栃木発「ちゃりあん」ブログ

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日光けっこう! 中禅寺湖の周りをぐるり1周歩いてみた② 阿世潟付近 2012.08.26

2012年08月30日 21時35分20秒 | 日記
山を歩き始めた最初の頃

僕は歩きながら独り言を大きい声で

しかもゼイゼイ言いながら発していた。


それは「実況レポート」をしているが如く。


一瞬開けた景色に「うわぁ」と絶叫し


落ちてるゴミを見かければ

「これはダメだわ」とため息をついて落胆する。。。


まぁ、すれ違った人は「独り言」を聞いて

さぞかし奇人に驚かれることだろう。


そんな僕も


この中禅寺湖では


かなりトーンが低い。


緊張度合いが半端ではない。


しつこいようだが


「クマ」のせいである(笑)


無音・・・


それが後々大変なことになるのである。




8時41分。

木の間から男体山が見える。

いつもなら深呼吸でもして

「一人じゃもったいない」なんてつぶやいているだろうけど

熊鈴を鳴らしながらの「懸命な」撮影。。。

ぶれるはぶれる。。。

1枚じゃ決まらず、あせるはあせる。。。

なにやってんだか。



道も狭くなり

本格的な登山道になります。

上りが多い印象。


左は高い崖。右は低い崖。

湖面は遠く下にあります。


波の音も聞こえますが

時折、鳥がはばたく音に間違えます。



森の中にひっそりとログハウス風の家が建っていました。

別荘のようですが

人影はみられません。



僕の歩く時の「熊鈴」とややズレて反響したような音になったと思ったら

前にご夫婦が歩いていました。

熊鈴とラジオ。


すごい味方登場です(嬉)


しばらくクマは安心です。


ほっとすると疲労がどっとあふれ出します。

できる限りついて歩くことにしました。



8時55分。

民宿 半月山荘。

手前で軽トラが追い越して行ったと思ったら

ここのご主人でした。


許可された自動車も

これ以上は奥には行けません。

※ここまでの歩行距離は 3.0キロ。 標高は1269メートル地点 ※



左側に民宿専用の駐車スペースがあり

それを越えるとゲートがあります。

完全なる歩行者専用。

もうリタイアは許されません。


さらなるプレッシャーが僕を襲います。


でも


チャレンジはあきらめるわけにはゆきません。

進みます。



キャンプ禁止エリアの標識。



石が敷かれているのは「増水時に川が横切る」ことを意味する。

枯れ沢は晴れていれば何ともないが

雨が降ると前に進めなくなることさえある。


この時は天気は心配していなかったが


このところの日光は夕立が多い。

雨が後半降らないことを祈る。



今回の「半分」

通過予定が12時である「千手が浜」。

そこには人がいる。

ちょうどランチタイムになる。


いまはそこを目指すあるのみ。


クマを食うか

クマに食われるか・・・


持久戦はもうはじまっているのである。


ちなみに目標まで10.8キロ。

ここから約500メートルおきに「標識」があるらしい。

安心して進もう。



道の狭いアップダウンもあれば

急に広くなって

「森の散歩道」のような空間にでることもある。



すでに歩かれた「先人」のブログによると

「同じ風景でストレスがたまる」とあったが

その意味がよくわかる。


初めは深緑に美しさを感じていたが

ずっと同じ風景の連続。。。


まるでグルグル同じ場所を周回しているような錯覚。

晴れて気温も上昇。

いくら30度にはならないとはいっても

森に遮られ

風があまり当たらないことも

疲労を感じさせた。


撮影で立ち止まるたびに「左手の熊鈴」を鳴らし続ける・・・


思ったより疲れが速い。



ちなみに中禅寺湖の眺めはこんな感じ。

湖面が見られるのはほんの一部。

大半は


ボートに手を振ることもできない森のなか。



やや開けた空間で

僕の目に飛び込んできたのが「落書き」だ。

悲しい。

ストレスで僕は当たり散らす。

「北口 浩」さん、不名誉な記録を僕があなたにかわって世界にお伝えしますからね!

落書きは国立公園内ですから違法行為で罰せられます。

マネはぜったい止めよう!



青い空、白い砂浜・・・

4.1キロ地点。

砂浜から男体山が正面に見えた。

9時12分。


ここで

一度は抜かした・先ほどのご夫婦に追い越された。



湖に浮かぶ人口島「上野島」が見えた。



ちょっとだけプライベートビーチ状態。



前を進むご夫婦が休憩をしていた。

僕が合流すると奥様が「ナシ」を差し入れてくれた。

9時23分。

ここが「阿世潟」。

4.6キロ通過。

標高は1290メートル地点。


ご夫婦は矢板市から。

もう日光の山はほぼ登頂したそうだ。

今日は「一周」ではなく

ここから「社山」(サザン)に登られるそう。

つまり

ここでお別れ。


また一人になっちゃった。。。



地図でいうと

中禅寺湖の南端。

まだ1/4にも達していない。。。

大丈夫か?俺。。。



こうしてご夫婦は左の道、社山へ行きました。

僕は反対。湖畔沿いを西へ進みます。



いざ千手ヶ浜へ。



立派な橋が架けられています。

水はありません。



9時33分。

岩がゴロゴロの海岸にでました。

チェーンソーのような音が聞こえたので

人恋しくなり

飛び出した。


湖面の奥

ちいさくボートがありました。

手を振っても

わかりません。

ここで5.8キロ。



ズームで拡大。

よくみると

他にも数隻確認できます。



再び上り。

道はさらに険しくなります。



途中で気づいたのですが

この「赤いブイ」。

実は測量用なのですが

「道に迷わないための目印」になります。


湖畔を歩けば迷わないのでは?

と思うかもしれませんが

湖に沿って歩くと

必ず岩場の「行き止まり」があり

また戻ることになります。


逆に山沿いは

同じ風景ばかりで

方角だけを頼りにすると

違う方向の谷に紛れ込んだりしてしまいます。


中禅寺湖。

思ったよりハードです。

まだまだ続きますが

先はほんとうに長いです。

続く




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