つれづれなるまま桐野日記

主婦向け漫画雑誌の漫画家、桐野さおりのブログです

雪や こんこん

2017年02月09日 22時54分46秒 | 写真
朝6時、目覚めてカーテン開けると・・・
天気予報通りの小雪がチラついてた。


一旦は止んだもの、お昼過ぎからまた降り出して・・・





みるみるうちに 屋根が白くなってった










本降りーーーー




寒い一日でした。
年に3、4回しか着用しないチョー厚手のとっくりセーターを出して着た。家に籠ってたってのに。

(3人の担当編集さんと電話で話しただけで終わった今日 ←それだけで仕事をした気になってる私

夜、外の雪はいつのまにか雨に変わったみたいで。もうすっかり溶けてる。

良かった~、積もると交通機関が混乱するものね。ま、私は明日もお家にお籠りする予定ですが。









半身浴にて読了した本。

最近、長風呂なもんで読書が進みます。

作家さんはどのくらいの期間でこの小説を書き上げたんだろう? 10日間? 1ヶ月?
小説 書き終わっても、校正とか本になるまで幾つも工程があるわけで、それらを含めたら、
たぶん最短でも3ヵ月はかかるだろう。

それをたった2日で読み終わったりしてしまったので、なんだか申し訳無さを感じる。

いやいや、それだけ夢中になって読んだって事、凄く面白かったって事。


「殺人出産」は、今から100年後のお話。
その頃世界は、妊娠とSEXは別物だと考えられていた、
愛する事の営みと、未来に命を繋ぐ事は同じに考えてはいけない、子どもは人工授精して産むもの。

偶発的な出産が無くなったことで人口は大きく減少していく、そんな世の中で合理的なシステムを海外から導入。
それは、10人産めば一人の命を奪うことが出来る・・・という「殺人出産システム」だった。


なんという発想、なんという作家さん

新風を巻き起こしているというか、挑戦的というか。

他に、3人で交際するのが当たり前の近未来を描いた「トリプル」など3編。
どれも斬新で、時に恐ろしかったです。

帯にもあるように、この方、芥川賞受賞作家さんなんですね・・・

今度、受賞作を読んでみようと思います、あ、もちろん、文庫化されたらね



コメント
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