はじめのい〜っぽ

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破天荒次男 6

2017-06-14 23:47:31 | 日記
先生の説明も一通り終わって病室を出ると、廊下にお父ちゃんと兄貴がいた。

兄貴は小さなバックにゲームと破天荒のお気に入りの枕とぬいぐるみをギュウギュウに詰めて待っていた。
兄貴は5歳の時、扁桃腺の手術で入院してるから自分なりに入院する時に必要なものを考えて持ってきてくれたんだと思うと…
グッときた。

『入院しなくて大丈夫だって!帰れるって!』って言ったら兄貴がポロポロ泣き出した。

お父ちゃんは電話しに外に出て行った。

兄貴と2人になった。

『ごめんね。辛い思いさせたね。ごめんね。辛かったでしょ。あんたにばっかり苦しい思いさせたね。』
そう言うと兄貴がポロポロと泣き出した。

『俺がちゃんと見てなきゃいけないのに。お母ちゃんごめんなさい。俺がちゃんと見てなかったから、あいつに怪我させちゃった。ごめんなさい。ごめんなさい…俺、弟なんていらないって思ってた。うるせー、うぜーって思ってた。だけど俺にとってあいつは大切だった。なんかあったら、これであいつになんかあったら…俺生きてけなかった。』
またそう言って泣いていた。


転んで腕がポッキリ折れて痛かったのは弟。
でも…
側にいて心がポッキリ折れて痛かったのは兄。

まだ11歳の兄に8歳の破天荒弟を任せ、弟には怪我をさせ、兄の心を折ってしまった母親は、母親失格だと…
ごめんなさいは私の方だ。
『ごめんね。ごめんね。ごめんね…』

私も何度も兄貴に謝った。


麻酔から覚めた破天荒が最初に言った言葉。
『ごめんなさい』

6月11日。
長い長い1日だった。

雨の降る夕方。野球の帰り道。破天荒は道路に立ってる標識のポールをよけきれずに自転車のハンドルがポールにぶつかり転倒。
左前腕2本骨折。



左側に寝ている弟。
右側に寝ている兄。
2人の頭を撫でながらやっと1人でほっとした瞬間、涙が止まらなかった。


命の大切さ。家族の大切さ。
親とは。兄弟とは。
家族が健康でいられること。
ごめんなさいの意味。
お願いねという言葉の重さ。


6月11日。
長い長い1日だった。

終わり
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