猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

スティーブ・ジョブズ(2015年)

2016-12-24 13:03:02 | 日記
2015年のアメリカ映画「スティーブ・ジョブズ」。
1984年。スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)は激怒していた。Macintosh発表会の
40分前、本番で「ハロー」と挨拶するはずのマシンが黙ったままなのだ。マーケティング担当の
ジョアンナ(ケイト・ウィンスレット)はカットしようと説得するが、ジョブズは折れない。そこへ
ジョブズの元恋人・クリスアン(キャサリン・ウォーターストン)が、5歳の娘リサを連れて現れる。
認知しようとしないジョブズに抗議に来たのだ。公私共に緊張感が高まる中、ジョブズは焦る。

2013年のアシュトン・カッチャー主演の「スティーブ・ジョブズ」はジョブズ氏がアップル社を
立ち上げて成功するまでを描いた映画だったが、こちらはプレゼンとジョブズ氏の父性についての
物語である。何度かのプレゼンを行うが、いつも直前になって何事が起きるのだ。ジョブズ氏
役のマイケル・ファスベンダーもいいが、マーケティング担当役のケイト・ウィンスレットの演技
はさすが。本当にこの人は何を演じてもうまい。
ジョブズ氏の元恋人で娘も母親・クリスアンは、度々ジョブズ氏の職場に押しかけてくる。娘と
言ってもジョブズ氏は認めていないのだが。2013年版でもそういうやり取りのシーンがあって、
「自分の子供だと認めないなんて、ジョブズさんってひどーい」と思ったものだが、この映画を
観ていると気持ちが変わってきた。ジョブズ氏は子供を認知してはいないが、養育費は払い
続けているのだ。なんだか変わった人である。家も買ってあげている。それでもクリスアンは
金が足りないから家を売ろうかと思っている、と言うのだ。クリスアンはジョブズ氏が娘のため
に送っているお金で旅行に行ったりしているのだ。子供の父親が金持ちだからといって、子供
をダシに金を巻き上げようとしているとしか思えない。私はクリスアンに本当に憎しみを感じた。
それでも子供は母親をかばうんだなあ。大学生(ハーバードだそうだ。父親に似て頭がいいん
だな)になったリサ(パーラ・ヘイニー=ジャーディン)は「ママは副鼻腔炎だから治療費がいるの」
と言うが、ジョブズ氏は「彼女は10何年も前から副鼻腔炎だ」と返すシーンがある。母子家庭で
育ってきたリサが母親をかばうのは仕方のないことなのか。
2013年版、2015年版の映画を観てきて思ったのだが、ジョブズ氏は発達障害があったのでは
ないだろうか?明確に描かれてはいないが、他者とコミュニケーションを取るのが苦手、協
調性のなさ、こだわりの強さ。発達障害があったのではないかと私は思う。共同経営者で友
人のウォズをも怒らせてしまっている。
ラストは感動的。「ああ、iPodってああやってできたのかあっ!」と必ず感動するはず。そして
それに続くシーン。ジョブズ氏が今も生きていたら、何を作っていただろう。本当に、生きてい
て欲しかった。



良かったらこちらもどうぞ。
スティーブ・ジョブズ(2013年)




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2 コメント

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Unknown (尾崎杏子)
2016-12-26 09:28:15
コメントありがとうございます。ラストシーンとても良かったですよね。ウルッとしました(笑)
Unknown (ともちん)
2016-12-25 21:02:27
こんばんは(ФωФ)観ました🎵最後お父さんの顔になったのが感動的でした。ケイトさんとの関係は何かいいなぁ~と思いました。面白かったです😃

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