おうちBAR開店

本格的なパーティー料理から手抜きお手軽料理まで、私のキッチンから発信します。毎日の出来事を含めて楽しくご紹介。

噂の「吉い」初訪問

2016年12月06日 | お出かけ
長〜い原稿にカンマを打てたので
しばし小休止。
決してピリオドではありません^^;



さて、先日希少なプラチナシートに
有難くも座らさせていただきました。
予約が取れないことで有名な
名古屋新栄の「吉い」さんです。
お招きいただいたSさんから
「お友達が同日に予約しているみたい」
とは聞かされておりましたが
お店に入り、まあびっくり!
カウンターを占拠する全員が友人でした。
類は友を呼ぶ、美食は食いしん坊を呼ぶ(笑)


ビールで乾杯していよいよお食事へ。



梭子魚のポン酢

鮮度の良い梭子魚をさっと湯引きし
芹(三ッ葉?)とともにポン酢で和えています。
塩加減が酒飲みのツボをギュッと指圧。
お酒なしでは考えられない味です。
幸先のいいスタートだわ。




師崎の真鯛お造り

鮮度抜群キトキト状態。
臭みなど0.1%もありません。
コリッとした歯ごたえと
上品な甘さが口内に広がります。
状態のいい本山葵も本山葵フェチ泣かせ。
腐っても鯛とは言いますが
鯛はおろし立てから熟成したものまで
様々な魅力を感じさせてくれる
万能選手ですね。



梭子魚の炙り

梭子魚アゲイン。
同じ食材ですが
魅力の引き出し方が全然異なります。
水分の多い梭子魚は傷んだり身が割れやすいため
開きにするか塩焼きにするのが関の山。
しかしこれは抜群の鮮度なので
超レア炙りでもいただけるのです。
この美味しさは鮮明な記憶となって
脳裏にしっかりインプットされました。
アウトプットは難しそうですが…



喉黒の焼き物

皮をカリっと焼き上げながら
中にジューシー感を残すことを忘れません。
遠火でじっくり焼くことで
旨味が前面に引き出されていました。



蕪蒸し

お魚はグジだったかな?
冬の京料理といえば蕪蒸し。
大学時代にアルバイト先の割烹で
作り方を教わったものです。
蕪を閉じる白身の加減が非常に難しく
緩すぎてもダメ、硬すぎても台無し。
ダメと台無し間のスイートスポットが
この上なく狭いので
感性と技がモノを言う料理なのです。
吉いさんの蕪は淡雪のようにふんわりなめらか。
濃いのに野暮ったくない出汁も好印象でした。



白子と牛のすき焼き風

自分では思いつかない組み合わせ。
割り下がやや甘めでしたが
意外性のある食材同士の妙に
また一つお勉強ができました。



秋刀魚大根ご飯

これまた意外性のある組み合わせ。
しっかり焼いた秋刀魚と
炒めて甘みを引き出した
賽の目切りの大根の相性に驚きました。
秋刀魚脂と炒め油によるオイリー危機を
爽やかな大葉が世界観をガラリと変え
いい仕事をしてくれるのです。
「おかわりありますよ」のお声掛けに
子沢山家庭の食べ盛り坊主みたく
お茶碗を真っ先に差し出す我々(笑)
この一品も脳裏に深く刻まれました。



黒蜜寒天

食後にちょうど良い甘味です。


プラチナシートと聞き
ゴチゴチに緊張してお邪魔しましたが
物腰がマシュマロ並みにやわらかい女将さんの
アットホームな雰囲気作りとおもてなしに
肩の力がスッと抜けました^^
寡黙に食材と対峙する大将からは
愛情と熱意がひしひしと伝わってきます。
奇をてらわない食材選びと調理法に
大将の実直な人柄が表れていました。
みなさんに愛される理由が
私なりに理解できた気がします。


お誘いくださったSさん、
本当に有難うございました。
宣言通り飲むペースが速過ぎて
申し訳ございませんm(_ _)m

橋渡ししてくれたYっ子ちゃん、有難う^^
飲むペースが一緒過ぎる貴女を他人とは思えません(笑)



ご馳走様でした!

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