
小川孝信(玉木宏)は、藤原道子(綾瀬はるか)、堀田イト(多部未華子)とこれまでの事柄を整理した結果、鼠の“運び番”が、小治田史明(児玉清)だと確信する。そして翌日、学校に一番乗りで出勤すると、正体を裏付ける証拠になるものはないかと教頭室を物色するが、何も見つけることができない。そんな小川を、ちょうど出勤してきた体育教師の前村さおり(キムラ緑子)が見てしまう。
神無月の終わりが迫り焦る小川に、藤原は小治田を直接尋問するのがいいと言うが、そんなことをしてもうまく言い逃れるだけだと小川は答える。
鹿男あをによし 第八話
〜世界で一つのみの物があるなら〜
そんな折、前村が小治田に小川の不審な行動を報告し、無くなっているものはないかと尋ねる。すると、小治田は純金の懐中時計が見当たらないことを明かすが、同僚を疑うべきではないと言い、この件を口外しないようにと前村に約束させる。
授業を終えた小川が職員室に戻ると、雰囲気がどうもおかしい。前村、学年主任の溝口昭夫(篠井英介)、古文教師の名取良一(酒井敏也)らが、小川を避けるようにするのだ。福原重久(佐々木蔵之介)から噂を聞いた藤原が小川に確かめると、教頭室に忍び込んだことは認めたが、何も盗んでいないと言う。そして、今は自分の疑いを晴らすよりも“目”を取り返すことが先決だと言い、小治田を追い詰めるためにも、自分を敵だと思っている長岡美栄(柴本幸)の誤解を解きに行こうと藤原を促す。
京都女学館へやってきた小川、藤原、堀田を目の前に、長岡は不信感をあらわにする。すると堀田が「先生は、狐の“使い番”なんでしょう?」と切り込むが、長岡は答えず、こんなおかしな話に生徒を巻き込むのはどうかしていると、小川を非難するように見る。すると、堀田は長岡を見据えて「私は鹿の“使い番”です」と、自身の正体を明かす。そこで小川は、長岡が“目”を渡した相手は小治田なのではと迫るが、長岡は認めない。
その後、鹿に一連の出来事を報告した小川は、鹿から鼠の“運び番”が鼠に逆らい、“目”を手放そうとしないらしいと聞く。“目”は人間が持っていても何の効果もない、ガラクタ同然のものだと鹿は不思議がるが…。
翌朝、相変わらず重苦しい空気のなか、小川は前村からさらに泥棒の嫌疑をかけられてしまう。それでも小川は耐えるが、藤原は我慢ができず前村に食ってかかる。それに前村が反論し、ふたりは言い合いに。すると、小治田がきて自分が悪かったと頭を下げる。懐中時計が無くなったことを思い出してつい、軽はずみな発言をしてしまったと言うのだ。そして、小川に向き直ると、前の職場でもトラブルがあり神経衰弱と言われていたことを指摘。もっと気楽に構えて教師という仕事を楽しんでほしいと言い、小川がとりあえず頷くと、この件は落着したと教師たちに語りかける。この寛大な態度に、教師たちはさらに小治田への信頼を高め、小川はますます厳しい立場に立たされる。
その日の夕方、藤原は京都女学館に再び長岡を訪ねると、小治田の企てにより小川が窮地にいることを話す。小治田に信頼を寄せる長岡は信じられないと言うが、藤原は説得を続ける。必死に訴える藤原に長岡は、なぜそこまで小川を信じられるのかと尋ねる。すると、藤原は長岡を見つめ、小川が嘘をつくような人ではないからと言う。藤原の真っ直ぐな気持ちに何かを感じた長岡は、去り際の藤原を呼びとめると「小川先生のことが好きなのね?」と確認するように言う。藤原は何の衒いもない笑顔で「はい」と答える。
翌日、小川は藤原、堀田と古墳時代の展示物がある研究所などを訪ね、“目”の手がかりを探す。3人は、小治田が手放そうとしないのだから“目”は、小治田が専門に研究する邪馬台国に関係するものだろうと推測。
“サンカク”と呼ばれ、邪馬台国にからむ物――。
藤原も自分の知識を総動員するが、なかなかそれらしいものに行き当たらない。そんななか、以前にも訪れた黒塚古墳にやってくる。資料室に展示された銅鏡を見るが、それはどれも円形で3人は沈黙してしまう。そんなとき堀田が何気なく、黒塚古墳の銅鏡は卑弥呼に贈られたものなのかと尋ねる。この質問で火が付いた藤原は、戦後に発見された銅鏡の“鏡背”に彫られている銘文に、卑弥呼が生きていた年代と一致する年号が刻まれたいたことから、卑弥呼に贈られたとされる百枚のうちの一枚かもしれないと推測されていたこと、しかし、現在ではその信憑性が疑問視されていることなどを教える。そして、実際に触れられる銅鏡のレプリカを掲げて言う。この銅鏡をピザのように切ったとして、それを横から見ると外周の縁が尖っているのが特徴なのだと。
そこが三角形になるうえ、“鏡背”に神獣が彫られていることから、この銅鏡が「三角縁神獣鏡(さんかくぶち・しんじゅうきょう)」と呼ばれていると満足そうに話す。
“サンカク”という言葉に衝撃を受けた小川は、小治田が手放そうとしないものが、本物の「三角縁神獣鏡」、つまり世界に一枚しか存在しない卑弥呼の鏡だということを確信、すべてを理解する。
その後、鹿に会いにいった小川と堀田は、藤原のおかげで謎が解けたことを報告、これから小治田に会って、“目”のありかを聞き出すと宣言する。そして、確認したいことがあると言うと、鹿たちが鎮めの儀式を行うのは、卑弥呼に頼まれたからではないのかと尋ねる。鹿はそれには答えずに「日本を救うんだ、先生」とだけ言うが、その言葉に、確信を得たように小川はうなずく。そして、堀田と遠くから様子を見守っていた藤原に声をかける。ふたりを追うように小走りでやってきた藤原が鹿の前を通った瞬間、ふいに「おい」と声がする。藤原はビクリとして足を止め、怪訝そうに辺りを見回してから鹿をうかがい見ると、鹿が口を開いた。「よくやった」と。
早速、3人は小治田がいる「奈良文化財研究所」にやってくる。突然の来訪にも余裕を見せる小治田だったが、小川と堀田が自分の正体を明かし、問題の核心に迫ると少しずつ顔色を変えていく。そして小川が、卑弥呼の鏡があれば、邪馬台国畿内説を説く小治田の論文を裏付けることになり、それは考古学界を揺るがす歴史的な発見になるのだろうと核心を突く。小治田は、もしそんなことがあれば自分は絶対に鏡を手放さないが、実際にはそんな幸運は手にしていないと、どこまでもしらを切る。
そんな小治田を前に、どう出るべきかと小川が考えを巡られていると、ふいに「渡しましたよ」と声がする。長岡だ。長岡は、“狐のは”で、小治田に“目”を渡したことを認め、しかし、渡す相手を間違っていたようだから、返して欲しいと小治田に迫る。もはや、言い逃れはできないはずなのに、どこか余裕さえ漂わせると小治田は、自分が鼠の“運び番”であると言い、負けを認めた。そして、小川たちを見渡し、よくここまでたどり着いたと、労うように言うと――。
不審犯、小川先生。
小川先生…つくづく縁のない人ですねぇ。
というか、前村先生…それを見たなら「小川先生、何をやっているんですか!」と大声張り上げても良いと思うんだけど。
省かれてしまう担任。
あ、職場虐めだ。
先生達…そんな苛めしなくても( ̄△ ̄;)
なんか大人としてみっともないですよ。
でも、これが職場苛めの現状なのだからつらいわ。
がらくた同然の物。
う〜ん、最期まで見てからだと、確かに、“サンカク”は“たいていの人はがらくた”ですよね。
でも、人によっては“ものすごい貴重な物”だしね。
小治田先生…。
酷い…まさかここで神経衰弱をばらしてしまうとは。
これも先生の策略の内ッてか。
三角縁神獣鏡。
これも意外だったなぁ…。
歴史上に出てくる物が“関連する”なんてね。
この言葉は聞いたこと無いから、たぶん大学生になったらいやでも習う物かも。
犯人はあなたです!
やはりあなただったんですね…小治田先生。
小治田先生にとっては“サンカク”はあまりにも手放したくない代物
だとしたら、そう簡単にあげるわけにはいかないよねぇ?




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神無月の終わりが迫り焦る小川に、藤原は小治田を直接尋問するのがいいと言うが、そんなことをしてもうまく言い逃れるだけだと小川は答える。
鹿男あをによし 第八話
〜世界で一つのみの物があるなら〜
そんな折、前村が小治田に小川の不審な行動を報告し、無くなっているものはないかと尋ねる。すると、小治田は純金の懐中時計が見当たらないことを明かすが、同僚を疑うべきではないと言い、この件を口外しないようにと前村に約束させる。
授業を終えた小川が職員室に戻ると、雰囲気がどうもおかしい。前村、学年主任の溝口昭夫(篠井英介)、古文教師の名取良一(酒井敏也)らが、小川を避けるようにするのだ。福原重久(佐々木蔵之介)から噂を聞いた藤原が小川に確かめると、教頭室に忍び込んだことは認めたが、何も盗んでいないと言う。そして、今は自分の疑いを晴らすよりも“目”を取り返すことが先決だと言い、小治田を追い詰めるためにも、自分を敵だと思っている長岡美栄(柴本幸)の誤解を解きに行こうと藤原を促す。
京都女学館へやってきた小川、藤原、堀田を目の前に、長岡は不信感をあらわにする。すると堀田が「先生は、狐の“使い番”なんでしょう?」と切り込むが、長岡は答えず、こんなおかしな話に生徒を巻き込むのはどうかしていると、小川を非難するように見る。すると、堀田は長岡を見据えて「私は鹿の“使い番”です」と、自身の正体を明かす。そこで小川は、長岡が“目”を渡した相手は小治田なのではと迫るが、長岡は認めない。
その後、鹿に一連の出来事を報告した小川は、鹿から鼠の“運び番”が鼠に逆らい、“目”を手放そうとしないらしいと聞く。“目”は人間が持っていても何の効果もない、ガラクタ同然のものだと鹿は不思議がるが…。
翌朝、相変わらず重苦しい空気のなか、小川は前村からさらに泥棒の嫌疑をかけられてしまう。それでも小川は耐えるが、藤原は我慢ができず前村に食ってかかる。それに前村が反論し、ふたりは言い合いに。すると、小治田がきて自分が悪かったと頭を下げる。懐中時計が無くなったことを思い出してつい、軽はずみな発言をしてしまったと言うのだ。そして、小川に向き直ると、前の職場でもトラブルがあり神経衰弱と言われていたことを指摘。もっと気楽に構えて教師という仕事を楽しんでほしいと言い、小川がとりあえず頷くと、この件は落着したと教師たちに語りかける。この寛大な態度に、教師たちはさらに小治田への信頼を高め、小川はますます厳しい立場に立たされる。
その日の夕方、藤原は京都女学館に再び長岡を訪ねると、小治田の企てにより小川が窮地にいることを話す。小治田に信頼を寄せる長岡は信じられないと言うが、藤原は説得を続ける。必死に訴える藤原に長岡は、なぜそこまで小川を信じられるのかと尋ねる。すると、藤原は長岡を見つめ、小川が嘘をつくような人ではないからと言う。藤原の真っ直ぐな気持ちに何かを感じた長岡は、去り際の藤原を呼びとめると「小川先生のことが好きなのね?」と確認するように言う。藤原は何の衒いもない笑顔で「はい」と答える。
翌日、小川は藤原、堀田と古墳時代の展示物がある研究所などを訪ね、“目”の手がかりを探す。3人は、小治田が手放そうとしないのだから“目”は、小治田が専門に研究する邪馬台国に関係するものだろうと推測。
“サンカク”と呼ばれ、邪馬台国にからむ物――。
藤原も自分の知識を総動員するが、なかなかそれらしいものに行き当たらない。そんななか、以前にも訪れた黒塚古墳にやってくる。資料室に展示された銅鏡を見るが、それはどれも円形で3人は沈黙してしまう。そんなとき堀田が何気なく、黒塚古墳の銅鏡は卑弥呼に贈られたものなのかと尋ねる。この質問で火が付いた藤原は、戦後に発見された銅鏡の“鏡背”に彫られている銘文に、卑弥呼が生きていた年代と一致する年号が刻まれたいたことから、卑弥呼に贈られたとされる百枚のうちの一枚かもしれないと推測されていたこと、しかし、現在ではその信憑性が疑問視されていることなどを教える。そして、実際に触れられる銅鏡のレプリカを掲げて言う。この銅鏡をピザのように切ったとして、それを横から見ると外周の縁が尖っているのが特徴なのだと。
そこが三角形になるうえ、“鏡背”に神獣が彫られていることから、この銅鏡が「三角縁神獣鏡(さんかくぶち・しんじゅうきょう)」と呼ばれていると満足そうに話す。
“サンカク”という言葉に衝撃を受けた小川は、小治田が手放そうとしないものが、本物の「三角縁神獣鏡」、つまり世界に一枚しか存在しない卑弥呼の鏡だということを確信、すべてを理解する。
その後、鹿に会いにいった小川と堀田は、藤原のおかげで謎が解けたことを報告、これから小治田に会って、“目”のありかを聞き出すと宣言する。そして、確認したいことがあると言うと、鹿たちが鎮めの儀式を行うのは、卑弥呼に頼まれたからではないのかと尋ねる。鹿はそれには答えずに「日本を救うんだ、先生」とだけ言うが、その言葉に、確信を得たように小川はうなずく。そして、堀田と遠くから様子を見守っていた藤原に声をかける。ふたりを追うように小走りでやってきた藤原が鹿の前を通った瞬間、ふいに「おい」と声がする。藤原はビクリとして足を止め、怪訝そうに辺りを見回してから鹿をうかがい見ると、鹿が口を開いた。「よくやった」と。
早速、3人は小治田がいる「奈良文化財研究所」にやってくる。突然の来訪にも余裕を見せる小治田だったが、小川と堀田が自分の正体を明かし、問題の核心に迫ると少しずつ顔色を変えていく。そして小川が、卑弥呼の鏡があれば、邪馬台国畿内説を説く小治田の論文を裏付けることになり、それは考古学界を揺るがす歴史的な発見になるのだろうと核心を突く。小治田は、もしそんなことがあれば自分は絶対に鏡を手放さないが、実際にはそんな幸運は手にしていないと、どこまでもしらを切る。
そんな小治田を前に、どう出るべきかと小川が考えを巡られていると、ふいに「渡しましたよ」と声がする。長岡だ。長岡は、“狐のは”で、小治田に“目”を渡したことを認め、しかし、渡す相手を間違っていたようだから、返して欲しいと小治田に迫る。もはや、言い逃れはできないはずなのに、どこか余裕さえ漂わせると小治田は、自分が鼠の“運び番”であると言い、負けを認めた。そして、小川たちを見渡し、よくここまでたどり着いたと、労うように言うと――。
不審犯、小川先生。
小川先生…つくづく縁のない人ですねぇ。
というか、前村先生…それを見たなら「小川先生、何をやっているんですか!」と大声張り上げても良いと思うんだけど。
省かれてしまう担任。
あ、職場虐めだ。
先生達…そんな苛めしなくても( ̄△ ̄;)
なんか大人としてみっともないですよ。
でも、これが職場苛めの現状なのだからつらいわ。
がらくた同然の物。
う〜ん、最期まで見てからだと、確かに、“サンカク”は“たいていの人はがらくた”ですよね。
でも、人によっては“ものすごい貴重な物”だしね。
小治田先生…。
酷い…まさかここで神経衰弱をばらしてしまうとは。
これも先生の策略の内ッてか。
三角縁神獣鏡。
これも意外だったなぁ…。
歴史上に出てくる物が“関連する”なんてね。
この言葉は聞いたこと無いから、たぶん大学生になったらいやでも習う物かも。
犯人はあなたです!
やはりあなただったんですね…小治田先生。
小治田先生にとっては“サンカク”はあまりにも手放したくない代物
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