猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

カンバセーション 盗聴

2016-08-28 07:19:47 | 日記
1974年のアメリカ映画「カンバセーション 盗聴」。
サンフランシスコ在住の盗聴のプロフェッショナル、ハリー・コール(ジーン・ハックマン)。
通信傍受の権威としての輝かしい名声とは裏腹に、彼の生活は孤独そのものだった。
それは他者の秘密を盗み聞きする盗聴という仕事を生業にしていながら、ハリーが
自らのプライバシーの保持に異常に気を遣っているからだった。ハリーはある日、大企
業の取締役からの依頼を受けて、雑踏の中で密会する男女2人組の会話を盗聴する。
長年の経験から好奇心を捨て、淡々と仕事をするハリー。だが翌日、ハリーは依頼主
への疑念から自らのポリシーを破り、録音テープを再生する。すると、殺人事件をほの
めかす声が記録されていた。

フランシス・フォード・コッポラ監督のサスペンス映画。地味~だがおもしろかった。盗聴
を仕事にしている人がいるということに驚いた。映画とかの世界だけのものだと思って
いたが(これも映画だが)、実際にいるんだなあ。普段は盗聴した内容には興味を持た
ずに仕事をしているハリーだが、依頼主に不審なものを感じ、初めて録音した声を聞く。
それからハリーは事件に巻き込まれてしまうことになる。
ジーン・ハックマンの演技はさすが。命を狙われ、恐怖の中で戦うハリー、観ていてハ
ラハラし、惹き込まれる。この人顔は地味なんだけど演技力がやっぱり凄い。若い時の
ハリソン・フォードが悪役で出演していたが、まだ売れていない頃なのだろうか?多分
30歳ちょっとくらいだと思うが、まだ青年ぽくて、「若~い!」と思った。
この映画はカンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したが、興行的には失敗したら
しい。ちょっと地味過ぎたのかな?こういうじっくり観るタイプのサスペンス映画、私は
好きだけれども。カンヌとかアカデミー賞とか、意外な作品が選ばれたりする。去年の
アカデミー賞は「バードマン」だったが、私は断然「イミテーション・ゲーム」に受賞して
欲しかった。バードマンなんたらは観ていないのだが、絶対イミテーション・ゲームの
方がいい映画だと思うのだ(根拠のない自信)。去年のカンヌでは「ディーパンの闘い」
というフランス映画がパルム・ドールを受賞したが、本命はイタリアの映画だと言われ
ていたらしく、記者たちからブーイングが起きたそうだ。この「ディーパンの闘い」、私は
映画館で予告を観たが、あまりおもしろそうではなかったなあ。感動系の物語のよう
だったが、全然興味がわかなかった。そういうこともあるものだ。



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