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破天荒次男 2

2017-06-14 14:25:07 | 日記
『どこ!』

『あっち!』

その二言のみで鍵も閉めずにサンダルで走り出した。



心臓が胸を突き破るんじゃないかってくらいドカドカする。

(大丈夫。大丈夫。落ち着け落ち着け)
と自分に言い聞かせた。


見えた。泣き声も聞こえる。

野球のヘルメットをかぶったまま、大きいリュックを背負ったまま道路に破天荒が倒れていた。



『お母ちゃんきたからもう大丈夫だから』って言いながら破天荒に近づくと、破天荒の左の腕はぐんにゃりありえない方向に曲がっていた。もうどう曲がっているのかわからない。

一瞬にして(折れてる。入院レベルだ。)と思った。


ふぅーっと大きく息を吐いて自分を落ち着かせてヘルメットを取り、リュックを取ってあげた。

破天荒が転んだ時、近くにいた同級生のお父さんが
『救急車を呼びましたから、僕が抱きますからお母さんはそこに座って』と破天荒を抱えて私の上に破天荒を乗せてくれた。

『大丈夫。大丈夫。お母ちゃんここにいるから。もう大丈夫。お母ちゃんいるから大丈夫』


兄貴が視界に入った。
『お母ちゃんごめんなさい。俺が一緒にいたのに守れなかった。ごめんなさい。野球できなくなっちゃったらどうしよう。俺がいたのに怪我させちゃってごめんなさい』

何度も何度も兄貴は言っていた。


続く。

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