた、と聞きました。)
次に 私の母とおそろいで付けていたブレスレットが浮かびます。私が作成したものなのですが おじさんのブレスの紐が千切れそうになっていて それを形見として母が預かり、直して欲しいと私が預かっていて すっかり忘れていて。
おじさん)「これ、直して はよう渡してやってなぁ。(母が)待ってるから。」
私)「あ、そうやった。忘れてた。直したら渡しておくわ。了解。」
おじさんは 遠くを見渡すようにしながら 深呼吸しているようにも見えました。
私)「他に 何かメッセージは?」
おじさん)「おにいちゃん おねえちゃん(長女、長男)も、(自分の為に色々と)ようしてくれた。ありがとう。(母にも ずっと看病してくれて)ほんまに感謝してる。」
そして 深い世界観で
おじさん)「良い事も・・・ 悪い事も・・・ みーーんなに感謝してる。」
そんな言葉を残して ニコニコしながら静かに空へ戻っていきました。
で、そのことを母に話したら、
母)「(自分の)夢には一切出てこんけど・・・。」
と いいながら ちょっと考えるようにうつむき 母用にサイズ直しした、おじさんのブレスレットを腕につけて それを触りながら「ふふ。」と笑っていました。
最後に おじさんに約束したことがあります。そのことは 母にも内緒ですが。
私)「(母が)逝く日になったら、きっと怖がるだろうから ニコニコ笑顔で迎えに来てあげてね。」
すると おじさんは 満面の笑顔で 「うんうん。」と うなづいていました。
[PR] 広告