元・副会長のCinema Days

映画の感想文を中心に、好き勝手なことを語っていきます。

尾道に行ってきた。

2015-05-07 06:22:10 | その他
 連休を利用して広島県尾道市に足を運んでみた。私は若い頃に旅行したことがあるが、同行者(嫁御)は初めて。この時期、メジャーな観光地はどこも混雑しているので、尾道みたいな落ち着いた雰囲気の土地に出掛けるのも悪くはないと思っていたのだが、いざ着いてみるとあまりの人の多さにビックリした。それもそのはずで、当日は“尾道みなと祭”が開催されていたのだ。事前の情報収集に遅れを取ってしまい、忸怩たる思いであった(笑)。



 それでも、この町の独特の魅力は少しは堪能出来た。海と山が迫り、坂が多く、寺が多い。古い民家や商店、裏通りや抜け道の多い街並み。誰しも心惹かれる佇まいを見せている。

 その日常から切り離されたような空間は、映画などの舞台にはもってこいで、昔からこの地を題材にした作品は数多く作られている。小説では林芙美子の「放浪記」や志賀直哉の「暗夜行路」が有名だが、映画では大林宣彦監督による一連の作品がよく知られているところだ。小津安二郎監督の「東京物語」のロケ地にもなった浄土寺にも行ってみたのは言うまでもない。



 今回、名物の尾道ラーメンも食べてみた。昔私が旅行した頃は存在すら知らなかったが、90年代以降にマスコミに取り上げられ、人気が全国区になったらしい。今回は有名店に30分程度行列に並んで、ようやくありついた。しょう油ラーメンの一種なのだが、小魚で出汁をとっているせいかスープに独特のコクがある。値段も高くないので、コストパフォーマンス面では満足出来る。

 尾道市の人口は14万人強だが、そのうちかなりの割合が中心地から離れた新興住宅地に居を構えていると思われる(古くからの地区にある住居は増改築もままならない)。だが、風情のある街並みを擁するこの市には、一度は住んでみたいと思う者も少なくないだろう。また機会があれば訪れたいものだ。

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